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Aladdin's cock

日かげ いつか月かげとなり 木のかげ・・・山頭火       
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待宵草の朝・・・

マツヨイグサマツヨイグサ(アカバナ科)
夏の終わりが近づいても相変わらずの猛暑日・・・そんな日を、但馬北西部のマイナーなキャンプ場で幕営、夏の名残を満喫させて貰った。「その歳でキャンプ!?・・・おゲンキなことで・・・」と、周囲の“冷ややかな目”にも快感を覚えながらテントとBBQ(barbecue)コンロ、それに数十年前の遺物、俵詰めの「備長炭」を少し箱に詰め、出かけた・・・といっても“年寄りの冷や水”でもなければ“無気”になっているわけでもない。100817kebi0247_RJ.jpg
そのうちにアルプスへテントを持って出かけてやろう・・・と、数年前に特価で買い込んだ“ARAIのゴアライズ”が未だに“処女”のまま・・・足を傷めリハビリ山歩を続けているうちにエロボケ本体の進行する“老化”は如何ともし難くアルプスは諦めたとしても、このテントを処女のまま葬り去るのは見るに忍びず、躰の動くうちにと但馬の「名残り夏幕営」と相成った次第。マツヨイグサ 予想外に快適だったキャンプ二日目の朝、フラリと辺りの山歩に出かけたら池の畔で目立っていたのが「待宵草」・・・マツヨイグサは同属の変異も多く、その同定には戸惑ってしまう。世間一般の通り名は月見草であるが、これも間違いで、実際の月見草は白花の別の花で日本ではほとんど見られないらしい・・・にもかかわらず、太宰治が「富嶽百景」の中でオオマツヨイグサを「富士には月見草が良く似合う」と書いたとかで、黄色のオオマツヨイグサが月見草として定着してしまったと言われている。ハギ
また、「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待ち草のやるせなさ 今宵は月も出ぬそうな」 竹久夢二が詠んだ「宵待ち草」の詩に曲が付けられ広く歌われた為、宵待ち草(ヨイマチグサ)の名が定着してしまったが、正式名はマツヨイグサで待宵草と書き、夕方から花を開いて朝になるとしぼんでしまうのでこの名があるらしいが、マツヨイグサの仲間はすべて「宵待草」や「月見草」と呼んでも構わないのではないかという意見もあるようだけれど100817kebi0272_RJ.jpg夕方に咲き、月を愛で、朝日を浴びて萎んでしまう姿はセンティメンタルで情緒タップリ・・・日本人好みピッタリの花でもあり、センティメンタルロマンな名前「宵待草」や「月見草」・・・好みで、どちらを使おうとエエやないか。食材の買い出しついでに浜坂漁港辺りを散策、数十年前の記憶をたぐり寄せてみたけれど記憶らしきモノは皆無、完全に消え失せていた。人気のない海水浴場は夏の終わりを思わせ、見つけた食べ物を奪い合うトンビとカラスの叫び声がひときわ高い。100817kebi0262_RJ.jpg連日の猛暑日とはいえ、秋の気配は、それなりに忍び寄りつつあるらしい。テントまで戻る途中に、湯村温泉の浴場に立ち寄り温泉場の雰囲気もチョッピリ味わい、買い集めた食材を炭火で焼きながら呑むハイボールは格別の味がした。

与謝野晶子が詠っている。


 「月見草 花のしおれし原行けば 日のなきがらを 踏む心地す」 














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Tokira

Author:Tokira
写真、山歩き。
マイルス・デビスやチャーリー・ミンガスもいいけれど
浅川マキのセンチメンタルジャーニーにシビれるジャズ好き。
近頃は吉田日出子の「リンゴの木の下で」を聴いては
ホロリと黄昏れている・・・
時々、照れ隠しに『淫蕩火』を名乗るエロ老人。



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