

「ベニシジミ」に関わるハナシを漁っていたら、シジミチョウの幼虫の多くがアリと密接な関わりを持っているというハナシがあり、チョット深みにはまりそうになった。その話というのが・・・
幼虫は卵から孵化して自分の産みつけられた食樹の葉を食うが、尻に蜜腺を持ちそこから分泌する液がアリを魅了するらしい。それにありつくためにアリはシジミチョウを外敵から護る。だが、種類によっては、アリに巣まで運ばれ、食樹を離れてアリの巣の中で育つというのだ。アリマキはアント・カウ、つまり蟻の牧として知られているが、植物から栄養を摂取してこそアリに甘露を与え続けられるのであって、アリは決してアリマキを巣に運んでまで養おうとはしない。ところがこれらの一部のシジミチョウの幼虫はアリの巣に運ばれそこで外敵の襲撃から身を護るという厚遇を受ける。そして、甘露をアリに提供し続ける。幼虫は何を栄養源にしているのだろうか。それが何とアリの卵や幼虫である。草食であるはずの幼虫が、アリの巣に運ばれた途端に凶悪な肉食昆虫に豹変するのだ。しかもその消化物を以てアリを魅了し、自分は安全にすくすくと成長する。【蓼食う虫=ベニシジミ】=(
Winery ~Field note)=という話。
ただ、「ベニシジミ」は蜜腺を持たず、アリを寄せ付けることもないようだ。ベニシジミも春先から秋まで長い期間成虫として活動する。春先に羽化するのは一化で、夏のものは次の世代である二化ではあるが、平均して羽化後十日前後しか活動できない一般的なチョウ(タテハチョウのような越冬種、アサギマダラのような大移動を行うものは除く)と比較すれば、とても頑丈な部類だ。小さい分、翅が痛みにくいメリットがあるのかもしれない。ベニシジミの一化は鮮やかな朱色が目を惹くが、二化は黒っぽい。日照量が多くなると翅が黒ずむ傾向にあるらしい。中には真っ黒に見えるものすらあるという。こうなると、一目でベニシジミとは断じにくい。長く活動するワリには越冬には耐えられないようで、温度の低下と共に死滅する。
◆1化性と多化性の蝶=(
NPO法人ウェットランド中池見)=
◆アリとアリマキ(蟻牧)=(
身近な動植物)=
◆アリマキに見る性の起源=(
And Your Bird Can Sing)=
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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