

足を引き摺り始めてもう一ヶ月が過ぎた。かなり回復はしたけれど、まだ山には登っていない。予報とは少し違う空模様に、丹波まで足を伸ばし紅葉景色を撮りに出かけたけれど北へ行くほど空は重くなり“金山キンザン(540m)”山麓の集落(追入)を歩き始めた頃にはポツリと雨粒が落ちてくる・・・林縁のあぜ道を歩いていたら、なんとも美しいノコンギク、
“丹波の民さん”に遇ってしまった。雨に濡れ小刻みに震えるピンクの野菊・・・
「民さんはそんなに野菊が好き……道理でどうやら民さんは野菊のような人だ」・・・またまた、アノ“野菊の墓”を連想させられてしまうのだった。「これは、ヨメナだ」とか、「いや、ノコンギクだ」といったようなコトはどうでもいい・・・「美しい野菊」なのだった。秋のなごりを おしむ花 “野菊”から少し歩いたところに“金山登山口”があり、時々薄日も射す空模様、山頂まで45分・・・折角だからと登ることにした。歩き易い道は山頂まで楽しめた・・・


観音堂から、古い鳥居、園林寺跡から馬場跡へのやや開けた空間でやっと黄葉景色に巡りあい、数枚撮影した後“鬼の架橋”へ・・・ココまで来たところで空は暗くなり雨がポツリポツリ、烟る向こうの山の景色を数枚撮影・・・岩陰に腰を下ろす間もなく湯を沸かし、ラーメンをかき込めば温かい出汁がしみ渡り、冷えかけたカラダが生き返る・・・目の前の赤い実が雨に洗われキラリ・・・喰うモノ喰えば、すかさず片付けザックにねじ込み下山開始・・・あたりは薄暗くなり雨も激しさを増す・・・下山しながら数枚シャッターを切ってはみたけれど真っ暗・・・。


急ぐ足元へヒキガエルが幾度となく現れたけれど、雨と暗さに撮る気も失せ、ひたすら歩く・・・やっと麓の集落が見え始めた頃には土砂降りの雨に人影も見えず、食い残していた握り飯を頬張りながら、躰は冷えてもハートは熱いぜ!ファンタスティックな山登りになった・・・と家路を急ぐエロボケ爺、久々の山歩きなのだった。
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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