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Aladdin's cock

日かげ いつか月かげとなり 木のかげ・・・山頭火       

浅黄色の美しいチョウ・・・

asagiasagi 若狭・青葉山の登山口で軽やかに舞う「アサギマダラ」3頭に出会った。“渡り”の途
asagiasagi中なのか、ヒラヒラ舞ってはヒヨドリバナで吸蜜を繰り返す。アサギマダラを撮らなくなって、
asagiasagiというより、撮ることが出来なくなってから何年になるのか・・・温暖化の影響も少なからずあるとは想うけれど、コチラの行動範囲の変化も一因であることは確か。夏も終わりの若狭の山で出会うとは・・・感慨もひとしお、夢中でシャッターを押し続けた。もう忘れかけていた「アサギマダラ」に関するコトをまた少し調べてみたら“渡り”の距離がどんどん更新されていて、アサギマダラの会の記録によれば最新の最長移動距離は、以下のような経路を辿り、今までの最長飛翔距離を更新したことが確認されたようだ。

アサギマダラの会の記録によれば以下のような経路を辿っている。

和歌山県日高町西山 2011年10月10日(標識・放蝶)
  ↓
高知県香美市香北町谷相白尾林道 2011年10月20日(再捕獲・再放蝶)
  ↓
中国・香港 2011年12月31日(再捕獲:Colleen Chiu)

「過去最長の移動距離は長野県―台湾間の約2300キロ。今回は間違いなく、それを上回っている」と指摘した。(2012年1月7日 香港時事)

◆アサギマダラ(チョウ目 タテハチョウ科 マダラチョウ亜科)
=昆虫エクスプローラ=

・・・消え始めていた「アサギマダラ」の記憶を甦らせようと復習してみた・・・

 浅黄色(淡青色)とは、蝶の写真で薄青色の透き通りそうな部分の色を指し、この色の言葉が生まれた背景には、参勤交代で江戸に上ってきた地方の侍が、普通何度も染めて出す藍色を1、2 回で済ませた安い「浅葱木綿」を羽織の裏地にしたので、田舎侍を馬鹿にして「浅葱裏」と呼んだことからきているそうだ。アサギマダラの本州での食草はキジョランやイケマ、などガガイモ科の植物で、路傍でよく繁茂している植物。いずれも毒があり、これを食べているアサギマダラには他の昆虫や鳥も近づけないのだ。

 春から夏にかけては本州等の標高1000メートルから2000メートルほどの涼しい高原地帯を繁殖地とし、秋、気温の低下と共に適温の生活地を求めて南方へ移動を開始し、遠く九州や沖縄、さらに八重山諸島や台湾にまで海を越えて移動する。地球の温暖化が進んでいることも解ってきていて、近年、移動の時期がどんどん早くなる一方、日本では東北地方あたりが北限だったものが、今では北海道・函館山あたりがアサギマダラの名所になってきているという。少し前まで「アサギマダラは平地では5月ごろに成虫が現れ、夏は平地では見られず、山地へ集まる。そして、秋になると再び平地に見られるようになり、冬でも枯れないキジョラン(鬼女蘭)だけで幼虫越冬をする」と考えられていたけれど、移動のルートが判明し始めるとともに、どうも大空に蝶たちが通う「蝶の道」があるのではないかと推測されはじめているようで、行きと帰りでルートが違うことも明らかになってきているという。

蝶を数えるとき、1匹、2匹、又は、1羽、2羽と数えてしまうが、正式には1頭、2頭と数えるらしい。この数え方は、大型動物のような数え方なのだが、明治のはじめに海外から標本が入ってきたとき、ばらばらになった欠陥品が多く、正確な数がわかる頭の数を数えるようになったコトから来ているらしい。だが、「頭」ではしっくり馴染まないので、今は1匹、2匹が多いという・・・結局、どちらでもいいと言うことか。

 小さな蝶が日本列島を縦断、さらに南の沖縄や台湾、香港まで2000キロ㍍以上を飛んでいく。翌年春には、その逆のコースを日本に渡って来るという。近年、その不思議な旅が、更に明らかになりつつあるようだ。知らなければ野鳥も昆虫も植物も、ただ自然の一部に過ぎないけれど、ひとたび知識を得ると、そこからファンタスティックワールドへの扉が開かれ、いろんなことを教えてくれる・・・アサギマダラの話に興味が尽きるコトはない。






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帰化植物・・・・・黄花の松葉人参

kibananomatubaninjinkibananomatubaninjin 「キバナノマツバニンジン」・・・初めて知る名前の外来種である。外来種だからと言って“蔑視”するほどの感情も持ち合わせてはいない。遡れば、人間だってアフリカ起源の帰化生物だ・・・という話に行き着く。帰化種と侵略的外来種という法的な定義付けはあるらしいけれどかなり曖昧なモノらしい。ブラックバスは在来魚を駆逐しているという話もあり、法律的(「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」)にも侵略的外来種とされているようだ。

帰化種: 生態系の機能を代えることなく定着に成功した外来種

侵略的外来種: 在来種を絶滅させたり、生態系の機能を変化させたり、人間や人間の生活に害を及ぼす外来種

ただ、ブラックバスの問題は、ルアーフィッシングの巨大産業を支える有用種であることは明白であり、いろいろと問題があるようだ。

◆キバナノマツバニンジン=Y.HADA'S Home Page)=
◆日本の侵略的外来種ワースト100 - Wikipedia -
◆日本からの侵略。世界の生物多様性に脅威?:日経ビジネスオンライン
◆木村拓哉クン、
 糸井重里サン、そりゃカッコ悪いぜ

