

墓掃除に出掛けたら、傍の里山に一際目立つ籔椿の花を見つけた・・・これほどスッキリとした姿のヤブツバキには、ココしばらくお目に掛かってい

なかったので花が落ちぬ間にとカメラを取り出し、即、撮影・・・環境が変われば在るところにはあるということか。ヤブツバキは園芸品種の母体であり、原産地は日本、長崎県久賀島と言われている。芭蕉が「落ちざまに水こぼしけり花椿」と詠んだといわれ、椿は花がポロリ・・・ストンと落ちるので嫌われるとも言われているけれど、ヨーロッパでは「貴族のように潔く散る」と言い、ところ変われば捉え方も変わるということらしい。早春に咲く椿はメジロやヒヨドリが花粉を運ぶ鳥媒花でもある。ツバキの名は葉が厚いので「厚葉木(あつばき)」、また、葉に艶があるところから「艶葉木(つやばき)」などから来たとも言われている。殊更に珍しくもない「ヤブツバキ」ではあるけれど、あれこれ検索を繰り返していたら、・・・前年の椿の花弁の基部に菌核を形成。そこから柄を伸ばし子嚢盤を形成し、ツバキキンカクチャワンタケ(椿菌核茶碗茸)というキノコが生えるらしいのだ。見慣れたヤブツバキの落ちた花の下にもドラマがあり、自然界の営みには留まるところがなく、物語に充ち満ちている。
◆ツバキキンカクチャワンタケ(
きのこつれづれ)
↓オモロナイ
!写真がイマイチ
!・・
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