

音海断崖から押回鼻灯台への道は、花が咲き乱れているような季節でもないけれど、往復約4kmの山歩途中に観た花はある・・・花後の、ハンショウヅル、ニワトコの紅い果実、テイカカズラの花など・・・花といえるのはテイカカズラだけか。ハンショウヅルの花はまだ現物を観たことがない。この髭のようなものは何かと尋ねてみたら、最初に返ってきた回答が「クレマチス」ではないか、いや、「ハンショウヅルだろう・・・」ということで調べ始めたらクレマチスのルーツを覗くことになり、クレマチスの原種は
カザグルマ(
植物園へようこそ )で、江戸時代末に来日して、これをヨーロッパに持ち帰ったのが
シーボルト(
日本植物研究)や
ロバート・フォーチュン(
中国植物:イザ!)らの収集家たち。それが元になって品種改良が加えられクレマチスが誕生し、Uターンして人気を呼び広まったらしい。また、テッセンは江戸時代に中国から渡来し、茶花として愛された白い花弁に紫色の弁化したオシベを特徴とするクレマチスの一品種(原種)のことをいい、カザグルマとテッセンをヨーロッパに持ち帰るまではヨーロッパでは小輪系のクレマチスしか知られていなかったという。クレマチスは交配を繰り返され、その種類は約2800種類にも及び、一重咲き、八重咲きとバリエーションも豊富だ。日本産のものはカザグルマと呼ばれ、花弁が6枚、クレマチスは8枚と言われているけれど、変移も多く断言できるものでもないらしい。日本には、カザグルマをはじめ、
ハンショウヅル(半鐘蔓)(
松江の野草樹木の花図鑑)や
クサボタン(
植物生態研究室(波田研))など20数種が自生していて、カザグルマは大輪、ハンショウヅルは鐘型、横文字のクレマチスたちと肩を並べている。日本、中国、ヨーロッパと入り混じった花たちの呼び方だが、テッセンやカザグルマ、センニンソウなどの蔓性の植物は全て、英語ではclematisと訳されるので、
クレマチスはテッセンの外国語(英語)との理解でいいらしい。また、
クロバナハンショウヅル (黒花半鐘蔓)(
二人の館)とクレマチスの交配種に
クレマチス・ローグチ(籠口)(
怠け者の散歩道)がある。因みに、日本産の
カザグルマ(風車)(
植物園へようこそ)は環境省の絶滅危惧種にも指定されている。
◆籠口【ロウグチ】(
- 品種登録データベース Weblio辞書)
◆カザグルマの群落(
カザグルマのパワー | やまがっこう)
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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