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Aladdin's cock

日かげ いつか月かげとなり 木のかげ・・・山頭火       

ゆく川の流れは・・・

川川 「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかきいやしき人のすまひは・・・」(鴨長明 方丈記)「歴史に学べ・・・」なのかどうかは知らないけれど大震災以降「方丈記」と関東大震災を重ね合わせた記事を目にすることも多くなった。高校時代からの不勉強が祟ったか「方丈記」に関しては“行く川のながれは・・・”のあと数フレーズを記憶しているだけで、曲がりなりにも内容全てを読み切ったのはアレ以来、半世紀あまりを経たこの歳になって初めて、それも、当然のこととして現代語訳・・・という惨めな姿を晒してしまうことになったけれど、「方丈記」の前半部分は、平安末期・混乱期の平安京の生々しいドキュメント(証言)となっていて、五つの災厄を語っているが、その中の四つは自然災害(大火、竜巻、飢饉、地震)で、一つは人災(清盛による福原遷都とその失敗)ということになるのだが、なかでも自然災害とそこに住む人々の描写は特筆ものなのだった。鴨長明は『方丈記』に悲惨で儚く無常な世に対する厭世感を盛り込みたかったワケで、それでも生きていくためには、むやみに奮い立たせるのではなく、強靭さを一度は捨て弱さを受け入れることだ・・・とも言っているように思えるのだが・・・。ここまで書いたところで、しばらく連絡が途絶えていた山友・秋の月さんよりメールが届き、こんな歌が詠まれていたので転載させて貰った。


かの人の 寝顔美し 安らかに
     旅立つ道に 幸あれと祈る

水清く 川の流れの 浮き草よ
        涯なる道の 導となりて   
               
                 ・・・秋の月


◆方丈記現代語訳(方丈記 現代語訳ブログ)
◆方丈記 原文 鴨長明(青空文庫)


川 播磨灘の海辺で撮ったハマヒルガオを眺めていたら、“原発銀座”若狭の砂浜に咲くハマヒルガオを思い出した。もう、あれから1年が過ぎようとしている・・・やはり、ハマヒルガオには砂浜がよく似合う。あの関東大震災から1年が過ぎた今、若狭の大飯(おおい)町が“賑わって”いる。定期点検のために停止した国内すべての原発50基の再稼働に向けて地元住民らとの“意見調整”や“協力要請”に担当大臣を派遣したり、地元知事を呼び寄せたり、野田首相も対応に大わらわのようではあるが、ボケロージンの目には、近ごろとみにその(容姿、容貌に)膨らみを際立たせている枝野経産相など「政治家の姿」を見るにつけ、電力という集金装置に群がり、また、その利権構造を守るために躍起となる姿は、自民党政権時代と「国民を見下している」というコトに於いても何ら変わっていない・・・と映る。

◆「原発銀座」はまさに「断層銀座」の上(敦賀半島の活断層と原発)









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黄色い花のマメ科植物・・・

ミヤコグサミヤコグサ 三草山麓の荒れ地にもマメ科植物の黄色い花が目を惹く季節になり、ミヤコグサが例年のよ
ウマゴヤシウマゴヤシうに咲くべき所に花を咲かせている。下段二枚のミヤコグサとよく似た黄色い花は、約一ヶ月前に播磨灘の浜辺で撮った同じマメ科の植物で、春、ミヤコグサとそっくりの小さな花を付けるヨーロッパ原産の牧草である「ウマゴヤシ」の花なのだが、画像で見る限りその違いは判別しにくいけれど、実物では花の大きさがちがう。ウマゴヤシの花の方がミヤコグサの花よりかなり小さい。マメ科はキク科、ラン科に次いで3番目に大きなグループを形成していて、食用、飼料としても重要な植物であり、根にバクテリアが共生し空気中の窒素を固定して緑肥を作る等、他の植物に無い特質を持っている・・・また、日本に自生するミヤコグサがマメ科植物の分子遺伝学解析の有力な候補として世界的な脚光を浴びているらしい。


◆緑肥とは(自然農法による自給自足を目指す )








