

鬼百合(ユリ科・ユリ属) 別名:天蓋百合(テンガイユリ) 北海道から九州の平地や山


中で見ることができる。草丈は1~2mと大型で尖った葉っぱの間から茎を伸ばし、その先端に下向きに花を咲かせる。花はオレンジ色で、褐色の斑点が無数にあり、花弁が後ろに反り返っているのが特徴。ユリ(百合)はその美しい花姿から現代では観賞用の花として見られることが多いが、元来、薬用、食用の花である。オニユリやヤマユリの鱗茎(ユリ根)は漢方では百合(ひゃくごう)の名で滋養、強壮、解熱等に用いられる薬となり、又、古代からこの鱗茎(ユリ根)は食用とされ、古くから国内で栽培され、現在でも京料理などには欠かせない素材であり、中華料理にもよく使用される。日本に自生する百合は15種ぐらいあり、この内、食用のユリは赤系のコオニユリ、オニユリ、白系のヤマユリの三種で、特にコオニユリのユリネ(ゆり根)が最も苦味が少なく、現在でも北海道を中心に栽培されている。 他の白系のユリは薬用が多い。山や草原に自生しているコオニユリは花の形はほとんどオニユリと変わらないが、オニユリがムカゴをつけるのに対しコオニユリはムカゴは付けない。種ではなく、葉の付け根に「ムカゴ(零余子)」と呼ばれる黒い実をつける。ムカゴは、大きくなった芽で、球根のような性質を持っている。そのため、ムカゴから育てることもでき、また、球根は、「ユリ根」と呼ばれ、料理に使われることもある。見方によっては毒々しく見える夏の花ではあるけれど、昔から薬用、食用として人の生活と関わりの深い植物なのだ。
◆オニユリ(鬼百合)=(
松江の花図鑑)=
◆種子の出来ない「3倍体オニユリ」は、クローン大作戦で殖える…
|雑想庵の破れた障子
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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