
孫を3人連れて墓参り・・・辺りの林で初めて見る赤い実を持ち帰り、調べてみたら
マツブサ科「サネカズラ」の果実だった。サネカズラという名前は聞いたことがあるけれど、実物を間近で観るのも初めてなら撮影したのも初めてという“初物”なのだった。毎年、数回は必ず通る道のすぐ脇にあったとは・・・このサネカズラ、調べていくうちに花言葉は“再会”であり、なにやら色気のある木本であるらしいことは想像できる。
小倉百人一首には、サネカズラを詠んだ、藤原定方(ふじわらのさだかた)(三条右大臣)の歌が選ばれていて
名にし負はば逢坂山のさねかずら
人に知られでくるよしもがな大意は、
「逢う」とか「寝る(さ寝)」とかいう名を持っているのなら、逢坂山のさねかづらをたぐるようにして、人に知られないように密かにあの人のもとへ逢いに行く方法があればいいのになぁ・・・という恋の歌なのだ。この歌の中の、“さねかずら”の“さね”は、“さ寝(男女の共寝)”の意味を持たせた掛詞(かけことば)になっているらしい。

サネカズラは万葉集にも詠まれている。天智天皇は、鎌足の功績を讃えて、自分が寵愛した鏡王女を彼に贈ったり、世が世ならば「セクハラ!!」などと物議を醸すこと間違いなし・・・なのだろうが、この歌には、天智天皇と関係のあった彼女が、鎌足との関係を世間に知られるのをはばかっている様子がうかがえて、なかなか色っぽいけれど、一方、鎌足の歌はといえば、燃える思いをど真ん中に投げ込んだストレートで開放的な歌で、コレもなかなかのもの・・・藤原鎌足、発情しっ放しの容子がうかがえて面白い。
藤原鎌足(ふじわらのかまたり)が
鏡王女(かがみのおほきみ)に求婚した時、
鎌足に贈られた鏡王女の歌は
玉くしげ覆ふをやすみ明けていなば
君が名はあれどわが名し惜しも
鏡王女(万葉集、巻二―93)
“あなたとお逢いすることを、人目から覆い隠すことは易しいことですが、夜が明けてお帰りなると、世間で、あなたの評判は変わりませんでしょうが、私のうわさが立つのが悔しいのです”
玉くしげみもろの山のさなかづら
さ寝ずはつひにありかつましじ
藤原卿(万葉集、巻二―94)
“みもろ山のさなかづらではないけれど、あなたと一緒に寝ないでいられましょうか、とてもできません、生きているのも辛くなります”
藤原卿(まへつぎみ)とは、大化の改新で知られている藤原鎌足(ふじわらのかまたり)のことです。この歌は、天智天皇(てんちてんのう)の御世に、鎌足が天智天皇とかかわりのあった鏡王女(かがみのおほきみ)に求婚した時、鏡王女から鎌足に贈られた歌に対する返歌です。
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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Tokiraさん 今晩は
ご無沙汰しております。
元気で三草山や白髪岳・松尾山をお楽しみのようで楽しく拝見しています。
不思議な犬、アキコもいいですね~、前や後ろを縦横無人に走り回るアキコに苦笑いのTokiraさんの顔が浮かびますが…
来年もお互いに元気で山歩きを楽しみましょう、それでは良いお年をお迎えください。
2009/12/30 【
山ちゃん】 URL #-
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山ちゃん、暫くです。
はや大晦日、1年があっという間に過ぎてしまう・・・
日々、コレといって何もやっていないのですが。。。
曲がりなりにも、山歩きができるということに感謝です。
先日、アキコの旦那が亡くなりました。
アキコはアキコでも私の従姉のアキコなんですが・・・
ヘンな爺ですが、来年もよろしくお願いします。
2009/12/31 【
Tokira】 URL #VL3GinqI
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いつもお世話になっております。
■Tokiraさま。
いよいよ新年を迎えることになりました。
本年がいい年になるのかどうか判りませんが
また、よろしくお願いいたします。
早いのですが、新年のご挨拶といたします。
では、また。
sohyaさん、早い早いと言っている間に1年が終わってしまいました。
変わり映えしない日々を送っておりますが
新しい年もよろしくお願いします。
2009/12/31 【
Tokira】 URL #8ag4OTII
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