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その人の名は・・・と、浜昼顔にきいてみる

ハマヒルガオハマヒルガオ 播磨灘の浜辺で見る浜昼顔は、昨年、若狭の浜で見た浜昼顔とは違って見えた。この花は、やはり砂浜がよく似合う・・・播磨灘
ハマヒルガオハマヒルガオに砂浜がないわけではないけれど、見た場所が砂浜ではなかったというだけのことなのだが、須磨辺りの砂浜では少なくなっているらしい。先日もローカル紙にこんな記事◆希少ハマヒルガオ咲く 神戸・須磨海岸(神戸新聞)が出ていた。ハマヒルガオ:ヒルガオ科の多年草で、花期は5~7月。地下茎を長く引き、茎は長く砂上を這う。兵庫県のレッドデータブックでは、希少植物であるCランク・・・確かに、砂浜であっても人が頻繁に足を踏み入れる場所での繁殖は少なくなっているらしい。また、琵琶湖岸に生育する海浜植物ハマヒルガオは、海岸のものと分かれて独自に進化しつつあるらしいという「たかがハマヒルガオ、されどハマヒルガオ」なハナシもある。

ハマヒルガオの由来を調べるため、青森県から鹿児島県奄美大島まで全国の海岸62カ所でサンプルを採取し、琵琶湖の10カ所で集めたものと比べた。

核や葉緑体のDNAを解析した結果、琵琶湖のものは独自の遺伝子の型を持ち、海岸で採取したどのタイプとも大きく異なっていた。

琵琶湖は400万年前にいまの三重県上野盆地に形成され、形を変えながら北上して今の位置に至ったとされる。今回の研究では、湖岸のハマヒルガオはこの歴史の中で海から琵琶湖に入り込み、内陸部に封じ込められたまま独自に進化しつつあると結論づけた。

瀬戸口准教授によると、湖岸のものは塩分に弱く、葉が小さいなどの特徴がある。海のものから分化し、新たな種が生まれつつある状態という


琵琶湖が長期間、海と隔離されたためとみられ、瀬戸口准教授は「進化史的に重要で天然記念物に指定されてもおかしくない」としている。

◆浜昼顔咲く・・・若狭・和田浜(【Aladdin's cock】)















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ド~ン!と鳴った・・・草花火

イシモチソウ花イシモチソウ花 イシモチソウという植物を最初に知ったのもコノ山(三草山)なら、その花を初めて見た日も三年前の5月20日・・・この日から3日間
オドリバエオドリバエ連続で三草山通いをして狂ったようにイシモチソウを撮影した形跡がある。まだ、三草山を歩き始めた頃で、コノ山にこんな植物があ
クサハナビクサハナビるなど想ってもみなかった頃のハナシなのだった。「イシモチソウ」について少し調べてみたら、湿った荒れ地などには生育するが、湿
クサハナビクサハナビ原には生育せず、尾根筋の粘土の多い痩せ地や明るいマツ林中にも生育すると言われていて、三草山の尾根筋辺りはイシモチソウが生育するための好環境が整っているようで、シーズンともなればイシモチソウが“兵庫県レッドデータCランク”の植物であることがウソのように思えてくる・・・茎の高さは20cm前後で、葉に長い腺毛があり、粘液球で小さな虫を捕らえて、消化・吸収する食虫植物なのだ。夏のはじめに小さな(約1.5cm)白い花を咲かせる。虫媒花でありながら、虫を喰ってしまうという矛盾したことをやっているけれど、食べる虫と媒介する訪花昆虫の種類が異なるらしい。今回の画像で花に訪れている虫は「オドリバエ」の仲間らしいのだが、この食虫植物、夏の盛りには休眠してしまう。因みに、「草花火」という名前の植物は北米産園芸種に存在するらしいけれど、長い腺毛に煌めく粘液球をちりばめたイシモチソウの葉こそ「草花火」に相応しく、コレを除いて「クサハナビ」と呼べるような植物は存在しないと頑なに想い込んでいて、ついでに「ド~ンと鳴った 花火だ きれいだな・・・♪」と文部省唱歌まで思い出してしまうボケ老人、独断と偏見の初夏なのだった。

