

(福岡市蝶類図鑑)
春を告げる代表的な種として、早春から飛び始め、セセリチョウ科としては最も発生が早い蝶と言われている。模様は地味で目立たず、 誤って、蛾ではないかと錯覚しそうになった。早春に年1回だけ成虫が出現するスプリング・エフェメラル蝶などとも呼ばれるらしい・・・「スプリング・エフェメラル」・・・「エフェメラル」とはカゲロウ目の昆虫のことで、体も翅も弱々しく、2本または3本の長い尾毛がある。夏、水辺を飛び、交尾・産卵を終えれば、数時間で死ぬ・・・はかない命の代表的存在ということで、「スプリング・エフェメラル」とは「春の儚いもの」「早春の瞬き」「春の妖精」「早春の幻影」・・etc、なかなか文学的な表現のコトバが並ぶ。桜の開花とともに羽化するギフチョウもスプリング・エフェメラルと呼ばれるらしい。地味で忙しく飛び回り、蛾に間違えられそうなミヤマセセリにはイマイチ不似合いな“称号”ではある。広辞苑によれば、ほのかなもの、あるかなきかに見えるもの、などを形容するのに「蜉蝣(かげろう)」を用いることもあり、その際は「春の陽炎」・・・(飛ぶさまが陽炎(かげろう)のひらめくように見えるからいう)・・・ということになるらしい。
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