=
生物多様性研究会=



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松風草・・・という涼風

matukazesoumatukazesou 山道でこの植物を見かけると爽やかな風が吹き始めたような気分になるけれど、それは単
matukazesoumatukazesouに「マツカゼソウ」という名前のせいだけではなさそうで、小さな白い花や葉、細やかな木の姿に、林縁の半日陰といった環境に群生するなど様々な条件が重なり、この植物全体から醸し出される涼風のイメージがより拡大され、風もないのに涼しくなる・・・偽薬効果にハマッているような気もする。人はイメージと現実を区別できにくい生き物でもあるらしいが、真夏の山歩きで出あう「松風草」は涼しげでいい。豊かな想像力は必ずしもマイナスではない・・・と想像を巡らす真夏日の午後。

偽薬効果-偽薬(ぎやく)の投与によってみられる治癒効果。薬物そのものの効能ではなく、投薬された安心感や医師への信頼など、心理作用によって症状が改善する状態をいう。




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性転換する花・・・釣船草

turifunesouturifunesou 木立の下の流れに向かって斜面を覆うピンクの花の一群・・・釣船草が夏の終わりから秋を
turifunesouturifunesou彩る。珍しい花ではないけれどそのカタチの不思議にはいつも囚われてしまう。見れば観るほどエロティックでファンタスティックな花は、送粉昆虫のマルハナバチに合わせて花の形態が進化し、潜り込むのに最適なサイズやカタチになったらしい・・・このような、花粉媒介を行う動物(送粉者)の種類や受粉(送粉)様式に合わせて特化した花の特徴(形質群)など、一連のコトを「送粉シンドローム」と呼ぶらしい。このツリフネソウ、不思議なのはカタチだけではないらしい・・・花の咲き始めは雄性期で、後に雌性期に変化し、雄しべが花粉を出し終わる頃に丸ごとポロリとはずれ、雌しべが現れる仕組みになっていて、性転換はツリフネソウ属の特徴でもあるらしい。珍しいカタチの花だけあってベンキョーさせられることの多い花でもある。

◆ツリフネソウ 花のつくり=花*花・flora=
◆ツリフネソウ=Y.HADA'S Home Page)=
◆ツリフネソウ科=植物生態研究室(波田研)=





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飯子菜の花・・・

mamakonamamakona  ママコナ(ゴマノハグサ科 ママコナ属)=植物生態研究室(波田研)=和名は「飯子菜」下
mamakonamamakona唇の白斑をご飯粒に見立てたところから来ているらしい。この花も撮ってから三週間にはなる。次々と目移りしている間に花期も終わろうかとしている。痩せ地にも強いのか、岩稜地でも眼にすることがよくある。種子にオマケ(エライオソーム・種枕)をつけて、アリに運んでもらうアリ散布植物でもあり、葉緑素を持ち、光合成をするくせに他の根に寄生して養分をクスネル半寄生植物でもある。飯子菜の「飯子」と似てはいるけれど、全く異なる「継子」・・・このblog記事を書くに当たって検索中に出合ってしまった「落窪物語」・・・継母による継子いじめの物語についつい惹き込まれてしまった。と、いうのも「平安版・シンデレラ物語」を=現代若者京ことば訳::落窪物語::綾鈴堂=によって初めて読む。少々マッタリし過ぎる嫌いはあるけれどナントカ平安文学「落窪物語」に触れてみた・・・ボケ老人初体験の秋。


◆ママコナなど(ゴマノハグサ科|ハマウツボ科)半寄生植物
=福原のページ(植物形態学・生物画像集など) =

◆現代若者京ことば訳::落窪物語::綾鈴堂











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葉黒草の花・・・

hagurosouhagurosou◆ハグロソウ-植物生態研究室(波田研)-
ハグロソウを久しぶりに観た。この花も数年前
hagurosouhagurosouまではよく見かけたけれど、最近は見かけるコトが少なくなった花のひとつ、無論、あるところにはあっても、コチラがそんな場所に出向いてないだけなのかも知れないが・・・それにしても、この花を見たとき、キツネノマゴは連想できても「ハグロソウ」という名前は即座に出てこない。寄る年波にコチラのノーミソが腐り始めていることを加味しても見る機会が減っているのは確かだ。「ハグロソウ」とはなんの関係もないけれど、NHKのラジオ深夜便、「天野祐吉の隠居大学」にアラーキー氏が登場、「今日は、客筋がいいね・・・」でフタを開けた。現在では国内よりも外国で、それもヨーロッパでの知名度は相当なモノなのだ。ラジオではイタリアのミラノで展覧会をやったときの話・・・課外授業でやってきた小学生が、引率の女教師に「この女の人、なんで縛られているの?」と尋ねる話・・・や、「近ごろの写真はデジカメの「液晶画面を見ながら」撮ったモノが多く、ファインダーを透して対象をよく見た写真が少なくなり、便利になった分だけ写真が面白くなくなってしまった」「それにしても、私の写真展に小学生を課外授業で観に来るという国も凄いねェ・・・」「原発の入れ墨を彫って銭湯にでも行きますか・・・」久しぶりに聴く元気なアラーキー節、・・・アサ起ちの朝なのだった。

