

よく知られている「撫子」と言う花について「カワラナデシコ」という名前と、そのピンクの花姿以外は何も知らない。名前は、撫でてやりたい可愛い子、愛しい子、が語源らしい。「撫子」「大和撫子」或いは「常夏」などとも呼ばれ、カラナデシコ(唐撫子)とともに古くから美女を形容するコトバとして用いられてきたようだけれど、平安時代の日本では、「常夏」とは、植物を指す言葉であったらしい。「常夏」とは、ナデシコ(撫子)のことで秋の七草の一種として知られているけれど、正確には、「カワラナデシコ」という種の草で、秋の七草であるのに、なぜ「常夏」なのか?・・・と、力むほどのこともない。夏から秋にかけてが花期であり、秋に夏の名残のように咲く姿から「常夏」と名付けられたという話なのだった。馴染みのある花なので解ったつもりになっているだけで、実は殆どなにも知らない・・・その昔、中国産の撫子と交配し多くの品種が生産され、そのなかには化け物のような品種もあり、花弁が長く垂れ下がっているというのだ。それは「伊勢撫子」と呼ばれる品種で、花弁の長さが20cm以上になるものもあるというのだ。↓こんな記述があったけれど、どちらかといえば、どう見てもカワラナデシコの素朴さがいい。
伊勢撫子(イセナデシコ)
伊勢撫子は、三重県松阪地方で江戸時代に改良が進んだ伝統園芸植物の一つです。別名、大阪撫子、御所撫子と言い、三重県の天然記念物に指定されています。
セキチクの改良種、あるいはセキチクとカワラナデシコの交雑種より改良されたとも、中国から渡来したと思われるカラナデシコが、薩摩、大阪と伝わるうちに変異を起こし、伊勢(松阪)を経て江戸に伝わったものとも考えられています。
何本にも分かれ縮れながら、長く下垂する花弁が特徴で、繊細で幽玄な印象を与えます。蕾から自力では整った姿に開花しないので、爪楊枝などで髪をとかすように、花弁をほぐすという作業が必要となり、長く垂れた花弁は15cmを越えます。
伊勢撫子の画像は→◆伊勢撫子(加茂花菖蒲園)

↓オモロナイ!写真がイマイチ!・・click!
