fc2ブログ

Aladdin's cock

日かげ いつか月かげとなり 木のかげ・・・山頭火       
  • 10≪
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • ≫12

サクラの果実

サクラの果実サクラの果実サクラの果実(桜 サクラの形態)
 春を華やかに彩ったサクラも、初夏ともなれば色とりどりの果実が目立ち始めた。サクラの果実といえば“さくらんぼ”・・・と言いたいところではあるけれど、染井吉野(そめいよしの)などの実は“サクラの果実”というのが正解であるらしい。赤くて甘い大粒の食用“さくらんぼ”セイヨウミザクラ(西洋実桜)【桜桃オウトウ】 の果実で、桜の木と同じバラ科サクラ属ですが、さくらんぼは桜桃(おうとう)の木に生る果実であって、桜の実ではない。【さくらんぼ】という名称の由来は桜の実を指す「桜ん坊」からきたといわれている。また、山桜桃梅、英桃、桜桃、 山桜桃、梅桃などと書いて ユスラウメという、赤くて甘酸っぱい果実もあるからややこしい・・・子どもの頃よく食べた記憶がある。

dazaiosamu39年の生涯で4回の自殺未遂を繰り返し、1948年(昭和23年)に玉川上水(東京都北多摩郡三鷹町)における愛人・山崎富栄(1917-1948)[1]との入水心中により生命を絶つ(同6月13日)。発見されたのが彼の39歳の誕生日にあたる6月19日の朝で、この日を忌日として、死の直前に書かれた名作「桜桃」にちなんで「桜桃忌」と名付けられた。“桜桃”より一部転載

【桜桃】 太宰治

女房の身内のひとの事に少しでも、ふれると、ひどく二人の気持がややこしくなる。
 生きるという事は、たいへんな事だ。あちこちから鎖がからまっていて、少しでも動くと、血が噴(ふ)き出す。
 私は黙って立って、六畳間の机の引出しから稿料のはいっている封筒を取り出し、袂(たもと)につっ込んで、それから原稿用紙と辞典を黒い風呂敷に包み、物体でないみたいに、ふわりと外に出る。
 もう、仕事どころではない。自殺の事ばかり考えている。そうして、酒を飲む場所へまっすぐに行く。
「いらっしゃい」
「飲もう。きょうはまた、ばかに綺麗(きれい)な縞(しま)を、……」
「わるくないでしょう? あなたの好(す)く縞だと思っていたの」
「きょうは、夫婦喧嘩でね、陰(いん)にこもってやりきれねえんだ。飲もう。今夜は泊るぜ。だんぜん泊る」
 子供より親が大事、と思いたい。子供よりも、その親のほうが弱いのだ。
 桜桃が出た。
 私の家では、子供たちに、ぜいたくなものを食べさせない。子供たちは、桜桃など、見た事も無いかもしれない。食べさせたら、よろこぶだろう。父が持って帰ったら、よろこぶだろう。蔓(つる)を糸でつないで、首にかけると、桜桃は、珊瑚(さんご)の首飾りのように見えるだろう。
 しかし、父は、大皿に盛られた桜桃を、極めてまずそうに食べては種を吐(は)き、食べては種を吐き、食べては種を吐き、そうして心の中で虚勢みたいに呟く言葉は、子供よりも親が大事。
(太宰治「桜桃」より)






オモロナイ写真がイマイチ・・click!






関連記事
 

Profile

Tokira

Author:Tokira
写真、山歩き。
マイルス・デビスやチャーリー・ミンガスもいいけれど
浅川マキのセンチメンタルジャーニーにシビれるジャズ好き。
近頃は吉田日出子の「リンゴの木の下で」を聴いては
ホロリと黄昏れている・・・
時々、照れ隠しに『淫蕩火』を名乗るエロ老人。



あしアト掲示板
あしアト do_On!


【YouTube世界のミュージシャン】
Let's enjoy Music Time !

Link list

Counter

Unique Visitors & Pageviews

Category

TB

Arcives

ページアクセス・ランキング

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

ブログ内検索