

セン類、タイ類、ツノゴケ類の区別方法について
コケ植物の分類には茎や葉、すなわち配偶体の特徴とともに、胞子体の特徴も非常に重要である。コケ植物の胞子体の一部であるは多様に分化し、セン類、タイ類、ツノゴケ類を分ける重要な特徴である。ツノゴケ類の胞子体は緑色で角のような形をしており、表面に気孔がある。タイ類のは葉緑体をもたず、成熟するとふつう先端で4片に分かれ十字形になる。胞子はの中にある弾糸(だんし)という糸の乾湿運動でから弾き出される。タイ類のは腐りやすく、短期間しか観察できないが、セン類のは腐りにくい。セン類のの口に並ぶ歯(さくし)は多様に分化し、その構造が目や科を分ける重要な特徴となっている。
のほかに、外見的には次のような点に着目すると、セン類、タイ類、ツノゴケ類を比較的容易に区別することができる。
①植物体が扁平な葉状のものは,すべてタイ類かツノゴケ類であり、そのほとんどがゼニゴケ目かフタマタゴケ目に限られる。
②褐色、赤褐色などに色づいた、硬い柄(え)のついた胞子体をもつものは、すべてセン類である。
③葉に深い切れ込みのあるものは、すべてタイ類である。
④葉に中肋(ちゅうろく)とよばれる多細胞層の葉脈状の筋があるものは、すべてセン類である。

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