

古くからの湿地や溜め池に生きる、日本古来の植物、ヒツジグサ(未草)の不思議な名前は、未


の刻(午後2時を中心とする約2時間)に開花するところから付けられた名前ではあるけれど、そ


の日の空模様などの影響もあり開花時間は前後することもある。これらの画像を撮影した日は、


どんよりとした曇り空で、午後1時頃の水面にヒツジグサらしきモノは何も見当たらず、ついに消滅したか・・・と勘違いしそうになったけれど、よく見れば花は、まだツボミのように固く閉じているのだった。開花するまでの時間稼ぎと、辺りを歩き回っているうちに、十数年ぶりに観る「グンバイトンボ」の交尾と産卵の乱舞に出くわし夢中になって撮影していたら「こちらにトキソウが咲いているよ・・・ヤマトキソウやイチヤクソウも・・・」と山友の声が掛かりアチラへコチラへと撮影にオオワラワ。一段落して、土手の草むらに座り込み水を飲んでいたら、しばらく見ぬ間に池の様子が一変、曇り空を映し暗い水面が、キラキラと星をちりばめたように煌めき華やかに映える・・・見事や!時計を見れば3時過ぎ・・・う~ン、未の刻か。
ヒツジグサは、貧栄養の水質の池に生育すると言われ、ヒツジグサが自生する溜池に園芸品種のスイレンを植栽すればヒツジグサが消滅してしまう。根茎で盛んに栄養繁殖するスイレンに負けてしまうからだという。花が終わると花茎はらせん状に曲がって沈水し、水中で成熟する。ヒツジグサの水中葉は草食性あるいは雑食性の魚に食べられる確率が高いので冬期の餌不足の時期に食べられる可能性が高く、ため池に鯉が放されたが、それ以降ヒツジグサが絶え、ジュンサイばかりになってしまったという話もある。この溜め池には、コノ日も釣り人が来ていたので尋ねてみたらブラックバスを釣っているという・・・この池のヒツジグサをいつまでも観ることができるという保証はない。 ◆ヒツジグサ=
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クラブ クレスト)
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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