【花火】 文部省唱歌

どんとなった
花火だ
きれいだな
空いっぱいに
ひろがった
しだれやなぎが
ひろがった

どんとなった
何百
赤い星
一度にかわって
青い星
も一度かわって
金の星







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スーパームーンからゴールドリングへ・・・

金環日食金環日食 天空で光り輝くゴールドリング “ 金環日食 ” を見よう(Yahoo!知恵袋)と世間の大騒ぎにチョッピリ便乗してみた・・・白内障の目でファイ金環日食金環日食ンダー直視もどうかと思い、昔使ったことのあるNDフィルターを探してみたが見つからず、いつも花や昆虫を撮っているカメラとレンズで
金環日食金環日食適当に狙いをつけ撮ってみた。もたついた挙げ句やや遅れ、7:35~7:40・・・この約5分間に写っていたのがこれらの画像・・・なんとかそれらしいモノが写っているようだ・・・といった程度の画像ばかりではあるけれど、とにかく“県では282年ぶりの金環日食”という「史上稀な天文ショー」の端ッコには参加したつもりでいる。

◆天空で光り輝くゴールドリング “ 金環日食 ” を見よう(Yahoo!知恵袋)







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風と露の物語・・・

ヒメフウロウヒメフウロウ 「馬の脚形」とは大違いの「・・・風露」という、まことに文学の香り芬々とする響きのイイ名前の花がある。“風露”という名はど
アメリカフウロアメリカフウロこからやってきたのか“その由来”を探ってみたら、なんのことはない「風露の語源は不明」とあり、「風と、露。」と、そのままの回答があるだけなのだった。当然といえば当然のこと、これ以上にナニを付け加える必要があるのか・・・言い得て妙、単純にして明解。検索を繰り返していたらこんな物語に出合ってしまった。

源氏物語 御法 『萩の上露』

「おくと見るほどぞはかなきともすれば 風に乱るゝ萩の上露」 紫の上
“起きては見ましたが私の命は 風に乱れる萩の上露(うわつゆ)のようにはかないものです”

「ややもせば消えをあらそふ露の世に 後れ先だつほど経ずもがな」 光源氏
“ともすれば先を争って露のように死んでゆく世の中ですが、私も一緒に死にたいものです”

「秋風にしばしとまらぬ露の世を たれか草葉のうへとのみ見む」 明石の中宮
“秋風に吹かれとどまることのない露を 誰が草の上だけのことだとおもうでしょうか”

三人が同じ萩の葉の上の露を見て、はかない命を歌にします。

紫上は四年前から病が癒えず、一進一退でこの秋を迎えました。
養女である中宮の見舞いに少し持ち直し、脇息にもたれて夕暮れの庭を眺めていると、源氏がやってきます。
少し起きているというだけで喜ぶ源氏に、紫上は自分亡き後の源氏の悲嘆を思ってつらくなります。
紫上「おくと見るほどぞはかなきともすれば風に乱るる萩の上露」
源氏「ややもせば消えをあらそふ露の世におくれ先立つほど経ずもがな」
中宮「秋風にしばしとまらぬ露の世をたれか草葉の上とのみ見ん」
直後に容態が急変し、紫上は夜明け頃亡くなりました。




◆ヒメフウロ(姫風露)シオヤキソウ ( フウロソウ科 フウロソウ属
(植物生態研究室(波田研))
◆アメリカフウロ(亜米利加風露)(フウロソウ科 フウロソウ属)
(植物生態研究室(波田研))
◆フウロソウ科
(植物生態研究室(波田研))
◆フウロソウの仲間(低山地編)(植物図鑑・撮れたてドットコム)
◆フウロソウの仲間(高山・北地編)(植物図鑑・撮れたてドットコム)







