

(キク科 アキノキリンソウ属)
植物生態研究室(波田研)
山に登るつもりで駐車場までは来たけれど、足の古傷が疼き、思案の挙げ句、この日の山歩きは中止することに・・・鈍い痛みを誤魔化しながら昭和池の土手を上がり、堰堤で「秋の麒麟草」と「吾亦紅」、それぞれ数本を摘み、持ち帰った。朝露に濡れたアキノキリンソウは、なんとも言えぬ風情を漂わせ、あのセイタカアワダチソウの仲間とはとても想像できず、即座に「アキノキリンソウ」とは判らなかった・・・セイタカアワダチソウとは、同属だが少し異なり、花の時期に地上部を採り、水洗いして日干しし、煎じて風邪の頭痛、喉の腫れや痛み、腫れものの解毒にも利用されるという。「秋の麒麟草」の「麒麟」は中国の幻獣で、ひとことで言えばキリンビールのラベルに描かれているようなモノらしい。

【麒麟とは】
中国を代表する幻獣/神獣であり,日本ではビールのラベルなどでお馴染みの,伝説上の生物のことである。中国の伝説によれば,麒麟は獣類の王とされている。容姿に関しては諸説あるが,一般的には鹿のような姿に牛の尾と馬の蹄を持ち,背中は五色,腹は黄色で,オスの頭には角があるという。メスを麒,オスを麟と呼ぶとしているが,「瑞応図」などでは逆の説が展開されている。特殊能力としては邪気を払う鳴き声のほか,これは後述するが「龍」を祖に持つことから,雷を起こしたり,嵐を呼び起こしたりする力を持っている。また書物によっては,炎を吐くとされているものもある。
麒麟は単独で行動し,性格は非常に温厚。食物は枯れた草を食べ,移動に際しては生きた虫や草花を踏むことはない。また空中を移動しているのか,落とし穴に落ちたり転んだりすることもないらしい。
( 「剣と魔法の博物館 モンスター編」:麒麟)
↓オモロナイ!写真がイマイチ!・・click!
