

【弟切草】と書いて「おとぎりそう」と読む 野草がある・・・伝説によると、その昔、晴頼という鷹匠が、鷹については神わざと思えるほどの知識を持っていて、傷を負った鷹に薬草を用いると、たちまち全快する。人がその草の名を聞いても、秘して教えない。ところがある時、彼の弟がその秘密を洩らしてしまったのだ。非常に怒った晴頼は刀を抜いて弟を切った。この事件で、この草が鷹の良薬であることが世に知られ、弟切草と名づけられるようになったといわれている。切られた弟の血しぶきがその葉などに黒点として残ったと思われていたらしい。実は弟が秘密を漏らした相手はライバルの鷹匠であり、その娘と晴頼の弟が恋仲であったという俗説も伝えられていて、恋ゆえに兄を裏切った弟を切り殺したという誠にもの悲しく、哀れな植物の

名前なのだった。植物の伝説は数多いが、オトギリソウに関するこの類の伝説は特に有名であるらしいのだ・・・が、私は知らなかった。また、オトギリソウの葉には“黒点”が密にあり、葉の縁にまで“黒点”が並んでいるのが「オトギリソウ」なのだった・・・オトギリソウには、シナオトギリやトサオトギリ、セイタカオトギリなど近似種も多くあり、シナオトギリ、トサオトギリには“明点”が密にあり、縁ににだけ“黒点”が付くので「オトギリソウ」との違いも判るというコトも初めて知ることになった・・・ボケ老人、
「弟切草学」に目覚めた夏の終わりに・・・。
◆オトギリソウ(弟切草)(
松江の花図鑑)
◆オトギリソウでは、葉に密に黒点があり、葉の縁にも黒点が並ぶ(
多摩丘陵の植物と里山の研究室)
◆オトギリソウ科(
植物生態研究室(波田研))
◆弟切草(
怪談話 百物語 )
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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