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Aladdin's cock

日かげ いつか月かげとなり 木のかげ・・・山頭火       

秋へ、花つむ女あり・・・

煙突ノコンギク








 はなつむ女ヒトあり いつも野菊の ノギク摘む・・・淫蕩火




◆エディット・ピアフ「水に流して(私は後悔しない)」(エディット・ピアフの生涯)







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景色・・・秋へ

_MG_2186c.jpg雲 夏雲は姿を隠し、碧く深い空が広がる・・・秋へ。花はいつしか実を孕み、やがて果実は秋色に染まり、その色を日ごと濃くする・・・チョウやト
チャバネセセリ_MG_2068.jpgンボも生命イノチ繋げる営みに明け暮れ、いつしかツクツクボウシの声も聞こえなくなった。燃え盛る夏日から冷め、つかの間の静けさが辺りを覆い
バッタバッタはじめるとき、草むらの微かな音が聞こえてくるような錯覚?に囚われる。耳を傾け、ジッと目を凝らしてみるけれど、湿った枯葉ばかりで何も見え
??ず、雨に洗われた草原に交尾中のバッタを見つけ撮り始めたけれど、バッタは繋がったまま飛び跳ね、注文通りには撮らせてくれず、悪いとは
イヌザンショウノイバラ思いながら摘み上げて撮らせて貰ったような次第で・・・それでもシッカリ繋がったママとは恐れ入りました。このバッタは「精霊飛蝗(ショウリョウバッタ)」といい、盆の頃に、よく姿を見かけることからこんな名前が付いたらしい。また、調べていくうちに交尾中のショウリョウバッタのオスがトノサマバッタに喰われてしまうというビデオもあり、自然界の営みを再認識。この夏は、見かける虫の数が例年に比べ、かなり少ないように思ったけれど、移ろう季節に連れ、森羅万象生命イノチは巡る・・・諸行無常。。。。か。

◆ショウリョウバッタ( 昆虫エクスプローラ)
◆チャバネセセリ(大阪市とその周辺の蝶)
◆ノイバラ(バラ科 バラ属)(植物生態研究室(波田研))
◆イヌザンショウ(ミカン科 イヌザンショウ属)(植物生態研究室(波田研))
◆アオツヅラフジ(ツヅラフジ科 アオツヅラフジ属)(植物生態研究室(波田研))
◆オカトラノオ(岡虎の尾)(松江の野草樹木の花図鑑)
















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姫紫蘇の花・・・

ヒメジソヒメジソ 昨年と同じ場所でヒメジソの花を見た・・・「ヒメジソ」という名前を思い出せず、糞詰まり状態が続き、数日後にやっと出た!こんなコトがやた
ヒメジソヒメジソら多くなったと思う今日この頃・・・blogへのエントリーも、つい遅れがちになる。ヒメジソにはよく似た「イヌコウジュ」という植物があるということまではなんとか思い出すことができたけれど・・・とにかくナニがナンでも憶えようという気がない。かなり“老人力”がついてきたようで、来年もここまで思い出せるという保証はどこにもない。念のため、昨年のエントリー記事【Aladdin's cock】 姫紫蘇の花・・・を引っ張り出してみた・・・大したことは何も書いていないので、これくらいのことは記憶しているかも知れない。

◆ヒメジソ シソ科 イヌコウジュ属(-西宮の湿生・水生植物-)
◆イヌコウジュ シソ科 イヌコウジュ属(-関西の花・秋の花・西宮-)







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萩の花・・・

ハギハギ 異常気象の続いた夏から秋へ・・・野山に花の姿が途切れたかと想ったら、真っ赤な彼岸花が刈り込まれた畦道を彩り、「暑さ寒さも彼岸まで・・・」とは、言い得て妙・・・昔の人は偉かった・・・朝の涼しさは、まさに秋本番。可憐な花を咲かせた萩もよく目につくようになり、珍しくもない花ではあるけれど、つい、足を止めパチリ・・・。ここまではいいのだが、さて、このハギは「何というハギなのか・・・」
ハギハギ同定に困るのは毎度のこと、いつも「ヤマハギ」で片付けることにしている。秋の代表的な花「ハギ」でいいのではないか・・・。古人に最も親しまれたのも萩であるらしく、万葉集で最も多く詠まれている花は、ウメでもサクラでもない、ハギだといわれ、その数、百四十首以上もあるという。また、萩の花は性的な象徴物でもあったらしい。確かに、萩の紅い花びらは女性器の外陰部に似ている。万葉集では萩に「芽子」の字を宛てたモノがかなりあるらしい。これを文字通り訓読みすれば、一部地域における女性生殖器の呼称に重なるのも、単なる偶然ではなかろう・・・という説もある。和歌では、萩は鹿と取り合わせることが好まれ、牡鹿の角は男性生殖器の象徴にほかならず、男女の営みや、心の彩を詠んだものも少なくないらしい。「萩と鹿」を詠んだ歌を並べてみた・・・“男と女”を詠んだ歌・・・通訳されている歌もあるけれど、各自の想像を膨らませて解釈する方が面白いのかも知れない。

