

冬木立の中を歩いていたら赤い実に出くわす・・・必ずと言っていいほど。サルトリイバラ、ソヨゴ、ヤブコウジ、ヒヨドリジョウゴなど・・・アズキナシの実も落ちている。空飛ぶ鳥に見つけてもらうために赤い実をつけているのだという話はよく耳にするけれど、一方では“夜盲症”のことを“とりめ”などといって鳥の目をバカにしているフシもある。実際にはどうなのか・・・鳥の目は、人間よりも遥かに優れていて、水晶体の他に角膜も形を変形させることもできるのだという。人間は、自分たちの視覚システムが進化の頂点にあると思い込んでいるらしい。「オレは人間様だ!」というアノ思い上がりによって、未だに錯覚から抜けきれずにいることも多いようで、自分の感覚世界にとらわれるあまり、己の想像能力を超えた視覚世界を思い描くことができずにいるらしいのだ。鳥は普段、広い範囲を一度に見渡しているらしいが、餌などを発見すると、一瞬で望遠レンズに切りかえが利く凄い機能もあるといわれている。また、左右別々にモノを見ることができ、真後ろと足元以外の、ほぼ全周囲が見渡せるという。色も、人間の網膜細胞は赤・緑・青の3色に反応するが、鳥の眼は赤・緑・青・紫外線の4色を見ることができるのだという。鳥に見つけてもらうために赤い実をつけるという植物の戦略も少しは解ったような気にはなるけれど、同じ赤い実にも甘くて美味いモノもあれば、有毒で生物を寄せつけないモノもあるのはどういうワケなのか・・・コチラ(人間)の想像能力の貧困さを思うとき、思わず「神はある・・・」と、つぶやいてしまう今日このごろなのだった。 食べた実の色でカラダの色が決まるという北原白秋のウタがある。このウタもDNAレベルのコダワリが出てきそうなウタではあるけれど「責任者出てこい!」と叫び続けた人生幸朗さんも他界して久しく、もう、神の域に近づいているのかも知れんなぁ。。。
「責任者出てこい!」「出てきたらどないすンのン」
「謝ったらしまいや!」・・・。

「赤い鳥小鳥」
北原白秋作詞・成田為三作曲
赤い鳥 小鳥
なぜなぜ赤い
赤い実を食べた
白い鳥 小鳥
なぜなぜ白い
白い実を食べた
青い鳥 小鳥
なぜなぜ青い
青い実を食べた
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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