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白波立てて夏の花・・・

北斎富嶽三十六景タツナミソウ
わが心
白波立てて
夏の花

 
 ・・・淫蕩火


タツナミソウタツナミソウ これほど整った姿のタツナミソウを見たのは初めてのことで、即座に、これが「タツナミソウ」とは同定できずに、お尋ねサイトに問い合わせようとする始末・・・葛飾北斎の『富嶽三十六景-神奈川沖浪裏-』の覆い被さって来るような波頭を連想させる実に見事なタツナミソウなのだった。こんなタツナミソウも“異常気象”の産物ではないかと想ってしまうほど、今年の花の季節は異状尽くめのように想えてならないけれど、異常も繰り返している内に日常になり、それはそれで良しとすべきコトなのだろうと想っている・・・「老人の夏」へのプロローグ。


◆タツナミソウ(シソ科 タツナミソウ属)(植物生態研究室(波田研))








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金鳳花という花・・・

ウマノアシガタウマノアシガタ 群生するウマノアシガタと、ツヤのある黄色い花を飛び回る蝶、ベニシジミを今年になって初めて見たのは、四月も終わりの頃だった。それ
ウマノアシガタベニシジミまでは時期が巡ってきても咲くはずの花は咲かず、花が咲かないので虫の姿を見ることもない。虫がいなければ野鳥も姿を見せず・・・といった異
ニリンソウニリンソウ常な状態に陥っていた自然界のサイクルが、四月の終わり頃になって一斉に目覚めたらしい。畦に咲く花という花が殆ど同時に、そして、一斉に狂ったように咲いた。このウマノアシガタでさえ群生する姿を見るのは久しぶりなのだった。ウマノアシガタといえば、いつもその名前の由来には、納得するとか、しないとか以前の「いい加減さ・・・」ばかりを思い知らされてイヤになるけれど、「金鳳花」という別名には惹かれる。ツヤのある光沢に輝く花のイメージにピッタリだと思うし、見方によれば金ピカの光沢が誘う「キッチュな世界」も連想させてくれるアートな花なのかも知れない。キンポウゲ科のイチリンソウ属にはニリンソウ(下段の二枚)やオダマキ、オキナグサ、フクジュソウなどよく知られた花が多いけれど、その殆どが毒成分を持っているので要注意植物でもある。「金鳳花」とは、本来、八重咲きのモノを指す名前で、画像のような一重の花は「ウマノアシガタ」と呼ぶのが正しいらしい・・・のだが「ウマノアシガタ」ではねぇ・・・ナンセンス!としか言いようがない。

◆キンポウゲ科の花(植物生態研究室(波田研))











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花咲く小待宵草・・・スーパームーンの夜

満月コマツヨイグサ ビッシリと張り詰められたテントまたテント・・・突然、新興住宅街が出現したかと想うような賑わいをみせるGW浜辺のキャンプ場。のどかな海を
満月コマツヨイグサ眺めながらバーベキューや釣りを楽しむ人たちの声が弾む浜辺は、もう夏の気配。なんの予備知識もなく立ち寄った浜で観るコノ日の月はフルムーン(満月)、それも「スーパームーン」と呼ばれている“スーパーフルムーン”なのだった。後日調べてみたら、これは月の軌道が楕円形を描いているために起きる現象で、月が地球に接近したときに満月になると、スーパームーンになり、月が地球に一番近づくのは、日本では5/6日の昼の12時34分ということで、日本でスーパームーンとなるのは5/5~6日の夜、6~7日の夜なのだった。月と地球との距離が最も接近するタイミングで満月を迎える現象で、普段より14%大きく、30%明るく見えるといわれている。あいにく、この浜から観る「月の出」は霞んで観ることが出来ず、かなり高くなった景色しか撮ることができなかったけれど、月明かりに浮かび上がるコマツヨイグサの黄色い花が演出する“初夏の宵”を心ゆくまで楽しませて貰った。

◆コマツヨイグサ(アカバナ科 マツヨイグサ属)(植物生態研究室(波田研))

◆スーパームーン現象をNASAが解説( - Yahoo!映像トピックス)