◆キツネノマゴ科-植物生態研究室(波田研)-
◆天野祐吉の隠居大学に、写真家のアラーキー-nagisa74の日記-










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なごり花、「浜香」のクリアでシャープな香り・・・

hamagouhamagou 夏のなごり花、「ハマゴウ」の美しいブルーが見たくて、ことしも若狭・高浜を訪ねた。時期
hamagouhamagou的には、昨年より約3週間は早い。浜の夏”は終わったとはいえ、まだなごりはある。浜を渡
hamagouhamagouる風もまだ柔らかく心地よい・・・サーファーたちで賑わうまでには、未だ少し時間がありそうだ。ハマゴウ 花の最盛期は7、8月。9月中旬まで咲く。10月には青紫の果実をつけ、熟すと黒褐色になる。葉っぱを燃やして香煙を仏にささげた「浜香」が語源になっているらしい。人影もまばらになった砂浜を這うハマゴウの枝が起ち上がり、風に揺れるブルーの花が美しい・・・なごり花を観るにはグッドタイミングではなかったかと想っている。

「なごり」・・・広辞苑によれば・・・「余波」と書く
(1)風が静まって後も、なおしばらく波の立っていること。また、その波。
(2)波が退いて後に汀(みぎわ)に残る波。


「名残花」の「なごり」についてこんな記述があったので一部抜粋、転載させて貰った。

なごり。わたしはこの三文字にこそ、日本のヒミツがたっぷりとひそんでいると見ています。

「なごりおしい」というのは、過ぎ去った時間の中に想いを残していて、なおそこから連続する「今」という瞬間に余韻を重ね合わせている状態をいいます。

更にいえば、過去の想いを引きつけてきているにもかかわらず、めめしくなく、その想いを大事に両の腕で抱きしめている状態が「なごり」なのです。

何かの理由で心と場所が同時に空白になる。そこに念が残っていく。それが「残念」というなごりです。

なごりは「波残」と綴ります。風が吹き、波を揺らし、その風がおさまったあとでも、ほんのわずかに波だった状態。あるいは、波が打ち寄せ、その波が引いたあとにも砂浜に微かに残る沫のような波がありますが、あの状態そのものが「波残」なのです。「名残」と綴るのは当て字です。

◆その三十六:色はにほへ都:読み物L-wave(えるウェーブ)~リビング静岡~




◆ハマゴウ クマツヅラ科 ハマゴウ属=植物生態研究室(波田研)=














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白花露草という花・・・

tuyukusasirotuyukusasiro この世の中にいかにもありそうで、なかなか見つからないモノもある。植物の花の色はとり
tuyukusasirotuyukusasiroどりで、白、黄、赤、ピンク、紫、更にこれらの色の組み合わせも様々でヴァリエーションには限りがない。自然界で最も数多いのは白系統で、次いで多いのが黄色の花らしい。そして青い花が少ないと言われている。何処にでも生え、ありふれているツユクサの花は青い。ツユクサは1年草で、その花は“一夜花”とまでも保たず、朝だけの花なのだった。花の色としては珍しい「青」であっても珍しがられることはない。あまり増殖すれば雑草として刈り取られてしまうのが落ちなのだ。人はおろかムシたちにさえも一顧だにされないけれど、その個性は保ちながら広い地域に定着している。なかなかしたたかな植物なのだ。そんなツユクサの仲間にシロバナツユクサというのがあるけれど、こんな花のことを、いかにもありそうで、なかなかみつからないモノというのかも知れない。






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河碧という薬草・・・

kawamidori-ckawamidori-c 「カワミドリ(河碧・川緑)」という名前からは、とても植物の名とは思えない名前だが、漢字名
kawamidori-ckawamidori-cを見るともっと違ったモノを連想してしまうような雰囲気をもつ、なかなかいい名前で植物図鑑の中にあってもチョット異質ではないかと想う・・・こんな名前がもっとあってもいい。「河碧・川緑」・・・この花は初めて見るが、これから先も名を聞けば花まで思い出せるような気がする。シソ科カワミドリ属、花の咲く頃に全草を刈り取って、陰干しにして乾燥したものを生薬でカツ香(かっこう)と呼ぶ 日本の民間薬では、排草香(はいそうこう)という名で呼ぶらしい。 解熱 鎮痛 腹痛 吐き気 に効くと言われている。河碧・川緑(カワミドリ)・・・いい名前の薬草である。


◆カワミドリ(松江の花図鑑)
◆カワミドリ(阿波の野草)
◆シソ科(植物生態研究室(波田研))