「萩と鹿を詠んだ歌

をとめらに行き逢ひの早稲(わせ)を刈る時になりにけらしも萩の花咲く  詠花  作者不明

さを鹿の啼きそめしより宮城野の萩の下露おかぬ日ぞなき  秋  藤原良経

我が岡にさ牡鹿(をしか)来鳴く初萩の花妻とひに来鳴くさ牡鹿

(通釈:私の住む岡に牡鹿が来て鳴く。萩の初花を花嫁に得ようとやって来て鳴く牡鹿よ。)

明けぬとて野辺より山に入る鹿のあと吹きおくる萩の下風

(通釈:夜が明けたというので、野辺から山へ帰ってゆく鹿――その後を慕うように、萩を靡ナビかせて吹き送る風よ。)

  『万葉集』 (湯原王の鳴く鹿の歌)
秋萩の散りのまがひに呼び立てて鳴くなる鹿の声の遥けさ

  『万葉集』 (内舎人石川朝臣広成の歌)
妻恋ひに鹿鳴く山辺の秋萩は露霜寒み盛り過ぎゆく

  『万葉集』 (題詞略) 大伴家持
をみなへし秋萩しのぎさを鹿の露別け鳴かむ高円の野ぞ

  『古今集』 (是貞のみこの家の歌合によめる) 藤原敏行
秋萩の花さきにけり高砂のをのへの鹿は今やなくらむ

  『古今集』 (題しらず) よみ人しらず
秋萩にうらびれをればあしひきの山下とよみ鹿のなくらむ
秋萩をしがらみふせてなく鹿の目には見えずて音のさやけさ

  『後撰集』 (秋の歌とてよめる) 紀貫之
往き還り折りてかざさむ朝な朝な鹿立ちならすのべの秋萩

  『古今和歌六帖』 (鹿) 作者未詳
なく鹿の声うらぶれぬ時は今は秋とやいはん萩の花さく

  『後拾遺集』 (萩盛待鹿といふ心を) 白河天皇
かひもなき心地こそすれさを鹿のたつ声もせぬ萩の錦は

  『新後撰集』 (住吉社によみて奉りける百首歌中に) 藤原俊成
秋の野の萩のしげみにふす鹿のふかくも人にしのぶころかな

  『金槐和歌集』 (鹿の歌に) 源実朝
萩が花うつろひ行けば高砂の尾上の鹿のなかぬ日ぞなき

  『紫禁和歌集』 (草花徐開) 順徳院
小男鹿の涙ふるのの秋かぜに萩の下葉も色かはるころ

  『新千載集』 (詞書略) 伏見院
今よりやさきにほふらむさを鹿の声きく小野の秋萩の花

  『草根集』 (朝萩) 正徹
朝霧の野べ立ちわかれ行く鹿の跡に露けき萩が花づま

  『雪玉集』 (鹿交萩) 三条西実隆
咲きしより散らんまでとやなく鹿の花におきふす野べの萩はら

  『賀茂翁家集』 (詞書略)
を鹿なく岡辺の萩にうらぶれていにけむ君をいつとか待たん

   『杉のしづ枝』 (卯花を) 荷田蒼生子
うらぶれし鹿も心やなぐさまむなが花づまに月やどるころ














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芒ゆれる朝・・・

ススキススキ 台風通過後の三草山に登った。三草コースを上り、古道を下ったのだけれど、山頂は秋の色。雲の切れ間から見える碧い空
・・・満水状態の昭
ススキススキ和池がキラリ。池を縁取る岩肌も全く見えず、これほど水を湛えた昭和池を見ることは、今までになかったことで、先日、撮影したイヌノヒゲ、サワトウガラシ、ミミカキグサなどは完全に水没、次に、岸辺が干上がる頃にはどんな植物がどんな貌を見せるのか興味は尽きず、どこまでも楽しませてくれる三草山界隈なのだった。風に揺れる芒は今が見頃か、山頂辺りの景色は秋色濃くセンティメンタル・ロマンな空気を醸し出している。芒といえば・・・また、こんなことをオベンキョーしてしまったエロボケ老人、初秋の宵なのだった。

