

やっと、野に咲く桔梗に出会った・・・在るはずの桔梗を探して約二週間、野歩き探査は3度


目になる。全く刈り込まれることがなかった今年の土手は、ササが深く生い茂り、大きくなった


低木や草むらをサルトリイバラの蔓が絡め取る・・・そんな中で、やっと十数本の花咲くキキョウを探し当て、感慨もひとしおなのだった。どのキキョウも総じて茎は長く伸び、これでもか・・・と、伸び切ったところでパッと開花。虫に食われたり、雨に叩かれた形跡も見て取れるけれど、いずれの花も凜とした佇まいが美しい。宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の中には、こんなフレーズ
↓があり、賢治の描く、桔梗色の空と鳥の群れ・・・とのコントラストに圧倒され、その美しさには目が眩む…。
空中にざあっと雨のような音がして、何かまっくらなものが、いくかたまりもいくかたまりも鉄砲丸(てっぽうだま)のように川の向こうの方へ飛んで行くのでした。ジョバンニは思わず窓からからだを半分出して、そっちを見あげました。美しい美しい桔梗いろのがらんとした空の下を、実に何万という小さな鳥どもが、幾組も幾組もめいめいせわしくせわしく鳴いて通って行くのでした。
(◆九 ジョバンニの切符= 宮沢賢治 銀河鉄道の夜)
=(青空文庫 Aozora Bunko)=
◆キキョウ(キキョウ科 キキョウ属)=(
(Y.HADA'S Home Page))=
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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