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ツチアケビ・・・ラン科の腐生植物

tuchiakebituchiakebi 丹波・白髪岳山麓の村で遇った不思議な初老のお嬢さんに、誘導されるまま、今、来た道を戻り、ミョウガの生える空き地の片隅まで来たところで、お嬢さんが「さぁ、好きなだけ採っていき!好きな人に食べて貰ってこそのミョウガ冥利というもんや・・・」とか呟き、覆い被さる雑草を抱え上げたその時、「わアッ、コレ何!?」と素っ頓狂(スットンキョウ)な声を張り上げた・・・見れば、紅いサツマイモのような物が草の陰に見え隠れする・・・「チョット待って!引き千切ったらアカンで・・・それ、ツチアケビや!」「へぇ~、あんた詳しいんやなぁ・・・ツチアケビ!??初めて見たわ・・・」こんなやりとりがあって、アト茎を折らないように、果実を落とさないようにと気遣いながら、覆う雑草やtuchiakebituchiakebi蔓を取り除き、例のアヤしげな姿が現れたところで取り敢えずカメラに収めた。ツチアケビは山中の腐葉層に自生し、腐生植物で葉緑素を持たず、地上部に葉はなく花房だけがある。和名は、果実の形がアケビに似ていて直に土中から生えているところから付けられたらしい。また、赤色の果実が唐辛子に似ているのでヤマトウガラシとも呼ばれ、果実の垂れ下がる様が錫杖に似ているところからヤマシャクジョウとも呼ばれ、他にヤマサンゴ、ヤマノカミシャクジョウの別名がある。ツチアケビには太い根があるそうで、その根の表面にナラタケの菌が寄生し、菌糸が根に進入する。通常、ナラタケの菌糸は樹木や根の中で増殖、養分を溜め込み更に増殖してキノコを発生させるが、その過程で侵入された木は養分を吸い取られ枯れてしまう。
tuchiakebituchiakebiところが、ツチアケビは根に侵入したナラタケ菌糸が増殖し、十分に養分を溜め込んだところで逆襲に出るというのだ。根の細胞が変化し菌糸を包囲し、それを溶かしてツチアケビの養分として吸収してしまうと言われている。ツチアケビは攻撃されたフりをしながら、ナラタケ菌が調子に乗り、増殖したのを見計らって反撃に転じ、それを喰ってしまうという戦略なのだ・・・ラン科の植物は、いろんな菌と共生して菌から養分を得ているらしいが、ツチアケビは一方的に菌を利用し尽くしている・・・自然界のシステムの妙というか、その仕組みには、只々感心するばかり・・・。

◆ツチアケビの成長
◆ツチアケビ咲く播磨の森・・・【Aladdin's cock】
◆ラン科の腐生植物福原のページ(植物形態学・分類学など)




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天上の花、曼珠沙華・・・・・

我が稚拙な blog -entry- 記事・・・・・
◆此岸から彼岸へ・・・淡いブルーの階(【Aladdin's cock】)
◆ヒヨドリの 白き花舞う あき山歩・・・(【Aladdin's cock】)
◆天上の花、曼珠沙華・・・(【Aladdin's cock】)
           ・・・・・への味わい深いコメントの数々
◆No.2302.秋の月 > 桔梗(あしアト do_On!)
◆No.2303.秋の月 > ヒヨドリジョウゴ(あしアト do_On!)
◆No.2304.影法師 > まんじゅしゃげ(あしアト do_On!)
◆No.2305.秋の月 > 彼岸花(あしアト do_On!)
◆No.2306.鞍馬天狗 > 曼珠沙華(あしアト do_On!)
                  ・・・・・励みになっております。

       
higanbanahiganbana 危険な匂い。刺激的な雰囲気。内に毒を忍ばせた聖女のイメージ・・・俗に彼岸花と呼ば
higanbanaれているけれど、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、捨子花(すてごばな)、はっかけばばあと、この花ほど負のイメージに充ち満ちた多くの別名を持つ花も珍しいけれど、一方では、葉が消えてから咲く彼岸花は、葉と花がそれぞれを思う「相思花」とも呼ばれるのだ。美しくも悲しい花のもうひとつの別名「曼珠沙華」は、サンスクリット語で「天上の花」のコトらしい。

◆浅川マキの歌
         
         「白い花なら百合の花 黄色い花なら菊の花 

          悲しい恋なら何の花、真っ赤な港の彼岸花」


                 という歌詞の歌、「港の彼岸花」があります。


また、小津作品にも◆彼岸花 (映画) - Wikipediaという名作もあります。

ショパンのピアノ曲がいい・・・「彼岸花」です。







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 ヒヨドリの 白き花舞う あき山歩・・・

hiyodorijogohiyodorijogo 「ヒヨドリジョウゴ」の花が咲く頃・・・と、久しぶりに丹波・白髪岳を訪れた。以前に利用してい
hiyodorijogohiyodorijogoた駐車場は閉鎖されていたので少し手前の空き地に駐めた。車の周りにはツユクサ、キンミ
hiyodorijogoズヒキ、ゲンノショウコが群生、ミョウガやツチアケビまであった。登山道までのあぜ道を観察しながら歩くだけで退屈することもなく、時間がどんどん過ぎていく・・・三草山から約20kmばかり丹波域に入っただけで、これほど自然環境に変化があるとはオドロキ、モモノキ、・・・ノキなのだった。その昔、登山者の姿を見れば千切れんばかりに尻尾を振って近づき、媚(コビ)を売り、走り回っていた、「アキコ」という名(私が勝手に命名)の妖犬を呼んでみたけれど反応は無し・・・そこへ刈り掃い機を持った初老のお嬢さんが現れ、「いつの頃からか、アノ犬は姿を見せなくなりましたよ・・・」と教えてくれた。このお嬢さんに、ここの自然環境の良さ・・・群生する野草の花や植物、駐車した空き地や、畑の一画にあったミョウガの話をしたら「それ、採りに行きますか・・・」と、気っ風のいいお嬢さんとの一会に気分は秋晴れ・・・絡んだツルに手を伸ばした女が「この赤い実をどうしても食べてみたくなって・・・」と、言っていた辺りまで来たらヒヨドリジョウゴの白い花が咲いていた。なまえは確か「アキコ」と名乗ったような・・・アノ初老のお嬢さん・・・。

