El Choclo


◆アルゼンチン・タンゴとコンチネンタル・タンゴ
「タンゴ」と一口に言ってしまいましたが,実はタンゴにはヨーロッパを中心に発達したコンチネンタル・タンゴと,本場アルゼンチンで発達したアルゼンチン・タンゴとがあります。ここで主に語っているのはアルゼンチン・タンゴですが,それではこの2つはどう違うのでしょうか。
冒頭に出てきた「ジェラシー」などのタンゴは,実はコンチネンタル・タンゴに当たります。日本でも1930年代にタンゴがはやったことがありますが,日本に入ってきたものはほとんどこのコンチネンタル・タンゴと言ってもいいでしょう。一言で言うなら「派手な」タンゴ,「華麗な」タンゴという形容があっているかと思います。
コンチネンタル・タンゴは,20世紀初頭から半ばにかけてヨーロッパで発展した音楽ですが,いかがわしい感じのするタンゴをより「洗練して」「上品に」した感じとなっています(もちろん,当時のヨーロッパのブルジョア風な感覚です)。ダンスホールで踊るために,多くは大編成のバックバンドで演奏されます。音楽的には,よりクラシックに近く,指揮者が立って,バイオリンのシンフォニーやドラムなどの入ったビッグバンドを指揮する形となります。音が厚いのでダンスホールやコンサートホールには向いているのかもしれませんが,やや洗練され過ぎて「骨抜き」になってしまっている気がします。よくラジオのイージーリスニングの番組などで,このコンチネンタル・タンゴがかかっているのを聞くと,妙にこっ恥ずかしい気分になってしまいます。(アルゼンチン・タンゴとは?)
Tango Fire - La Cumparsita


Japon- "La Cumparsita
ラ・クンパルシータは1917年,モンテビデオのラ・フィラルダというカフェでロベルト・フィルポ(1884-1969)によってはじめて演奏されました(名曲ラ・クンパルシータのエピソード)
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