

ホトケノザの花が目立つ・・・春咲く花が秋にも咲いていることはよくあるけれど、初冬に見るホトケノザは花の色も淡く、生育を遮る植物も少ないせいなのか、伸び伸びと群生する姿をよく目にする。草姿がスッキリとして垢抜けたように見えるけれど、春のモノほどバイタリティーが感じられないのはカンキョウの成せるワザか・・・。春先の3月から夏の初め頃の6月くらいに咲くとされているホトケノザ(仏の座)実際には、秋深いというより、初冬の今日この頃にもこうして花を咲かせるのだった。特徴のある筒状の花が咲き終わったあとに、普通の花のように開くこともない“もうひとつの花”・・・”閉鎖花”という開かない花をつけるのだという。つぼみのような状態のまま、どんどん種子がつくられていく“特別な花”なのだった。虫たちによる媒介がなくても自己増殖まで可能だというその戦略にはオドロキ桃ノ木なのだった。

さらに、調べていくとホトケノザのすごさはそれだけではない。 種子も並みのものではないというのだ・・・せっかく作った種子は、できるだけ遠くに運びたい。そこで、蟻たちを利用するというのだった。蟻たちも、なんのメリットもなくホトケノザの種子を運んではくれないので、蟻に種子を運ばせるための仕掛けを進化の過程で手に入れたのだという。その仕掛けの元は、”
エライオゾーム”・・・蟻はこの”エライオゾーム”が好物のようだと、ホトケノザは気づいたのだった。そこで、ホトケノザは、自らの体のしくみを変化させて、種子に”エライオゾーム”を持たせたのだという。これで、蟻たちは、エライオゾームを持つ種子をせっせとそれぞれの巣へと運んでくれるわけで、エライオゾームは、蟻たちにとっては、なによりの好物で、これ欲しさに黙々と種子を運び、巣の中でエライオゾームだけを食べて種子は、そのへんに置き去りにされ、その種子は、やがて、それぞれの場所で、芽を出して分布領域を広げてゆくのだという・・・これがホトケノザの生きるための智慧・・・実に見事な戦略なのだった。
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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■Tokiraさま。
いよいよ十二月です。
私の第二詩集『愛の寓意』が出ますので
忙しくなります。
どうぞ、お元気で歳末を乗り切ってください。
では、また。
2010/11/30 【
sohya】 URL #-
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sohyaさん、おはようございます。
今月もよろしくお願いします。
いつも有り難うございます。
2010/12/01 【
Tokira】 URL #VL3GinqI
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ホトケノザ時々咲いてるのを見て春の陽気と狂い咲き
かな?と気にしませんでした。
自然と生きる知恵に驚いています。
何時ものことながら写真が綺麗ですね!
楽しみです。
2010/12/02 【
みどり】 URL #ldSHJ4vM
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みどりさん、おはようございます。
エライオゾームとは・・・エライもんです。
自然界の生命イノチを繋ぎとめていくための
“選び”や“智慧”に費やされた気の遠くなるような
時間を想うとき、いつも、人の営みのナント性急で
チッポケなことかと・・・。
また、覗いてやって下さい。
2010/12/03 【
Tokira】 URL #VL3GinqI
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