「冬来たりなば春遠からじ」とは、英国の詩人が書いた詩の一節であるらしい。・・・厳しい冬がくれば、春はすぐその隣、人生の厳しい冬もいつまでも続くわけではなく、希望に満ちた未来がすぐ後ろに控えている・・・「苦あれば楽あり」・・・「明けない夜は無い」にも通じ、つらい時期を耐え抜けば、幸せな時期は必ず来る。こんな風に解釈されているようようではあるけれど、その底流にあるのは
「ゆく河の流れは絶えずして・・・」や、
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす・・・・」などで知られる「無常観」であり、すべてのものは生滅し、とどまることなく常に変移しているということを指す。「しばらくは大丈夫だろう」と思っているのは人の勝手な思い込みで、ホントウは諸行無常なんですよ・・・「万物は移ろい、常に同じものはこの世には無い」と。この無常感は、仏教最大の遺産とも言われ、ユダヤ教にもキリスト教にも底流として流れている考え方でもある。時代の転換期にあって、山や森、鳥、虫、花、そして川や動物、それら自然界に神を見出した日本の伝統的な宗教感覚が、もしかすれば、これからの人類のために意味を持ち、貢献することがあるのかも知れない・・・いやいや、春は冬の真っ直中にこそ、存在する・・・のです。
Vivaldi: The four seasons (Spring)
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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