二年前の冬、ヒヨドリジョウゴの赤い実を実際に食べてみた、秋の月さんからこんな歌が寄せられていたのでここに転載させていただきました。
            

  ここに来て 咳に効くかと 赤い実を 
            われは愛でつ 苦きあの花・・・秋の月



  この花の 毒ある赤い実 ひよどりの 
            笑い上戸に 泣き上戸とは・・・秋の月
 


          
          凍てる山 赤い実ばかりの 白日夢

                ・・・・・を想う・・・・・

           ヒヨドリの 白き花舞う あき山歩
              
               ・・・・・なのだった・・・・・

          

◆ヒヨドリジョウゴの赤い実・・・(【Aladdin's cock】 )
◆赤い実を喰う・・・(【Aladdin's cock】)
◆冬晴れの白髪岳・・・(【Aladdin's cock】)
◆喰われもせず 淋しさきわだつ 実の紅さ・・・淫蕩火(【Aladdin's cock】)
◆花咲くヒヨドリジョウゴ・・・(【Aladdin's cock】)











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此岸から彼岸へ・・・淡いブルーの階

kikyoukikyou 彼岸が近いので里山へシャシャキを採りに行ったら、痩せた岩稜地に生えるシャシャキの木陰にポッと現れたキキョウ一輪・・・焼けつく岩肌に根を下ろし、抜ける風に首を振る。このまま墓へ持って行きたいような衝動に囚われたけれど、それもならず取り敢えずはカメラに収めた。此岸から彼岸へ淡いブルーの階がかかる・・・真夏日の午後。










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矢筈草という雑草・・・

yahazsouyahazsou 今、三草山麓では「ヤハズソウ」が盛りを迎えているようです。“盛り”などと言えば、山麓
yahazsouf2012-09-13 001 039cmks yahazusouの辺り一帯ソコカシコで観ることが可能と想われてしまうかも知れないけれど・・・確かにソコ
yahazuカシコにあるのはあるが・・・全草姿が比較的小さいので、一度でも、その姿を確認したことがあれば簡単に見つけられるハズ。全てが小作りで花径は約5mm、草丈20~30cmの茎が20~30本の固まりを形成しているので見慣れればすぐに判る。また、葉の上下端をもって引っ張ってみれば矢筈のカタチにちぎれるのがこの植物の特徴という記述もあるけれど同行していた秋の月さんが、他のハギの葉っぱを同じように試してみたら、同じようなカタチになるのもあったので、果たしてコレが決め手といえるのかどうか確信が持てない。私は「ヤハズソウ」を初めて観たけれど、この辺りに以前から在ったはず・・・ただ、こちらが気づかなかっただけの草本と言えそうです。余談になるけれど永井荷風 矢はずぐさという作品があるけれど、ここに登場する「矢はずぐさ」は「ゲンノショウコ」のことらしい。

◆永井荷風 矢はずぐさ(青空文庫)
◆ヤハズソウ(植物生態研究室(波田研))
◆ヤハズソウ=松江の花図鑑=
















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釣鐘人参の花・・・

turiganeninjinturiganeninjn 釣り鐘に似た小さな花が目を惹き、淡いブルーが美しい。「ツリガネニンジン」には「トトキ」と
turiganeninjnいう古名があり「トッテオキのご馳走」という意味で、トッテオキがトトキになったとする説もあるほどのよく知られた山菜でもあるらしいのだ。春の若菜を摘んで和え物、お浸し、油炒めにし、太い根茎は日干しにしてキンピラや和え物にする・・・また、根を日干しにした物は「沙参(シャジン)」と呼ばれる有名な漢方薬で、痰切りやのどの痛み止めとして知られている。花が釣り鐘状で、根が朝鮮人参に似ていることから「ツリガネニンジン」の名が付いたらしい。よく似たソバナやイワシャジン(岩沙参)の花が咲くのもこの頃で、イワシャジン(岩沙参)は岩に生えるツリガネニンジンという意味らしい。一度は、お目に掛かりたいとは想うけれど、ソバナもイワシャジンも、未だ私は観たことがない。


◆キキョウ科=植物生態研究室(波田研)=




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今年も咲いた三草山麓・・・南蛮煙管

nanbngnanbngNo.2301.縄師K >センブリはまだか! ナンバンギセルは?(あしアト do_On!)と、縄師・
nanbngK氏久しぶりのコメントを頂戴しました。三草山麓の「ナンバンギセル」は一週間ほど前に撮っていますが、昨年ほどの群生は観られず、先日も再度観察に行ったのですが、チョット寂しい年になっているようです。blogの更新のタイミングがずれると出すのさえ躊躇してしまうことがよくあります。せっかく撮っていても投稿せずに終わることがよくあります。「ナンバンギセル」は咲いていますがセンブリは現在までのところ見かけていません。今日も少し見て回ったのですがまだ、お目に掛かっていません。但馬は早いのですかねぇ・・・取り急ぎ、三草山麓のナンバンギセルを投稿しますので、見てやってください。今更、「ナンバンギセル」にとやかく書くこともありませんので・・・。

◆ナンバンギセル-植物生態研究室(波田研)










