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Aladdin's cock

日かげ いつか月かげとなり 木のかげ・・・山頭火       
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沢沿いの道を行く・・・

沢沢 春を想わせるような陽射しや、時々聞こえてくる野鳥のさえずりに誘われて沢沿いの道を歩いた。久しぶりに降った雨に水量は増し、流れにも勢いが
沢沢あり春の音がする。あの声はルリビタキではないか?・・・と耳を澄ませ声のする辺りに目を凝らしてみるが、それらしき姿は見えず気のせいか・・・。
沢沢せせらぎの音を聴きながら歩く沢沿いの山道は心やすらぐ・・・このような気分を、今はやりのコトバで言うなら、さしずめ「癒される」ということになるのだろう。コトバにはそのコトバが醸し出すイメージがあり、そのイメージを共有することでコミュニケーションが成立するということも少なくない。ここで何気なく使っている“沢沿いの道・・・”の「沢」もそんなコトバのひとつではないかと思っている。自分自身でも「沢」というコトバには昔から馴染みがあったわけではなく、山歩きを始めてから使い始めたコトバで、「沢」に見合うようなコトバとしては、どちらかと言えば「谷」の方が馴染みがあったように思う。 辞典には、さわ【沢】: 1 浅く水がたまり、草が生えている湿地。 2 山あいの比較的小さい渓谷。「―登り」などとあり、谷と沢の違いはと尋ねられたら、イメージでしか答えられないのは私だけではないハズ。イメージで言うならば、「谷」は渓谷など、切り立った山塊に鋭く切れ込んだハードなイメージがあり、一方の「沢」には、沢のせせらぎなど柔らかな春のイメージが先行する。いわゆる言葉のもつイメージによって使い分けをしているように思うけれど、明確な定義こそないが、どうも地域による住み分けがかなり定着しているようなのだった。穂高・乗鞍・木曽川を結ぶラインを境にして、東側が「沢」西側が「谷」と称されている。完璧にそうであるとは言い切れないが、西側に関しては、「沢」の表現が無く、ほとんどが「谷」となっているらしい。明治以前に於ける日本の文化は西高東低で、西から東に流れても、東から西にはなかなか流れなかったためらしい。そのため、西の文化である「谷」の表現が東の地域には散見されるが、東の文化の「沢」は西の地域にはほとんど使われていないらしい・・・心地よい「沢沿いの道」を歩いている内に、つい話が滑ったようだ。


◆「沢」と「谷」の地域分布図
◆「沢」と「谷」では、現況の地形などにこれといった違いは無い(沢と谷は何が違う)


早春賦(NHK東京放送児童合唱団)



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Tokira

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マイルス・デビスやチャーリー・ミンガスもいいけれど
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ホロリと黄昏れている・・・
時々、照れ隠しに『淫蕩火』を名乗るエロ老人。



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