

男なきに泣かむとすれば竜胆がわが足もとに光りて居たり
北原白秋
ここにして思はんよりは走りゆき手とりなげかん竜胆の花
伊藤左千夫
‐‐‐‐‐‐‐枕草子 第六四段 「草の花は」‐‐‐‐‐‐‐
草の花は 撫子。唐のはさらなり、大和のもいとめでたし。
女郎花。桔梗。朝顔。刈萱。菊。壷菫。
竜胆は、えださしなどもむつかしけれど、こと花どもの、みな霜がれたるに、いとはなやかなる色あひにてさし出(で)たる、いとをかし。
草の花は、なでしこ。唐なでしこはいうまでもない、
大和のなでしこも、とてもすばらしい。
女郎花。桔梗。朝顔。刈萱。菊。壷すみれ。
竜胆は枝ぶりなどもむさくるしいが、ほかの花々が霜にあって枯れてしまっている時に、たいそう鮮やかな色彩で顔を覗かせているのは、たいへん風情がある。
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