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“高三郎”という名前で出ています・・・

takasaburoutakasaburo 別名をボクトソウ(墨斗草)と呼び、搾汁が黒色になり汁で字が書けるのでその名がある。とか、貧しくて筆や墨が買えなかった「高三郎」という人が、この草の茎の黒ずんだ部分を使って 文字を書いたからだとか・・・「古くは、タタラメ、タタラビと呼ばれていて、ただれ目、皮膚のただれにも薬効がある。たまたま高三郎という名前の武士が、ただれ目をこの薬で治したが、タダレメソウとタカサブロウが似ていたので、言葉の響きのよいタカサブロウになって広まっていった。」といった調子で花や植物の名前は「・・・らしき」物語で固まっているけれど、同じ作り話(フィクション)なら読んでいて楽しくなるような物語はないのか?時には、奇抜な物語であったり、熱き恋物語などあれば“一粒で二度おいしい・・・”を超えること間違いなし・・・と、悪いムシが頭をもたげ始める“タカサブロウな午後”なのでした。



◆タカサブロウ(キク科 タカサブロウ属)-植物生態研究室(波田研)-








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ガガイモの花・・・ガガとは?

gagaimogagaimo 前から、その名前はよく聞いていたけれど、偶然車を止めた空き地の土手に何やら白い
gagaimogagaimo花が目にとまり、カメラを手に草叢を覗いてみたら、妙に毛羽立った白い花が見える・・・そう!海岸でよく見るヒトデによく似た花だった。これが、私の初体験・・・ガガイモの花、ということになる。花だけを観ていたら怪しげな生き物を連想させて気を惹き、思わず指で触れたくなるような花だ。が、触れた途端に指を吸い込まれそうな気配もあり、敢えて触れることはしなかった。いずれにせよ少々エロティックな花ではある。「ガガイモ」の“ガガ”とは何ぞや?・・・「ガガイモ」の“ガガ”ははスッポンの事で、葉の形が亀の甲羅のようで、芋に似た実を付ける事からガガイモになったとする説や、カガミはしゃがむという動作のことで、かがむような低い所に太い茎があるところからカガミイモがガガイモになったと言う説等があり、例によって例のごとしなのだ・・・今、「ガガ」と言えば、最もシュールなアーティスト「レディ・ガガ」の歌やファッションを連想せずには居られず、思わずレディ・ガガの歌や出で立ちに横滑りしてしまうエロボケ老人、雨の朝なのです。
















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耳掻き草は食虫植物・・・

mimikakigusamimikakigusa 三草山麓の昭和池の畔でサワトウガラシを撮っていたら、群生する水性植物群の中に 
mimikakigusaチラホラと黄色い小さな花が見え隠れする。よく観ればミミカキグサの花なのだった・・・もう、花の盛りは過ぎたようで乾いた萼片ばかりが目立ち、その脇に黄色い花が希に残っていて、花後の残った顎がちょうど耳掻きのような形となるところからミミカキグサの名があるらしい。また、地中に捕虫嚢を付け、プランクトンなどを捕まえる食虫植物でもあり、水中でも生育できるのか、短期間で生長が可能なのか、非常に長期間の水没に耐えられる植物でもあるらしい・・・いずれにせよ、もう一週間早くこの場所に来ていたら、群生する水生植物の花が黄色からブルーへと移りゆくさまを撮ることが出来たのにと悔やまれるけれど、次の巡りあいに期待しよう・・・木陰に座し水を煽れば涼風吹く。







◆ミミカキグサ(タヌキモ科 タヌキモ属)-植物生態研究室(波田研)-
◆ミミカキグサ(タヌキモ科 タヌキモ属)-西宮の湿生・水生植物-


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現を抜かして・・・“現の証拠”

ベニバナゲンノショウコベニバナゲンノショウコ 「現の証拠」という薬草の名前がある。「現の証拠」というコトバの意味を探ろうとすれば、
ベニバナゲンノショウコげんのしょうこ【現の証拠】〔飲むとその証拠にすぐききめが現れる意〕フウロソウ科の多年草。山野に自生。・・・といった山野草や植物の一般的な解説が現れるだけで、期待したような「コトバの意味」としての解説は皆無と言っていい。
広辞苑によれば、うつつ【現】
(1)(死んだ状態に対して)生きている状態。
(2)(夢に対して)目が覚めている状態。現実。
(3)気が確かな状態。正気なさま。

もうひとつのしょうこ【証拠】
(1)証明の根拠。事実認定のよりどころ。あかし。証左。
・・・とある。
「現の証拠」というコトバの意味をストレートに解釈するなら、「現の証拠」とは「生きていることの証し」と言うことになるけれど、こんな、どうでもいいようなコトに拘っている状態を指して「現(うつつ)を抜かしている・・・」ともいうのだろう。なにやら、幻世(まぼろよ)と現世(うつしよ)を往き来するような妙な心地して・・・ボケ老人、爆睡の午後なのだった。












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一陣の涼風あり、沢唐辛子の青い花・・・

sawatougarasisawatougarasi 「サワトウガラシ」という植物がある。本来は自然度の高い水田などに生える1年草で、圃
sawatougarasisawatougarasi場整備や除草剤の使用によって減少した水田雑草ということで、環境の良い水田でないと見
sawatougarasisawatougarasiられず、現在では溜池の畔などで見かける機会が多いと言われている。blogの画像も、三草
sawatougarasisawatougarasi山麓、昭和池の池畔で見かけたもので、丁度、小さな青い花の盛りに出くわしたようだ。水際の、やや乾いた露出地に、薄紫の花を咲かせた草丈5cm位の草本が風に震えている光景は、一瞬ではあっても“真夏日”を忘れさせて爽やかだ。腹這いになり、匍匐前進を繰り返しながら撮影していたらミミカキグサの黄色い花が時々ファインダーに飛び込んでくる。数日前まではミミカキグサの黄色い花でいっぱいになっていたようなのだ。数本の名残り花は何とか撮ることが出来たけれど・・・黄色い花が風に震える姿も見てみたかった。

