

寒くなると言う予報に、また白髪岳を歩いた。山麓の集落“住谷”への道をザックを背負った親子連れが行く。駐車場に車は無し、林道を歩き始めたところで口笛を吹き、アノ犬“アキコ”・・・例によってチョット馴染みになると勝手ニネーミング、ほんとうの名前は知らない・・・を呼んでみたが反応はなし・・・きょうは会えるかと楽しみにしていたけれどダメか。林道を進み、登山口の近くまで来たところで後方になにやら気配を感じて振り返ると、アノ犬“アキコ”が疾走して来るではないか・・・現れたか。側まで来ると立ち上がりじゃれつき、はしゃぎ回るのだった・・・憶えていたか。山に入れば、先を行き、姿が見えなくなったと思ったら、突然後ろから足元を走り抜け、また先を行くといったことを繰り返しながら、やっと、山頂に辿り着いたと思ったら、ヤツはすでに山頂の案内板の前でポーズをとっているではないか・・・。


山頂の岩陰に座りコーヒーを飲んだり、駄菓子を食ったり予報とは違う穏やかな天気に寛いでしまった。あとでカメラの撮影時間を辿ってみたら約二時間も山頂に居たことになる・・・居心地が良くて時を忘れ南に見える西区の雄岡山、雌岡山を見ていたら変わり続ける空模様に海が光り始め、播磨灘から淡路島、明石大橋、それにココからは“光る大阪湾”まで見える。ラーメンを食っていたら、朝、下の村で見かけた親子連れに、シャッターを押して欲しいと頼まれオトーサンの指示通り撮影したのだけれど、絶壁の上に立ち飄々としている小さな女の子は6才だといい、山が好きで、すでに登山経験もそれなりにあるというから恐れ入る。そろそろ下山と目をやればアキコが仰向けになり、あられもない姿で眠りこけている・・・恐れ入ったヤツ、いい生活しているなぁ。。。「下りるぞ!」と声を掛けると、飛び起きるが早いか、さっさと先に駈け下りていった。松尾山へ登る頃には空模様は一変、重い雲に覆われ、冷たい風に雪が舞う冬へ・・・下山を急ぎ汗が滲む頃には集落も近くなり姿を見せなくなったヤツに口笛を吹き、呼んでみたが反応はなく、先に帰ってしまったのかも知れん・・・暫く歩き始めたところで猛烈なスピードで走り抜けていった。明るい陽射しが戻った集落に出るとアキコはススキの向こうに消えたまま・・・車のエンジンを始動しても現れることはなかった。また会う日まで、「ありがとう!アキコ・・・」の一日なのだった。
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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