fc2ブログ

Aladdin's cock

日かげ いつか月かげとなり 木のかげ・・・山頭火       
  • 11≪
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • ≫01

冬へ・・・赤い実、青い実

サルトリイバラサルトリイバラ 花が姿を隠し、赤い実が目立つ初冬の山・・・ナンテン、カマツカ、サンキライ、ソヨゴ、ガマズミ、センリョウ、マンリョウ・・・山で見かける木の実は「赤」
サルトリイバラカマツカが圧倒的に多いけれど、赤い実はこれだけではない。自然界には紫や黄色の実でなく赤い実が多く、植物は赤を目立たせて、鳥に「美味そうな食
イネザンショウムラサキべ物がココにあるよ」という信号を送っているらしい。鳥によって散布される種子・・・果実の殆どが赤い色をしているのはこのためだと言われている。鳥
ソヨゴソヨゴは果実から栄養を得るかわりに種子を遠くまで運んでくれる。果実は鳥が見つけやすいように、鳥は果実をよりうまく見つけ、消化吸収できるように互いを進化させる“野鳥と植物の共進化”なのだ。異種間での関わりの中で互いに形質を変化させていく関係を「共進化」と言い、自然界は「共進化関係」で充ち満ちているということらしい。アオツヅラフジ、ムラサキシキブ、ネズミモチ、ノブドウ、ヤブラン、ヤマブドウ、イヌザンショウなど紫や青、それに黒など赤以外の果実も現実にかなりある。これはどういうことなのか・・・最近の研究では、人間には見えていない近紫外線領域を鳥は見ることができる・・・ということがわかってきたので「赤以外の実」にもそれなりの意味はあるということらしい。なにも人間サマがそこまで気にしなくとも、気の遠くなるような時間を経てきた結果の自然界のこと、ヒトが想うほど無意味なことなど、そうあるはずもないのだろう。野鳥による種子散布に関してこんな記述もあった・・・果肉には発芽を阻害する成分が含まれているので、そのまま撒いたのでは発芽しにくく、ナナカマドはまったく発芽しないし、ハゼの実も2~3年は芽が出ない。ところが、不思議なことに鳥の砂嚢(さのう)を通過するとすぐに発芽するようになるというのだ。ヤマザクラ、マサキ、サカキなども同じで、消化されてから糞として出てきた種子と、果肉そのまま地面に付着したものとでは発芽率が大きく違うのだ。自然界には果実(フルーツ)があり、野鳥たちは、確かに種子散布の役割を果たしているのだった。


◆砂嚢( Wikipedia)
◆「鳥類の色覚」( 財団法人日本色彩研究所)













blogram投票ボタン
オモロナイ写真がイマイチ・・click!

ブログパーツ

関連記事
 

Profile

Tokira

Author:Tokira
写真、山歩き。
マイルス・デビスやチャーリー・ミンガスもいいけれど
浅川マキのセンチメンタルジャーニーにシビれるジャズ好き。
近頃は吉田日出子の「リンゴの木の下で」を聴いては
ホロリと黄昏れている・・・
時々、照れ隠しに『淫蕩火』を名乗るエロ老人。



あしアト掲示板
あしアト do_On!


【YouTube世界のミュージシャン】
Let's enjoy Music Time !

Link list

Counter

Unique Visitors & Pageviews

Category

TB

Arcives

ページアクセス・ランキング

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

ブログ内検索