

(神戸・六甲山系の樹木図鑑)
花盛りのノイバラに出遭うと、辺りに芳香を漂わせ、白い平凡な花が清楚で美しい花に見える・・・モノの見え方の不思議といえば、そうなのかも知れない。「野ばら」という有名な歌曲があるけれど「ノイバラ」のことらしい。「野棘(のいばら)」と「野薔薇(のばら)」・・・コトバから受けるイメージがどうしてこうも違うのか・・・いずれにせよ学名は「野茨(のいばら)」であり、別名というか通称?として「野薔薇(のばら)」があるということなのだった。ゲーテの詩による、シューベルト作曲「野ばら」について調べていてよく目にしたのは
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紅におう 野中のばら
・・・・・
永久にあせぬ紅におう 野中のばら ♪
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こんなフレーズが出てくることに関して
「ゲーテの詩の、野ばらは赤いのですね・・・・」といった記述をかなり目にしたけれど、確かに「野ばら」の下敷きになっているのが「野茨(のいばら)」だとすれば「白」であるはずだから、なかには「薄いピンク」の花弁が混じることもある・・・などと、つじつま合わせに苦労している記事もあった。「野ばら」は歌曲「野ばら」として「赤」であっても構わないと思う。そんなことより、もっと面白いと思ったのは天使の歌声といわれたウィーン少年合唱団メンバー数人のニタニタ笑いに関する記述は真偽のほどはともかく説得力があり面白い。
野ばらはノイバラ(野茨、学名:Rosa multiflora)で普通は白色なのです。
ところがこの詩は“赤いばら”、おかしいですね・・・
・・・紅におう 野中のばら ♪
どういうことかというとこれは田舎の少女を“野に咲くばら”に例えたのです。
そう、若き日のゲーテは“野に咲くばら”を手折ってしまったのです!!
ウィーン少年合唱団が来日してこの曲を歌いました。
そのメンバーの何人かがニタニタ笑っていたのが当時の私には不思議でしたが、
彼らは本当の意味を知っていたですね・・・。
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