

イシモチソウが姿を見せ始めた。花を咲かせるのはもう少し先になるけれど、三日月型の葉とその表面にある繊毛を広げ、先端から出された粘液がキラリ美しい。尾根筋の粘土の多い痩せ地や明るいマツ林中にも生育、草丈20cm前後、初夏に直径1.5cm程の白い花を咲かせる。虫媒花でありながら、虫を食べてしまうことは矛盾しているが、食べる虫と媒介する昆虫の種類が異なるらしい。夏には休眠し、枯れてしまう。
食虫植物の 捕虫方法 にもいろんな方法があるらしいが、繊毛の先端に粘液を出し虫を絡めとるタイプが数も多く一般的な方式で、虫が暴れるほどに粘液が削れ消化液が出る・・・モウセンゴケ、ムシトリスミレ、イシモチソウなど。自然界に不思議なことは多いけれど、とても植物のシワザとは思えないような方法を駆使して、虫を捕らえている姿は動物そのものと錯覚するけれど、イシモチソウの、広げた繊毛から粘液を出し捕虫するサマは美しくエレガントですらあるのだった。変わった形の葉から伸びる繊毛、その先端の粘液に包まれた赤い球・・・ファンタスティック!・・・調子に乗って記事のタイトルを「草花火・・・」と、“造語”したあとで、念のため検索してみたら
「草花火」という名の花があったけれど、名前から受けるイメージとはほど遠く、小さなイシモチソウの葉と繊毛、クリアな粘液の織り成すショットこそ「草花火」に相応しいと自負しているエロボケ老人・・・“カフェオーレ”な朝なのだった。


【食虫植物の捕虫方法】
1:鳥モチ式 繊毛の先端に粘液を出し虫を絡めとるタイプ。食虫植物の中ではもっとも数が多くポピュラーな方式。 虫が暴れるほどに粘液が削れ消化液が出る。
2:罠式 通りかかった獲物の足をバチンとはさむ罠に例えた言い方。二枚貝のような葉の間に感覚毛があり、この毛に2回以上触れると閉じるようになっている。一度だけでは閉じず、誤動作を防ぐ仕組みになっている。 ハエトリグサ、ムジナモ。
3:落とし穴式 消化液が入った壺のような葉をもち、葉のふちは滑りやすい。中に落ちた虫は胃の消化さながらに吸収されてしまう。ウツボカズラ、サラゼニアなど。
4:吸い込み式 主に水中のプランクトンや小虫などを捕る。 捕虫嚢の入り口には感覚毛をかねた剛毛に保護された開口部がある。小さな動物がこの毛に触れると捕虫嚢が瞬時に広がりその動物を吸い込んでしまう。 タヌキモ、ミミカキグサなど。
5:Y字管式(迷路式) 土中に逆Y字型の根を伸ばし、上の葉から入り込んだ虫を迷い込ませ消化吸収を行なう。この方法は極めて特殊で、ゲンリセアという植物一種しか行なわない。
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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