

ナツフジという花がある。取り立てて言うほどの特徴があるわけでもなし過去に観ていても、見たことを忘れてしまいそうになる・・・よく見れば、それほど長くもない蔓に、さり気なく付けた真っ白の花が清潔感を漂わせて爽やかなのだ。ともすれば見過ごしてしまいそうな花ではあるけれど・・・美しい。このようなさり気なさが、古人に歌を詠ませてしまったのかも知れない。 ヤマフジなど普通のフジは、5月から6月の初夏に咲く花ですが、これは夏に咲いているので「ときじきふじ(非時藤)」と言われ、・・・フジの季節でない時期に咲くフジの意味・・・ナツフジは関東以西の暖地に自生するつる性の木本植物で、花が土用のころに咲くので、「ドヨウフジ」の別名もある。花穂はヤマフジのように大型ではなく、10センチ程度の長さで、白い花をさかせる。これは花もちが良くて、何日も咲き続ける。
原文と読み:
吾屋前之 非時藤之 目頬布 今毛見壮鹿 妹之咲容乎
わがやどの ときじきふぢの めづらしく
いまもみてしか いもがゑまひを (大伴家持)
万葉集巻8-162
意味:
季節はずれに咲いた藤の花。藤の花が微笑むのです。
それを見ると、あなたの微笑みがみたくなる・・・◆ナツフジ (マメ科 ナツフジ属)(
植物生態研究室(波田研))
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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