むかしむかし、天帝という神様が星空を支配していたころ、天の川の西の岸に、織女という天帝の娘が住んでおりました。織女は機織り(はたおり)がたいへん上手で、彼女の織った布は雲錦と呼ばれ、色も柄も美しく、丈夫で着心地も軽い、素晴らしいものでした。一方、天の川の東の岸には、牛飼いの青年、牽牛が住んでおりました。牽牛は、毎日、天の川で牛を洗い、おいしい草を食べさせたりと、よく牛のめんどうをみる、働き者でした。天帝は、くる日もくる日も働いてばかりいる娘を心配して、娘の結婚相手をさがすことにしました。そして、天の川の向こう岸に住む牽牛をみつけると、二人を引き合わせ…「おまえたち二人は、まじめによく働く。牽牛よ、わしの娘、織女と夫婦(めおと)にならぬか?」牽牛は恐縮したようすで「天帝様、私のような者には、夢のようなお話しでございます。ありがたくお受けします」織女も、働き者の牽牛をたいへん気に入り、二人はめでたく夫婦となりました。ところが、一緒に暮らすようになると、二人は朝から晩まで天の川のほとりでおしゃべりばかりをしています。これを見た天帝は「おまえたち、そろそろ仕事を始めたらどうだ?」といましめますが、織女と牽牛は「はい、明日からやります」と答えるばかりで、いつになっても仕事を始めるようすがありません。織女が布を織らなくなってしまったため、機織り機にはほこりが積もり、天界にはいつになっても新しい布が届きません。また、牽牛が世話をしていた牛たちも、やせ細って、次々に倒れてしまいました。業を煮やした天帝はとうとう、二人を引き離し、一年に一度、7月7日の夜だけ、天の川を渡って会うことを許しました。今でも二人は、7月7日に会えるのを楽しみにして、天の川の両岸でまたたいているとのことです。
[織女と牽牛の七夕伝説]より転載
Hideko Yoshida 吉田 日出子
Get Out and Get Under the Moon - DOOZY
Get Out And Get Under The Moon
(訳詞:ゆうこ)
夜は どうしてすごしているの
何もすることがないときは?
本でも読むの? ゲームをするの?
毎晩 おんなじね
いいことを 教えてあげましょうか
気が滅入らなくなる方法を
わたしの助言は ためになるし
やるのは もっと簡単よ
どんな夜でも ひとりぼっちで
気持ちが ふさいでいるときは
帽子を持って 戸をしめて
月光の中へ 出て行くの
明るい 銀色の光の下で
じきに 気分がよくなるわ
帽子を持って 戸をしめて
月光の中へ 出て行けば
ほら 頭上には 星が輝き
ほら 恋人たちは 愛を語る
ああ わたしも 6月の夜がほしい
そうよ 簡単なこと どんな夜でも
気持ちが ふさいでいるときは
帽子を持って 戸をしめて
月光の中へ 出て行くの
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