◆サワトウガラシ-西宮の湿生・水生植物-
◆サワトウガラシ:植物生態研究室(波田研)








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夏の終わりに、白い花・・・仙人草

seninsenin 夏の終わりに咲く花、センニンソウの白い花はひときわ目立つ。キンポウゲ科と言えば「毒
senin草」を連想してしまうけれど、毒を持つ花は美しい・・・いや、美しい花には毒がある・・・か。いずれにせよ、いきなり千切って喰い付くわけではないので美しいに越したことはない。お馴染みの花なので取り立てて書くこともないけれど、図鑑やネット検索をしながら調べていると、センニンソウは「つる性半低木植物」と記述されているのを見かけることがある。センニンソウは「草本でもあり木本でもある」ということらしい。今度は「木本と草本」が気になりチョット調べてみたら木本と草本(福原のページ)にかなり詳しい解説があった。

◆センニンソウ(植物生態研究室(波田研))
◆5-1. 木本と草本(福原のページ(植物形態学・生物画像集など) )



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葛の花、咲く頃・・・・・

クズ 荒れ地や土手によく茂る蔓性植物・・・クズの紅い花はよく目立つ。大きな葉が雑草や他の植物に被さり、辺り一帯を覆い尽くして陽光を独占しているさまをよく見かける。風に煽られて、ひるがえる白い葉裏の合間にかいま見えるクズの花の紅い色にハッとさせられるのもこの頃だ。クズの花の色は、淡紅色から徐々に濃い紅になり、さらに紫へと変化していく・・・鮮やかというにはやや暗く、その姿も、美しいというには異形でもあり、妖しくも美しい“妖艶”というコトバが似合いそうだ。これは葛を詠んだ折口信夫のよく知られた歌らしい。折口信夫という名前は知っているけれど、この歌は初めて知った。100%天然の葛粉だけを『本葛』と呼び、100%以外の葛、ジャガイモなどのでん粉を葛に混ぜた物は「くず粉」と呼ばれ、店頭に出ているのはほとんどが「くず粉」なのだ。近ごろでは『本葛』と謳いながら、混じり物もかなり出回っているらしい。



『海やまのあひだ』 釈迢空(折口信夫)

葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。
                  この山道を行きし人あり



◆「踏みしだかれた」・・・葛の花(【Aladdin's cock】)
◆”とくさん@ねっと” 「葛(くず)」と「薩摩(鹿児島)」!
◆「本葛」天野屋…垂水市二川 - 見見楽楽 ~九州ぶらり放浪記~









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雑な草たちに・・・

キツネノマゴキツネノマゴ 山や野の名も無き植物たちは、雑木、雑草・・・と「雑」でくくられてきた歴史?がある。長い間に、幾度となく何処かで見たことはあっても名も知らぬ「雑な植物たち」ではあるけれど、ほんの一部だが日の目を見ることになった雑木や雑草もある。それらは、花がきれい、葉や樹のカタチが個性的であるとか、紅葉が鮮やか、などといった器量よしから売れていく・・・そして「売れ残り」は相変わらず「雑な」ままなのだった・・・コレ、俗世間の習わしでもあるけれど、一方では、“・・・わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい・・・”と70年代のCMを彷彿として甦らせてくれるのも確かなのだ。今、道端や林縁で薄紫の可憐な花をつけている「キツネノマゴ」や、風に穂をなびかせる「エノコログサ」なども、時が時(ヒトさまの都合)ならば、刈り取られたり除草剤で一網打尽の「雑な運命」に晒されているのも確かなのだった。よく観れば、それぞれに味のある「雑な植物たち」が除草剤や刈り払い機の洗礼を受ける前に、ひと声かけてやるなり、愛でてやれば、キット静かに美しく成仏してくれるのではないか・・・などと妙な仏心に目覚めたエロボケ老人の雑な真夏日、アイスな“午後の紅茶”なのだった。

「キツネノマゴ」という名前は、花序(花の付いている部分)が狐の尻尾に似ているところからきているそうで、キツネノコではなく、マゴというところに「子よりさらに小さくて可愛い花なんや」と想像してしまうのです。俗世間のヂヂーやババーが孫たちに注ぐまなざし、孫に見る想い「可憐の極致」を植物に重ね合わせたかのようです。このキツネには、キツネノヒマゴ、キツネノメマゴという仲間までいるという。




