

雨混じりの空を睨みながら
但馬の
天滝に登った。雨期に入り、渓流の水量はさすがに凄い。チラホラと咲き始めたイナモリソウを眺めながらの山歩なのだけれど、今年は昨年ほどの花が観られない・・・どうも時期のせいだけでもないらしい。その質量ともに、昨年よりかなり劣るように思った。イナモリソウにも裏年があるのかも知れないけれど、ひっそりと咲く姿もそれはそれで風情があっていい。変わりかどうかは知らないけれど落ちる水の飛沫をかぶる辺りまで入る途中でフラリと風に揺れる「ウリノキ」の花を見つけた。こんな所にウリノキがあったとは・・・幾度となく通っているが初めて気付いた。“タイミング”とはこんなことなのだろう。気のすむまで撮影し、ときどき飛沫を浴びながら食事をしていたら若いカップルがやってきた。イキのいいお兄さ


んとお嬢ちゃまで大阪は堺から来たと言い、なかなかノリがいい。お互いの写真を撮り始めたので
「シャッターを押してあげようか?」といったら
「ありがとう、お願いします・・・」渡されたデジカメを構えると、早速、落ちる水飛沫をバックに、お兄さんの横で、お嬢ちゃんがニッコリして
「ピース、ピース」と乗ってくる
「ヨシッ!と、次はそのまま向き合って・・・キッスを・・・オーッ、いいぞ・・・最後にもう一回ディープキッスを・・・」「・・・!・・・!」「オーッ、good!・・・エエのが撮れてるから確認しといて!?」とカメラを返したら
「オーッ、恰好エエっ!カッコええやン・・・ありがとう」と撮ったばかりの画像を眺めては、はしゃぐ若い二人なのだった・・・
「若いッチュウことはエエ!理屈抜きや・・・」と、蚊にでも喰われたかと首に巻いたタオルの辺りを掻いたら血が噴き出した。なにやら指にあたるモノがあり、つまみ出したら吸い上げた血を滴らせ、赤黒く膨れあがったヤマヒルだった・・・ヤマヒルの超
ディープキッスのアトがクッキリとついていた。ティッシュを貼り付けなんとか血を止めたけれど
ディープキッスを撮っている間にヤマヒルの
ディープキッスの餌食になっていたとは・・・シャレにならん!黒く膨張したヤマヒルを岩の上で踏みにじったらドス黒い血が流れた・・・
天滝、
ディープキッスな午後なのだった。
◆ウリノキ (ウリノキ科 ウリノキ属)(
植物生態研究室(波田研))
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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