



モウセンゴケの仲間 <日本産>
日本に自生しているモウセンゴケの仲間は7種類です。いずれも湿原や湿地に生育しています。極北から南下し日本では3カ所でしか見らず尾瀬を代表するナガバノモウセンゴケと九州まで分布を広げ一般的にみられるモウセンゴケの2種類は暑さに弱く寒さに強い種で、栄養分をためた冬芽をつくり雪の下、氷の中に閉じこめられて越冬します。熱帯から北上して分布するものはナガバノイシモチソウ、コモウセンゴケ、イシモチソウがあり暑さに強く寒さに弱いので生育北限は福島県か関東地方です。イシモチソウは生育期間の短い植物で4月から7月まで地上部が見られますが、真夏には豆粒のような塊茎を地下に作り休眠します。種子でも増殖しますが親株になるのに3年程かかります。ナガバノイシモチソウは4月頃発芽し10月まで生育を続け種子で越冬しますが熱帯では多年草です。トウカイコモウセンゴケは伊勢湾周辺に自生し、コモウセンゴケは福島県まで広く自生して紅色の花を咲かせますが、沖縄県では白花です。暖地に生育するため冬芽は作りませんがいくらか小型化し年中生育しています。
(食虫植物のナガバノイシモチソウ)
◆コモウセンゴケ (モウセンゴケ科 モウセンゴケ属)
(植物生態研究室(波田研))
◆捕虫葉から発芽(愉快なサンショウウオたち: コモウセンゴケの葉伏せ~近況)
◆イシモチソウ 植物生態研究室(波田研))
◆コモウセンゴケの仲間(植物図鑑・撮れたてドットコム)

↓オモロナイ!写真がイマイチ!・・click!
