

猩猩袴(ショウジョウバカマ)が花を覗かせた。毎年のように見てきた花であるのに、咄嗟には名


前が出てこない・・・こんなコトが近頃多くなった。この日もこの花を前にして名前を思い出せず、しばらく座り込んだまま花に見入るという始末・・・相当なモーロクぶりである。数えきれぬくらい観ている「猩猩袴(ショウジョウバカマ)」ではあるけれど、今回、この植物の不思議な繁殖特性を初めて知った・・・開花時期が来れば、先ず、めしべが伸びてきて、働き始める。このとき、自家受粉を避けるため、花粉はまだおしべの葯(やく)の中に封入されている(メス段階)ので、この時点で、ハナバチやアブが他の個体から運んでくる花粉を受け取ることができれば、他花受粉の成功ということになる。さらに花弁が開くと、雄しべも外に出てくるので、花が開いた時には雄になっているのだ。つぼみが開き始めてから花が咲ききる数日の間に、ショウジョウバカマが大変身を遂げるのは、自家受粉を避け、他の株から花粉を受け取り、また他の株へと花粉を渡すことで、遺伝子が行き交い、子孫は多種多様になり、その多様性は花の色に現れるだけでなく、病気や気候など環境の変動に耐え得る株も作り出し、子孫へと受け継がれてゆくという・・・植物にボケているヒマはなさそうだ。
◆ショウジョウバカマの繁殖特性=(
身近な野草)=
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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