

世間一般には“月見草”の呼び名で通っているらしい・・・が、実の「月見草」は白花で別モノ。日本ではほとんど見られない花であるらしいのだが、太宰治がオオマツヨイグサを「富士には月見草が良く似合う」と「富嶽百景」の中で書いた為、黄色のオオマツヨイグサが「月見草」として定着してしまったのだというのが通説になっている。また、「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待ち草のやるせなさ 今宵は月も出ぬそうな」・・・竹久夢二が詠んだ「宵待ち草」の詩に曲が付けられ広く歌われた為、すっかり「宵待ち草(ヨイマチグサ)」の名が定着してしまったが、正式名はマツヨイグサで「待宵草」と書き、夕方から花を開いて朝になるとしぼんでしまうのでこの名がある。「マツヨイグサ」より「ヨイマチグサ」の方が語呂も響きも良いと思い、夢二が意識して書き換えたのか、単純に間違えたのかは知る由もないけれど、「宵待ち草」や「月見草」などと呼んでも構わないではないか・・・。夕方から咲き始め、月明かりにほんのりと浮かぶ花や、朝日を浴びて萎んでいく姿は、いかにも日本人好みであり、ロマンチックなネーミングの方がいいのではないか・・・「月見草 花のしおれし 原行けば 日のなきがらを 踏む心地す」と与謝野晶子も詠んでいる。越年草、多年草、北アメリカ原産。日本の野原では、マツヨイグサ、オオマツヨイグサ、コマツヨイグサ、メマツヨイグサの4種類が見られる。明日から12月、この時期に咲くのは「メマツヨイグサ」であるらしい。
◆メマツヨイグサ=
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↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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