
♪なじかは知らねど 心わびて・・・♪こんなフレーズが、かなり薄れた記憶の中をよぎる。確か中学時代に歌ったことがある“ローレライ”というドイツ歌


曲の一節なのだった。数日前に撮ったユキワリイチゲや、落ち葉の下から頭を出し始め、まだツボミだったセツブンソウなど“春の妖精=スプリング・エフェメラル”とか“林床の妖精”などと呼ばれている早春の植物に出会う今日この頃・・・
“妖精”とはいったいなんぞや!?・・・と、こだわってみたら諸説あり、どうも
「格落ちした天使」ということで落ち着きそうだ。小さなものから大きなものまで、人間に好意的なもの、妻や夫として振る舞うもの、人にいたずらしたり、だましたり、命を奪おうとするもの、障害として立ちはだかるもの、運命を告げるものなど、さまざまな言い伝えがあり、決して「天使の羽」をつけたものではないらしい。ドイツ・ライン川の妖精は、魅惑の美声で人々を惑わす妖精で、ローレライ伝説には、昔からいくつかの妖精の伝説が残されている。内容には多少の違いがあるようだけれど、ローレライとは、不実な恋人に絶望してライン川に身を投げた乙女で、水の精となった彼女の声は漁師を誘惑し、岩礁に差し掛かった舟を次々と遭難させていったという。ローレライ伝説や訳詩の全文から察するに、ライン河の急流にさしかかったところで、舟の漕ぎ手がローレライの不思議な魔力を持つ歌に魂を奪われ、岩礁に当たって人も舟も波間に沈んだということであり、訳詞(3)にある
「憧れ」は、まさしくローレライの歌に
「あくがれた」のであった。この
「あくがれ」について・・・
ローレライの歌詞についてに詳しい・・・決して、口語でいう「あこがれ」=「憧憬」の念を持って、ローレライの歌を待ち望んで聞いたものではないということらしい。花ひらく「春の妖精」から飛び出した「駒」、
「憧れ・あくがれ」・・・こんなコトバが使われていたことを初めて知った。
訳詩:近藤 朔風
なじかは知らねど心わびて
昔のつたえはそぞろ身にしむ
さびしく暮れゆくラインのながれ
いりひに山々あかくはゆる
うるわしおとめのいわおに立ちて
こがねの櫛とり髪のみだれを
梳きつつくちずさぶ歌の声の
くすしき魔力(ちから)に魂(たま)もまよう
こぎゆく舟びと歌に憧れ
岩根もみやらず仰げばやがて
浪間に沈むるひとも舟も
くすしき魔歌(まがうた)うたうローレライ
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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