
「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかきいやしき人のすまひは・・・」(
鴨長明 方丈記)「歴史に学べ・・・」なのかどうかは知らないけれど大震災以降「方丈記」と関東大震災を重ね合わせた記事を目にすることも多くなった。高校時代からの不勉強が祟ったか「方丈記」に関しては“行く川のながれは・・・”のあと数フレーズを記憶しているだけで、曲がりなりにも内容全てを読み切ったのはアレ以来、半世紀あまりを経たこの歳になって初めて、それも、当然のこととして現代語訳・・・という惨めな姿を晒してしまうことになったけれど、「方丈記」の前半部分は、平安末期・混乱期の平安京の生々しいドキュメント(証言)となっていて、五つの災厄を語っているが、その中の四つは自然災害(大火、竜巻、飢饉、地震)で、一つは人災(清盛による福原遷都とその失敗)ということになるのだが、なかでも自然災害とそこに住む人々の描写は特筆ものなのだった。鴨長明は『方丈記』に悲惨で儚く無常な世に対する厭世感を盛り込みたかったワケで、それでも生きていくためには、むやみに奮い立たせるのではなく、強靭さを一度は捨て弱さを受け入れることだ・・・とも言っているように思えるのだが・・・。ここまで書いたところで、しばらく連絡が途絶えていた山友・秋の月さんよりメールが届き、こんな歌が詠まれていたので転載させて貰った。
かの人の 寝顔美し 安らかに
旅立つ道に 幸あれと祈る
水清く 川の流れの 浮き草よ
涯なる道の 導となりて
・・・秋の月
◆方丈記現代語訳(
方丈記 現代語訳ブログ)
◆方丈記 原文 鴨長明(
青空文庫)

播磨灘の海辺で撮ったハマヒルガオを眺めていたら、“原発銀座”若狭の砂浜に咲くハマヒルガオを思い出した。もう、あれから1年が過ぎようとしている・・・やはり、ハマヒルガオには砂浜がよく似合う。あの関東大震災から1年が過ぎた今、若狭の大飯(おおい)町が“賑わって”いる。定期点検のために停止した国内すべての原発50基の再稼働に向けて地元住民らとの“意見調整”や“協力要請”に担当大臣を派遣したり、地元知事を呼び寄せたり、野田首相も対応に大わらわのようではあるが、ボケロージンの目には、近ごろとみにその(容姿、容貌に)膨らみを際立たせている枝野経産相など「政治家の姿」を見るにつけ、電力という集金装置に群がり、また、その利権構造を守るために躍起となる姿は、自民党政権時代と「国民を見下している」というコトに於いても何ら変わっていない・・・と映る。
◆「原発銀座」はまさに「断層銀座」の上(
敦賀半島の活断層と原発)
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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◆Tokiraさま。
いよいよ六月になります。
何ということもなく無為に日々を過ごしているうちに
はや六月になります。
とは言っても、歌集の上梓など、一般の人の経験しないことも
あることはあるのです。本は何冊か出しているのですが、
今回の歌集は書店、ネット書店のルートに初めて乗りましたので
「印税」なるものを少額ですが、初めて貰いました。
源泉徴収で、がっちり税金を引かれてますが。。。
ベストセラーの人はすごいだろうなと実感しました。
ところでアマゾンには、もう早々と六冊も「古本」として「売りに出されて」います。
もっとも、古本として出回ることは以前から経験していることですが、出回れば「買ってくれる人」も居る訳で、決して不満ではないのです。
今月も、よろしく。
2012/05/31 【
sohya】 URL #-
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sohyaさん、また、六月がやってきました。
無為に日々を過ごすことに慣れてしまえば気楽である半面、
ともすれば壊れそうになる己の躰の守りにアクセクして居ります。
印税収入ですか・・・私には想定外の世界です。
どうぞ六月もよろしく。
2012/06/01 【
Tokira】 URL #VL3GinqI
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