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非常識な生き方を獲得した植物・・・石持草

イシモチソウイシモチソウ イシモチソウの花が咲いていた。例年より一週間くらいは早いように思うけれど、もうそんな季節が巡ってきたらしい。三草山麓、池畔の岩陰に白い花を咲かせた数本のイシモチソウを発見・・・今までに幾度となく通っているこの場所でイシモチソウを見るのは初めてだ。食虫植物であるイシモチソウの繁殖や分布域拡大策戦はどんな仕組みになっているのかは知らないけれど、こんな場所にまで出現するとはお見事という他ない。さすがに、冬から夏へと極端な寒暖を繰り返す“春の異変”に食虫植物と言えども影響は避けられず、粘液煌めく“草花火”に収穫物の
イシモチソウイシモチソウ影もなく心なしか揺れる白い花が寂しい。イシモチソウの草花火(=分泌粘液に煌めく葉)に絡め捕られた虫を観るたびに、地球上のエネルギー循環=太陽→緑色植物(生産者)→草食動物(一次消費者)→肉食動物(二次消費者)へと順次推移する=の基本的な法則を逆転し、自然の摂理に真っ向から逆らうといった非常識なことが「自然の選択」とか「棲み分け」といったような「風の吹きようで・・・こうなった」という、長時間に渡る自然の成り行きの結果として獲得された・・・とは俄に信じ難く、極貧状態の厳しい環境下で生き抜くには、「ムシたちを喰うことが一族の繁栄と存続のためには最善の方法である・・・」といった微弱ではあっても“意志の力”らしきモノが働いたに違いない・・・と想像することでしか“緑色植物が草食動物を喰って生き延びる”といった“非常識な生き方”を獲得したコトに納得することができずにいるエロボケ老人の今日この頃なのだった。



◆イシモチソウ(モウセンゴケ科 モウセンゴケ属)(植物生態研究室(波田研))
◆イシモチソウ モウセンゴケ科 モウセンゴケ属( -西宮の湿生・水生植物-)
◆モウセンゴケの仲間(植物図鑑・撮れたてドットコム)







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エライオソームという種枕(しゅちん)・・・次郎坊延胡索

ジロボウエンゴサクジロボウエンゴサク 植物の名前には変わった名前が色々あることは知っていたけれど、ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)・・・なんとも変わった名前があるものだ。その由来は、昔、伊勢地方で、スミレの俗名“太郎坊” に対して、この花を“次郎坊”と呼んでいたことと、またこの花は中国の生薬“延胡索(エンゴサク)”の仲間であるころから来たと言われている。名前の由来に関しては例によって例の如し・・・
ジロボウエンゴサクジロボウエンゴサクなんとも言いようがない。ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)は、約2cm位の果実(種子)の鞘(さや)を作り、タネが成長してくると茎が倒れて、開いた鞘から黒っぽいタネがこぼれ落ちる仕掛けになっているらしい。調べていく内に、タネの先端には「種枕」という風流な名前で呼ばれる、アリの大好物でエライオソーム(elaiosome) という白っぽい脂肪の塊のようなモノがついていて、植物が自分のタネをアリに遠くへ運ばせるための餌なのだ。アリは食料としてエライオソームをタネごと持ち帰り、残ったタネを捨てるのでエライオソームを作り出すことは植物の繁殖、分布域拡大のための戦略なのだった。このような方法で、種子を散布する植物をアリ散布植物と呼び、日本におけるアリ散布植物は、ホトケノザ、カタクリ、スミレの仲間、キケマンなどケマンの仲間、キジムシロ、ヤマブキソウ、ツリフネソウ、タケニグサ、フクジュソウなど、スミレ属、イチリンソウ属、フクジュソウ属、ミスミソウ属、キケマン属、クサノオウ属、エンレイソウ属、カタクリ属など200種類くらいはあると考えられているようだ。また、タネの発芽にはエライオソームがあってもなくても関係はないようで、どこまでも、うまくできていて、気の遠くなるような時間を経てきた自然界の“いきもの語り”には、只々恐れ入るばかり・・・。


