



開花時期は夏から秋(山地では 8月頃から、低地では9~10月ごろである。茎の先端部から細長い花序が伸び、そこに紅紫色の約3~4cm 横長の花が釣り下がるように咲く。近づいて見れば、3枚の花びらがあり、上に1枚、下側に2枚ある。下側の花びらは大きく、左右に広がるような形となり、中を覗いて見れば、紅紫色の斑点と黄色をぼかした複雑な模様が見える。3枚の唇形の萼をもち、上にある2枚の萼は小さく、下側にあるもう1枚の萼が大きく袋のようになっていて、花びらを包んだ状態になっている。その袋の先は、尻尾のように細長く先は丸く渦巻き状となっている。この尻尾のことを距といい、この距の中に甘い密が入っており、主にマルハナバチや大型のハナバチが、これを目当てに集まってきて、花粉を媒介する。雄蕊は5本あるが、初めのころは葯(花粉のあるところ)がくっついていて、雌蕊を包んだような状態になっている。同じ花の中でも、雄の時期と雌の時期があって、先に雄蕊が成熟して雌蕊が成熟するころには、雄蕊はその役目を終える。このように成熟する時期をずらすことで、同じ花での受粉を避けていると考えられている。
◆ツリフネソウ 花のつくり=なかなかの植物ルーム=花*花・flora=

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