
ヒヨドリバナ ・・・こんな名前の花が出てくると必ずと言っていいほど登場するのが万葉の歌人
山上憶良(やまのうえのおくら)・・・こんな名前を聞くと高校時代の「古典」の時間を思い出す。奈良女子大出の女教諭、深い学識の持ち主で、もの知りの教師なのだけれど、今思えば教え方がイマイチ。深い知識が邪魔していたようで、教えられる方は退屈で仕方がなかった。「古典」の時間がいつも2時限目にあるのをいいことに“早昼”を食べる時間に決め、よく弁当を広げさせて貰った記憶がある。「S先生、いつも大目に見て戴き、その節は有り難うございました・・・」??こんなつもりで、きょうのBlogを書き始めたのではない。ヒヨドリバナは万葉の頃、山上憶良が 「萩の花 尾花、くず花 なでしこの花 また藤袴 朝顔の花」 と詠んだ秋の七草のフジバカマ(藤袴)と同属で・・・などと、無学なエロボケ爺でもチョットした知識人ぶるには恰好の花なのだった。花の色も白から紫がかったものまであり、花だけ見ると
フジバカマとそっくりなのだった。花がそっくりの
サワヒヨドリも葉が3裂することもあるが、サワヒヨドリは葉柄がないことによって区別できる。
ヒヨドリバナ とは、葉がやや厚く、表面に光沢があって裏面に腺点がない点で区別される・・・とか。

フジバカマの葉は3裂し、葉の斑点等でもヒヨドリバナと区別は出来るが、現代ではフジバカマの自生種がほとんど見られなくなったのに対し、ヒヨドリバナは全国で自生しており、いたる所で見られる。また、ヒヨドリバナの変種と考えられる
ヨツバヒヨドリも少し高地に行けば見られ、ヒヨドリバナの葉は対生するのに対し、こちらは下部の葉が3-5枚輪生し、渡りをする蝶、アサギマダラの主な吸蜜植物としても知られている。いずれにせよ、この類の花を観るときは、いつもアタマの中がグジャグジャになり、花の名前すら出てこなくなるのはいつものこと・・・どうも、ノーミソが高校時代の「古典」の時間にタイムスリップしてしまうらしい。万葉の歌人「山上憶良(やまのうえのおくら)」のことを少々・・・。
◆「貧窮問答歌(びんぐもんだふか)」山上憶良(やまのうえのおくら)
◆山上憶良( Jinkawiki)
- 関連記事
-