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Aladdin's cock

日かげ いつか月かげとなり 木のかげ・・・山頭火       
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ムシたちの熱い夏・・・

シオヤアブシオヤアブ 「シオヤアブ」、例年、この時期になると一番よく眼にする昆虫のひとつでもある。シオヤアブをはじめとする「ムシヒキアブの仲間」は、夏に、草むらの見晴らしの良い葉の上や、石の上に止まって獲物が通りがかるのを待っている。そしてハチやチョウ、甲虫などの昆虫が通ると、即座に飛び上がって背後から捕らえる凄腕のハンターなのだ。腹部の先端に白い毛があるのがオスで、コレを塩に見立てたところから「塩屋虻」と呼ばれるようになったらしい。シオヤアブの交尾は互いに向き合うのを避けるようなスタイル、文字通り尾を連結させた状態で行われ、交尾したままの体勢で飛んでいるカップルをよく見かける。昆虫の生殖はオスが精子袋を渡すようなカタチで行われることが多く、シオヤアブも例外ではないらしい。コノ日に見たシオヤアブは、鋭い口吻をセミに刺し込み、その体液を吸入中のメスにオスが繋がったようである・・・メスの食事中にオスが交尾を仕掛ける姿は、カブトムシやカマキリ、ジョロウグモなどでも幾度となく目撃したことがある。カブトムシの他は、いずれもノミの夫婦よろしく、メスの体躯がオスよりもかなり大きくて、ジョロウグモなどはオスの数倍もあるメスはザラにあり、小さなオスが思いを遂げるには並大抵のことではない・・・イノチ懸けなのだ。
シオヤアブシオヤアブシオヤアブは特に巨大でもなく、大きくても3㎝程度のアブなのだ。ムシヒキアブは他の虫を挽いて食糧にするということから命名されたらしいのだが、シオヤアブはその代表的な種でもある。捕らえた獲物をミンチに挽いてしまうのは、アシナガバチ、スズメバチのようなハチに多いらしいのだが、ムシヒキアブは鋭い口吻で獲物を倒し、体液を吸う。その攻撃力は強烈なものには違いないが、ハチやカのように化学的なな効果で相手を麻痺させるものではなく、物理的なダメージだけで獲物を仕留める、シオヤアブをはじめとするムシヒキアブ一族は、剣だけで狙った相手を倒す刺客に似ているのだ。ムシヒキアブは肉食昆虫で、幼虫も地中のコガネムシ科の昆虫の幼虫を襲って食べるらしい。成虫もなぜかコガネムシ科の成虫を主な食糧としているらしい。だが、成虫の場合はコガネムシばかりを喰っているワケではなく、およそ飛ぶ昆虫なら何でも食べてしまうと言っていい。同じ双翅目昆虫などは捕らえやすいので、同種のムシヒキアブも餌食になるらしい。人間を殺傷する能力を持つアシナガバチ、スズメバチですらシオヤアブの犠牲になることは珍しくないと言われている。自分の身体の数倍大きな相手、たとえばセミなども容易に狩られてしまう・・・圧巻は、獰猛な捕食者として昆虫の中でも有数なトンボの類、オニヤンマは日本最大のトンボであり、その獰猛さもおそらく日本有数のものと言われているが、シオヤアブには敵わない。自然界に生きる生物の不思議な生命力・・・攻撃や、その防衛本能・・・には驚かされることばかり。ミツバチをアッという間にミンチにしてしまうと言われるスズメバチに猛反撃を仕掛けて天敵を倒す・・・ミツバチの戦略も凄い!












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Tokira

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マイルス・デビスやチャーリー・ミンガスもいいけれど
浅川マキのセンチメンタルジャーニーにシビれるジャズ好き。
近頃は吉田日出子の「リンゴの木の下で」を聴いては
ホロリと黄昏れている・・・
時々、照れ隠しに『淫蕩火』を名乗るエロ老人。



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