

( 昆虫エクスプローラ)
夏休みには朝早くから、樹液の出る木を見回れば、クワガタやカブトムシ、チョウやカナブンなど、いろんな昆虫をかなりの高確率で捕まえることができるという程度の知識はあったけれど、現在イマほど念入りに観察したことはない。数が多いのはハエやアリなどの仲間で大きなスズメバチが数匹集まっていると近距離での撮影はおっかなビックリで神経を使う。


◆樹液に集まる虫たちの世界(「身近な動植物」)
液が出ているクヌギの樹には、たくさんの種類の昆虫が集まってくるが、その樹液が出る原因の多くには写真の幼虫が関わっている。ボクトウガという蛾の幼虫で、この幼虫が樹皮の下の木にトンネルを掘り進むことにより、樹液の分泌が活発になるとのこと。樹液が大量に分泌されることは、幼虫が木を食べることによる副産物だと思っていたのだが、実はそうではなく、大量の樹液に誘われてやってきた小さな昆虫を捕らえて食べるために、ボクトウガの幼虫がわざとやっていることらしい。
樹木に幼虫が穿孔する昆虫、カミキリムシ、クワガタ、タマムシ、ゾウムシなどなどの幼虫が、その植物から、自ら姿を現したことに出会ったことはありません。しかし、ボクトウガの幼虫は樹液だまりを観察するとしばしば姿を見ることが出来ます。何故?何のために?安全な樹木から出て、自らを曝すことに何のメリットが?この疑問の解答に、子供向けの書物で出会いました。なんと、ボクトウガの幼虫は雑食性で、樹液に集まってきた、体の柔らかい昆虫を補食するのだそうです。
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