◆ジロボウエンゴサク ケシ科 キケマン属(-関西の花・春~初夏の花・兵庫県-)
◆エンゴサクの仲間(植物図鑑・撮れたてドットコム)
◆ジロボウエンゴサク(ケシ科)(のこのこ このこ)











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花に、めぐりあう感動・・・

タニギキョウタニギキョウ 夢にまで見るほどではないけれど、一度は見てみたいと思っていた群生するタニギキョウの花にやっとお目に掛かることが出来た・・・群生
タニギキョウタニギキョウするタニギキョウは、それほど珍しいモノではないはずなのに“縁がない・・・”とはこういうコトを言うのだろう。この花と出合うタイミングがいつも
タニギキョウタニギキョウ少しズレていたようなのだ。花を咲かせる前のタニギキョウを、葉っぱだけを頼りに探し、見当をつけてから花期が近づくと足を運び、花の数こそ
タニギキョウタニギキョウ少なかったけれど“タニギキョウに間違いなし”と確認したのが昨年の春、そして、この春“願い”が叶ったという次第。タイミングもバッチリ・・・もう一
タニギキョウタニギキョウ日遅れて出掛けていたらどうなったか解らない・・・。咲いた花を見て感動するのは、いつかアノ花に出合ってみたいと、予てより想像を膨らませていた花に偶然巡り合った時ということもあるけれど、花を見たい植物の生育環境などを可能な限り調べ、狙いを絞り込み観察を続けてきた結果として巡り合うことほど感動的なことは他にないと思っている・・・他人様からの情報を、いち早く手に入れて、誰よりも早くblog記事としてエントリーするという手もあるけれど、コト“感動”という点では論外だ。


◆六甲山へ花探しの山歩(【Aladdin's cock】 20110501)
◆タニギキョウ(キキョウ科 タニギキョウ属)(植物生態研究室(波田研))












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羅生門葛という植物がある・・・

ラショウモンカズララショウモンカズラ ラショウモンカズラ(羅生門葛)という名のシソ科の植物がある。羅生門という名は平城京・平安京の正門で、朱雀大路の南側にあって、北の朱雀門と
ラショウモンカズララショウモンカズラ相対する門のこと。又、「能」の一つに 源頼光の家臣 渡辺綱が「羅生門」に住む鬼と戦ってその片腕を切り落とす という舞台の題目「羅生門」からきていると言われている。林縁の草むらに美しいブルーの花を咲かせていたので撮ったけれど、私の場合には「羅生門葛」の“羅生門”に対する印象の方が強い・・・それは、言うまでもなく三船敏郎、京マチ子、志村喬らの出演する黒澤明監督の作品でヴェネツィア国際映画祭グランプリを受賞し、黒澤明や日本映画が世界に認められるきっかけとなった、映画「羅生門」の記憶から来るイメージの方が強烈なのだった。映画を観たのは確か中学生の頃だったと思うけれど、まだ幼いノーミソが理解するには京マチ子が発散する強烈なエロティシズム以外は難解な内容の映画であったとしか記憶にない。いま改めて、下敷きになったとされている芥川龍之介の「薮の中」を読んでみると真実は相対的なもの、人の見方でどうともなる。絶対的なものなど無い。そもそも真実などというものが存在するのだろうか?という、すべての真実に疑問を投げかけることが芥川竜之介の小説「薮の中」で、証言の食い違いなどから真相が解りづらくなることを称して「藪の中」という言葉まで生まれた。そんな芥川作品に、もうひと味つけ加えたラストシーンを創り出したのが黒澤明監督の「羅生門」ということになるらしい・・・話がラショウモンカズラの花とは全く関係のないところへ横滑りしてしまったけれど、改めて黒沢映画の「羅生門」を知るに連れ、もう一度じっくりと名作「羅生門」を鑑賞してみようと思っているボケ老人、初夏の宵なのだった。

◆ラショウモンカズラ シソ科(植物生態研究室(波田研))
◆藪の中 芥川龍之介(青空文庫)
◆羅生門 芥川龍之介(青空文庫)






