

不思議なカタチをした種子を持つ植物がある・・・と、さして気にも止めず、いつものように取り敢えずは撮影し、例によって“お尋ねサイト”に尋ねてみた。「スズサイコ(鈴柴胡)」・・・珍しい植物と言うほどではないけれど、種子と思い込んでいたのは花で、この花は朝早く開花し、太陽光に当たると閉じてしまうのだという。そんなわけで
“開花した姿を見るコト”が難しいらしい・・・のだが、調べていくうちに夕方になれば開花するので観察可能という記述もあり、早速出掛けた。現場に着いた


のが午後の3時半、怪しくなった記憶を頼りに現物を探し出し、撮り始めたのが4時。この時点では全く開花の気配は無し・・・夕方までの時間潰しに近くの里山に出掛け、ウロウロしていたら“ヤマトキソウ”がアッチに一本、こっちに3本・・・と、数十本の群生地に出くわした。かと思えば、まだ蒼い蕾を付けたカキランもかなり発見、忙しく撮影を済ませ「スズサイコ」の現場に期待を込め、戻ったのは6時・・・どうや!? お~ッ、見事に開花!!こんなコトもあるんやなァ・・・陽が暮れかかるまで夢中で撮影したのがきょうの画像。次は、いつお目に掛かれるかも判らず悔


いの無いように撮ってきたつもりだったけれど・・・でき映えはイマイチ。こういう地味な植物にお目に掛かるとベンキョーさせられることが多い・・・今回もどこかでこんな記述を読み、「スズサイコ」に出会った場所を想い返しては確かに思い当たるフシはある・・・と、感慨しきり。
私がスズサイコと出会うときは必ず近くに棚田があり、草刈されて植生高が低い場所に目立って生育していた。人の管理に適応した成育のサイクルをもっているのであろう。山や草地の管理がなされなくなるにつれて姿を消していく植物の一つかもしれない。
文章:寺下史恵(スズサイコ)
◆スズサイコ ガガイモ科 カモメヅル属)(
石川の植物)
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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