



雪融けから順次咲き始める「早春植物(スプリング・エフェメラル)」の中でも最後の方に咲く「カタクリ」は、よく知られて馴染みのある花のひとつでもある。芽生えから花が咲くまでにはおよそ7~8年かかり、それまでは1枚の葉で過ごす。カタクリの種子はエライオソームというタンパク質に包まれ、それを、アリたちが持ち帰り、食べたアトの種子だけを捨てるのだという、種子分散の話はよく聞くが、まだ確証はないと言われている。鱗茎は毎年更新を重ね、古い鱗茎の下に新鱗茎が作られるので、開花株では鱗茎は土中深く60~70cmも潜るので乱獲ばかりが減少の原因でもないらしい。今回の花は、山村の日当たりのよくない・・・というより、かなり悪い民家の庭先に毎年咲かせる花を撮ったモノで、花の色は地味ではあるけれど、葉や茎には 自生種の持つ逞しさが漲っているように思う。近頃、林の中の一画に植え込まれたカタクリ畑?で花咲かせているモノをよく見かけるけれど、その脆弱さに、こんな環境でいつまで保つのやら・・・と、いつも想ってしまうのだが・・・。
◆カタクリ ユリ科 カタクリ属=(西宮の湿生・水生植物)=
◆アケビの種子の白い附属物はエライオソームなのか?=(木のメモ帳)=

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