

4月1日、「四月馬鹿(エイプリル-フール【April fool】)」はまだ生きていた。とっくの昔に死語になっているモノとばかり思っていたけれど、まだ生き続けて健在であるらしい。“四月バカ”という言い回しが果たして適当なのかどうか知らないけれど、わたし個人的には
“四月の担ぎ話”と言った程度に解釈しているのだが・・・。いまや聞き飽きるほど露呈した数々の『偽装』問題、文字通り
「偽りだらけ」の中で
“担ぎ話”によるシャレが果たしてどの程度に有効なのか・・・とにかくホンモノの「ウソ」が多すぎるご時世に「ウソのウソ(ほんとう?)」が大まじめに飛び込んできたのだった。


「アンタの足にコレを履かせてみよう・・・」と、予てより狙っていたLOWA重登山靴をオークションで落札したので「アンタの撮影した写真とバーター取引きしょう・・・」という話なのだった。泣けるような話についホロリ・・・促されるままに、恐る恐る足を入れてみたけれど鋼鉄の壁に弾き返された。この冷たさは心を惹き、火をつける・・・ヒモをほどき、前から、後ろから、オイルを塗り込み磨きをかける。見事に裁断された厚い皮やミシンの縫い目、汗にまみれた職人の手のアトをなぞりながらまたホロリ。見れば見るほど履き物であることを忘れ
“芸術作品”の鑑賞に浸り込んでしまうのだった。日を追うほどに、こんな重登山靴を履いて歩く山からは遠ざかっているというのに・・・重量は2.6kg(1.3×2)現在、履いているものが1.8kgだからかなり重く、
シャンクも施されているというのだった。

重登山靴で里山を歩くという不思議な光景をイメイジしていたらもう一人の山友から2mのオシャレな靴紐をプレゼントされた。早速締めて記念撮影したけれど、この靴を自分の足に馴染ませるにはそれ相応の時間も掛かり、また、この靴からは
「山を歩く」ということを、少なからず教えられそうな気配もあり、楽しみでもある。現在もアイゼンで締め上げたあとの折れ目を補正すべく、要所に固形物をあてがい“ミンクオイル”を塗り込み縛り上げている・・・たけなわな春の午後なのだった・・・。
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
click!
- 関連記事
-