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増殖する、スーパー・テッポウユリ・・・

S Easter lilyS Easter lily 先日、当ブログの掲示板、
あしアト do_On!NO.2290.秋の月 >「タカサゴユリ」が、
S Easter lilyx2012-08-30 001 019_R一掃され「シンテッポウユリ」が進出していると他のblogで知った・・・とのコメントが寄せられ、「スワッ!今度は“スーパー・テッポウユリ”の出現か!?」とモノ好きボケ老人は、にわかに色めき、時々お訪ねするサイト 六甲山花紀行で画像を確認し、今まで漠然と眺めてやり過ごしていた「タカサゴユリ」をじっくりと観てみようと自動車道の法面などを観察に出かけた。真夏日の朝、在来種であろうがそうでなかろうが、純白の清々しい花に出会えば心を洗われるような気分にもなるし美しい!すがたかたちは、どう見ても「タカサゴユリ」なのだが確かに筒状の花の外側に赤い縞がない・・・群落の中へ踏み込んで観察すれば、縞が全くないモノや、ぼんやりとぼかしになっているモノ、それにクッキリと縞があるものなど全てが混在しているように思う。そして、縞のないモノを「シンテッポウユリ」と呼んでいるらしい。そもそも「シンテッポウユリ」の両親は原産地が「台湾のタカサゴユリ」と「南西諸島産のテッポウユリ」が交雑した結果の産物と言われているようだが、ハーフ → クォ
S Easter lilyS Easter lilyーター・・・を止めどなく繰り返していけば雑多なモノが混在するようになる・・・とはシロートにも
S Easter lilyS Easter lily想像がつく・・・コレを進化というのかどうかは知らないけれど“るつぼ状態”になるのは自然の成り行き・・・いろいろあって当然、果たして、縞のないモノだけが「シンテッポウユリ」と言い切れるのかどうか・・・こんなコトを考えながら検索を繰り返していたら、とあるサイトにこんな記述があったので転載させてもらった。

「シンテッポウユリは、純白色のタカサゴユリとテッポウユリの種間雑種を育成し、これにテッポウユリを交配して育成したものが最初で、その後育成された新品種は、両種の種間雑種にテッポウユリをくりかえし戻し交雑することにより、播種から1年以内の開花性を残しつつ、テッポウユリの草姿、花容、品質などの特性を強化した育種が行われて生まれたもののようです(「花専科 育種と栽培 ユリ」(誠文堂新光社)

これならシロートなりに白い「シンテッポウユリ」という種の存在も納得できる。そして「シンテッポウユリ」存続のためにはテッポウユリをくりかえし戻し交雑することが欠かせぬポイントとなるらしいことも理解できる。ただ管理可能な園芸種の場合はいいとしても、それ以外の環境、たとえば自動車
S Easter lilyS Easter lily道の法面など野放し状態を想像すれば、文字通り「交雑」が際限なくくり返されていくワケで・・・
S Easter lilyS Easter lilyドロドロ、ズブズブの乱交状態の結果としての産物が出現するのは明白で・・・縞がないから、色が白いから、シンテッポウユリとは言い切れず、縞なし、ぼかし縞・・・等々、辺りにあるモノすべてを「スーパー・テッポウユリ」とでも呼ぶことにしますか・・・いかなる環境からの産物であろうとも美しいモノは美しい!のです。それが神のみぞ知る自然界の成り行きということになるのでしょう。それから「シンテッポウユリ」その強力な繁殖力で増殖を繰り返し在来のテッポウユリやタカサゴユリをはじめ他のユリに取って代わるのではないかという危惧も“成り行き”としか言いようがないけれどこんな記述もあり、大自然界の営みにムダはなし・・・お天道さまや、お月さまは全てお見通し・・・キットうまくいくハズ。

タカサゴユリはよく種子を稔らせ、風によって種子を散布する。侵入した1年目は茎を形成せず、数枚の細長い葉を伸ばすだけである。頼りないようであるが、余分な部分がないので、葉で得た光合成産物をセッセと球根に溜め込んでいる。2年目(3年目か?)には花茎を出して開花する。次年度にはさらに大型となり、太い花茎を出して多数の花をつける。
 どんどん大きくなって繁茂するかと思えば、たくさんの花を咲かせた次の年には、ぱったりと見えなくなってしまう。ユリの仲間はビールスによって障害を受けやすく、長期間同じ場所に生育しにくいことが知られている。同じ場所に長居したために病原菌などが増加したのではないかと思っている。いわゆる嫌地現象、あるいは連作障害である。
 他のササユリなどの種に関して調査したわけではないが、ササユリ・コオニユリなども同様なライフサイクルを持っており、侵入した時点においては茎を持たない状況で生育を開始し、十分に球根に栄養分を備蓄できた段階で花茎を伸ばして花を咲かせると考えられる。この間、十分な日照が得られる立地環境であることが必要である。開花するようになって、長期にわたって生育することは困難であり、新たな場所へと移り住むものと思う。



◆戻し交配(バッククロス)の意味教えて... - Yahoo!知恵袋
◆シンテッポウユリ 六甲山花紀行
◆タカサゴユリ(石川の植物)
◆福岡県庁ホームページ シンテッポウユリ出荷はじまる!!
◆タカサゴユリ / 国立環境研究所 侵入生物DB
◆シンテッポウユリ(タカサゴユリとテッポウユリとの交雑)
怠け者の散歩道/ウェブリブログ

◆shu(^^) Homepage, シンテッポウユリ
◆「連作障害」「嫌地現象とは(養分のアンバランス 嫌地物質)








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写真、山歩き。
マイルス・デビスやチャーリー・ミンガスもいいけれど
浅川マキのセンチメンタルジャーニーにシビれるジャズ好き。
近頃は吉田日出子の「リンゴの木の下で」を聴いては
ホロリと黄昏れている・・・
時々、照れ隠しに『淫蕩火』を名乗るエロ老人。



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