穏やかな陽射しを受けて姫路の臨海工場群や遠く浮かぶ島々まで播磨灘の明るい景色が望める。海べりの菜園にダイダイと思しき果実をいっぱい付けた木があり、瀬戸内の明るい冬景色が展開されていた。
陽当たりのいい高台の小径を巡っていたら、花には少し早いけれどスイセンがかなりあり、林縁で初めて見る果実を撮影、帰宅後、調べたらキヅタの果実だった。見上げる大木はタマムシやオオムラサキと深い縁があるアノ樹木、エノキなのだった。一時間ほどの散策ではあったけれど初冬の瀬戸内を満喫、夜、新鮮なネギのあるナベが美味かったのは言うまでもない。◆ダイダイ 木に残しておくと2~3年は枝に付いている。果実の色は、11月頃までは緑色を帯びてくすんでいるが、12月になると鮮やかな橙色になる。そのまま残しておくと春には再び緑色を帯びて目立たなくなってしまう。和名は代々の意味で、年を越しても木に付いている事による。(植物生態研究室(波田研))
◆キヅタ 夏緑広葉樹は元々葉の量が少なく、明るい林になるので、常緑のキヅタとしては生育しやすい。特にコナラなどの夏緑広葉樹に登ったものは、秋から春の間、寄主が葉を付けていないので、十分な光を得ることができる。落葉樹への着生は温暖な地方ほど有利であることになり、沿岸の平野部に生育する落葉樹ではキヅタの着生を招きやすい。(植物生態研究室(波田研))
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