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濡れて咲く白い花、一輪・・・

イチリンソウイチリンソウ 降りつづく雨に退屈も限界・・・コンビニで500円のビニール傘を買い、カメラを持っていつも行く里山の林道をブラブラ歩き・・・。珍しいモノがあるわけでも
イチリンソウイチリンソウないけれど、木や草など、雨に洗われた植物の姿はイキイキとして新鮮に見える。アケビやミヤマガマズミの白い花を少し撮ったところでまたまた
イチリンソウイチリンソウ退屈、退屈ついでに丹波まで足を伸ばすことにした。時々訪ねている丹波の里山、早春に咲く花はすでに終わり、この時期の、しかも雨の日に、
イチリンソウイチリンソウ果たして何を見ることが出来るのか見当も付かないけれど訪ねてみた。この辺りの林床には、よく来ているが、その都度、ワクワクさせられている過去の記憶にホダされて、今やボケ老人にとっては欠かすことのできない“退屈したときの丹波詣で・・・”になってしまったのだ。この日は雨にうたれながらも健気に咲くイチリンソウ・・・濡れた白い花びらが美しい。清楚でありながらも艶めかしさを醸し出すエロティックな佇まい・・・「濡れて咲く白い花、一輪草」。想像もしていなかった光景に夢うつつ・・・気づけば全身濡れネズミ、辛うじてカメラだけが傘の下、なんとか濡れずに助かった。

◆イチリンソウ(キンポウゲ科 イチリンソウ属)(植物生態研究室(波田研))













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小さな花・・・ひめはぎ

ヒメハギヒメハギ 古道バイパスのビューポイントで新緑景色を満喫した帰り道、登山道の草むらに紛れるように咲く紫色の小さな花、どう見てもマメ科の植物に見
ヒメハギえたけれど、調べてみたらヒメハギ科ヒメハギ属の「ヒメハギ」なのだった。よくみれば、複雑な構造の可愛い花を咲かせている。この花の構造を懇切丁寧に解説されているサイトもあるけれど、いちど読んだくらいでは理解し難く、複雑な造りであるけれど、そのデザイン?や色彩がこの花をより魅惑的なモノにしているようだ。自然界が創り出すモノの美しさに暫しウットリ・・・小さな花にユビを触れてみた・・・。

◆ヒメハギ 花のしくみ (花*花・flora)
◆ヒメハギ( ヒメハギ科 ヒメハギ属 )(植物生態研究室(波田研))








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浜風に揺らぐ薄紫の花・・・

ハマダイコンハマダイコン 例年より遅れて咲いた桜が散り始め、初夏を想わせる風が吹く瀬戸内の浜にはハマダイコンの花が咲いている。大根の花によく似た薄紫の花
ハマダイコンハマダイコンは、華やかというよりも、花びらの筋や薄紫色のグラデーションになんともいえぬ味があり、品格さえ漂わせている美しい花なのだった。ハマダイコンにもご多分に漏れず、栽培のダイコンが古い時代に野生化したもので、牧野富太郎によると肥料を与えて栽培すると普通の大根になるという説があれば、10年ほど前に遺伝子レベルでの比較検討が行われた結果、栽培ダイコンとは一致しないことから栽培ダイコンが野生化したものではなく、古い時代に原産地である地中海沿岸から中国を経由して人為的に入ってきた野生ダイコンが起源であるとする説まであり、ネットで検索すると大方の記事に「ダイコンが野生化したもの」として出てくるが、遺伝子レベルで調べた結果の方が信頼性に優るように想えるが、果たして、これから先はどう落ち着くのか・・・ボケ老人にはどちらでもいい話ではある。





◆ハマダイコン アブラナ科 ダイコン属(西宮の湿生・水生植物)










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Tokira

Author:Tokira
写真、山歩き。
マイルス・デビスやチャーリー・ミンガスもいいけれど
浅川マキのセンチメンタルジャーニーにシビれるジャズ好き。
近頃は吉田日出子の「リンゴの木の下で」を聴いては
ホロリと黄昏れている・・・
時々、照れ隠しに『淫蕩火』を名乗るエロ老人。



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