

ココ一週間、5日は山に入っていたというピュア・Cさん・・・かなりのハード婆ァでもある・・・にまた背中を押された。つい先頃、縄師・Kさん、エキセントリック・Hさんのアヴァンギャルド・コンビに連れられて歩いた新道、ピンクロードを忘れぬうちに歩いておく必要あり・・・と。どうも、近頃スッキリしない軟弱エロボケ爺に気合いを入れるタメでもあるらしい・・・いずれにしても、こんなエロボケ爺が山歩きに誘って貰えるだけでもシアワセなことなのだった。
「←山頂」お馴染みの標示板がある交差路を直進、少し下り、池のフチの岩場を通り抜け・・・ココまではよく記憶しているので間違えるコトもないけれど記憶が怪しくなってくるのは、ここから先、池の縁まで下りてきて、例のローズピンクのマーキングがチラホラ見え始めた辺りでキョロキョロ、少し上に道らしきモノが見えるので道なりに登り、少し開けたところに出たと思ったら
「←山頂」標示板のある十字路???ぐるりと回って戻ってきたらしい。


おかしい?静かだったピュア・Cさんが
「コレ行ってみたら?!」「いや、チョット待って・・・もう少し奥へ入ったように思うんや・・・」とキョロキョロうろうろ・・・
「コレ行こう!?どこかへ出るやろ・・・慎重やなァ、感心するわ・・・」ピュア・Cさんの呟きが始まった・・・
「図太さにビックリする様なことを平気でやるクセに・・・シンチョウやなぁ・・・」「ほんまにシンチョウやわ・・・」「まぁ、そう言うなよ・・・なめたらアカンで・・・里山を・・・」
「それにしてもシンチョウやわ・・・Tokira って、そないに慎重な人やったん!?わからんもんやなァ人て・・・」ピュア・Cさんの
「シンチョウやわ!!」が、少しずつイヤミに聞こえ始めた・・・いやいや堪忍、カンニン・・・そんなハズはない!ピュアなCさんや、「イヤミ」なんか言うはずがない・・・こんな調子のやり取りを繰り返した挙げ句の果てに、怪しい記憶をたぐり寄せ、崩れ落ちた橋のある沢へ出たときピュア・Cさんが「あっ、ココや!思い出したわ・・・足が届かず手を貸して欲しかったんやけどTokiraは近くに居らんし・・・」ということで思い出したと言うのだった。沢を渡ると左奥にローズピンクのマーキングが見えた・・・アッ、これでピンクロードの尻尾を捕まえた!


アトは、ひたすら登るだけ・・・人間の心理状態なんて勝手なもので、もつれた糸がほぐれれば気分は晴れ、心穏やか、桃源郷にでも辿り着いたような気分・・・見慣れているはずの景色もアングルが変われば新鮮、別世界、思わずヤッホー!迷った時間が30分としてピンクロード約2時間で山頂に到達、天気は穏やか人影は無し、休憩無しで天狗岩の手前から下りコースに入り、「天狗岩ビューポイント」でシートを広げラーメンを食ったり、コーヒーを入れたり、汗ばんだウエアを木にかけピクニック気分の寛ぎタイム。コロコロ鈴を鳴らし猟犬2頭が駈け抜けたかと思ったら、銃を肩に爺さんが現れた。仰向けになり、見上げた空をタカが舞う。慌ててカメラを手に数枚写した・・・トンビと似てはいるけれどちがうと銃の爺が言う・・・確かに風格がある。


銃を持った爺の姿が見えなくなったと思ったら、今度は大きな頭陀袋を担げた爺が登場、「あんたも狩猟か?」と問えばうなずき、この爺はワナを仕掛けるというのだった。そうこうしている間に山のアチコチから赤いユニフォーム?に銃を持った爺が現れ、犬を呼ぶ声がする・・・ウィークデイの三草山は狩猟にウツツを抜かすロージンたちの楽園なのだった。夕闇迫り、猪に間違われぬうちに退散しようと荷物をまとめ下山。茶畑から名も知らぬ小さな池へ、土手に出るとカモが数羽飛び立った・・・陽が低くなった峠道を急ぐ。途中、ピュア・Cさんがリンゴを一個取り出しガブリとかぶりついたかと思うと、「どうぞ・・・?」と私に回してくれた・・・浮いた前歯を気遣いながらガブリと食い千切り、次は、ピュア・Cさんに回すとガブリ、再度私に・・・と、こんな他愛もないことを繰り返えしながら歩く、三草山ピンクロードの一日は“リンゴのかじり回し”で終わったのだった・・・あのリンゴは美味いリンゴやった。
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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