

早朝に鮮やかな青い花を咲かせるツユクサ、植物の葉は、昼間は根から吸い上げた水分を


裏面の気孔から蒸散させるが、夜になると蒸散作用は弱まり、葉の内部に水がたまり、この余分な水は葉脈の末端にある水孔という穴から外に押し出され、水滴となって滴り落ちるという「朝露」の仕組み・・・ツユクサはこの作用が特に盛んで、葉の先端に露の雫を輝かせ、その光の反射が花の青さと相まって、より美しく見えるのだが、朝露が消える頃には萎んでしまう・・・“儚さ”のイメージを代表するような花のひとつでもある。この花を撮っていると、必ずと言っていいほど現れるのが「ホソヒラタアブ」というハナアブなのだ。花に来るミツバチは、皆メスで針を持っていて、身の危険を感じると攻撃してくるが、ハナアブは身辺保護のための武器は持ち併せていないので、ハチに似せることで外部からの攻撃を回避しようとしているようだ。ツユクサは「飾り雄しべ」というオトリを作り、ハナアブなどの虫を惹き寄せる戦略をとっていて、 青色の花弁の中央に鮮やかな黄色は目立つ、ツユクサの花には蜜がないのでハナアブは花粉を食べにやってくるのだが、 長く突き出たほんとうの雄しべは目立たず、花粉の量も少ないが、騙されてやってきたハナアブの背中に巧みに付着させてしまう・・・オトリに騙されてやってきたハナアブの滞在時間は短い。こうしてみれば、植物も昆虫も生きるためには、あの手この手の戦略合戦といったところか。
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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