

野生ランが次々と姿を消す中で、ネジバナだけは現在でも芝生の中や草原等、身近な所

に常に見られるラン科の野生ランである。日本に自生する野生ランにはシュンラン、シラン、キンラン、ギンラン、エビネ、サギソウ等、ネジバナ以外にも野生ランは生育しているけれど、身近に野生で見る機会は、ネジバナ以外では少なくなっている。日当たりの良い野原や芝生の中に生え、花は赤味がかったものからピンク系、稀に白花もあるらしいが、私はまだお目に掛かったことがない。万葉集に「ねっこ草」として登場するほど日本に古くから自生する野生ランのひとつといわれているけれど、小さいのでランの花にはとても見えないが、これでも正真正銘のランなのだった。花がラセン状に捩(ねじ)れて咲くので、ネジバナの名があり、右巻きも左巻きもあるらしい。別名モジズリとも言われていて、福島県信夫(しのぶ)郡名産の「しのぶもじずり」の乱れ模様の織物に由来し、百人一首に有名な歌がある・・・
「みちのくの 忍ぶ(信夫)もじずり 誰ゆえに 乱れそめにし 我ならなくに」・・・
(しのぶもじずりのように私の心はちじに乱れています。あなたのせいですよ!。)その昔、浪費階層(貴族階級)の人たちの遊び上手は、洋の東西を問わず優雅なもんですなぁ・・・。
◆ネジバナ (ラン科 ネジバナ属)(
植物生態研究室(波田研))
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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