秋の七草

萩 はぎ
尾花 おばな
葛 くず
撫子 なでしこ
女郎花 おみなえし
藤袴 ふじばかま
桔梗 ききょう

「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり)
          かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」   
                    万葉集、巻八、1537

意味:秋の野に咲く花を、指を折りながら数えてみると、
   七種類の花がありました。

   「萩が(の)花 尾花 葛花 瞿麦が(の)花
            女郎花 また藤袴 朝貌が(の)花」   
                    万葉集、巻八、1538

読み:はぎのはな おばな くずはな なでしこのはな
       おみなえし また ふじばかま あさがおのはな

一首目は「五、七、五、七、七」の短歌で、二首目は「五、七、七、五、七、七」の旋頭歌(せどうか)です。
山上憶良(やまのうえのおくら、万葉の歌人)が詠んだ2首の歌がその由来とされています


◆旋頭歌とは?( 伝統芸を教える)
◆長歌・旋頭歌・片歌(和歌・俳諧)
◆越びと 旋頭歌二十五首 芥川龍之(旋頭歌二十五首)










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都草の花・・・

ミヤコグサミヤコグサ 春から秋まで咲き続け、花期が長いと言われているミヤコグサではあるけれど、この花はいつも同じ場所で観ているような気がする・・・よく刈
ミヤコグサミヤコグサり込まれる場所なので観る季節は定まらず、今年は台風一過、爽やかな秋彼岸の朝なのだった。春と秋に数多くの花を咲かせると言われている
ミヤコグサミヤコグサけれど、まだ少ない。花期が長いことに着目され、近頃は法面緑化にも利用されているらしい。「ミヤコグサ」は史前帰化植物と呼ばれ、江戸時代中期以前に日本に渡来し、その発見に関する年代が不明な植物で、在来種か外来種かわからない植物をいうらしい。その名も京都の東山に多かった事からミヤコグサの名が付いたとする説が有力であるらしいが、漢名の脈根草からミャクコングサが転訛してミヤコグサになったとする説もあり、花の形が烏帽子(エボシ)に似ている事からエボシグサの別名もある。遠くからでも目を引く花であるが、遺伝子学的にも注目されている重要な花でもあるらしい。

◆史前帰化植物(植物生態研究室(波田研))





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藤袴で吸蜜する新渡戸腹細釣虻・・・

フジバカマと?ニトベハラボソツリアブフジバカマとニトベハラボソツリアブ フジバカマで吸蜜するニトベハラボソツリアブ・・・何もかもに時間が掛かってしまう。まず、よく観ているこの花の名前が思い出せないのは山
フジバカマとニトベハラボソツリアブ友に尋ねることで解決したけれど、長い足をぶら下げて飛び回るガガンボともハチともつかぬこの虫は、幾度か見たことはあり、撮影したこともあったように想うのだけれど、名前が思い出せず見当もつかぬまま、検索を繰り返し、それらしきサイトを見て回るという状態が延々と続き、疲れ切ったところで、同じ様な状態で写っている画像に出くわした・・・ニトベハラボソツリアブ(新渡戸腹細釣虻)という名で、二藤部腹細釣虻とも書く不思議な名前のアブで、発見した人の名前が付けられていると、どのサイトにも書かれていたけれどイマイチ納得がいかないのはいつものこと、花や昆虫にはそんな名前が多いのだろう。このニトベハラボソツリアブ(新渡戸腹細釣虻)にはスズキハラボソツリアブというソックリさんがあり、その見分け方は触角のつけ根が黄色いモノをニトベハラボソツリアブというらしい。それにしても極端に長い後ろ足は、どう役立っているのかよく分からないらしい。「新渡戸腹細釣虻」の“新渡戸”は、当然のこととして、お札になった新渡戸さんとは何の関わりもない。こころ 乱した あの日から・・・(【Aladdin's cock】 ) この頃に山友から貰ったナナフシも【Aladdin's cock】 オオフタモンウバタマコメツキ がやって来た日・・・のオオフタモンウバタマコメツキ(一匹は脱走した)も、約一ヶ月になろうとしているけれど、ナナフシはバラの葉っぱ、コメツキにはカブトムシ用ゼリーを与えているけれど食欲旺盛で、どちらも、すこぶる元気に動き回っていて、そのタフなバイタリティには驚いている。


◆フジバカマ(キク科 ヒヨドリバナ属)(植物生態研究室(波田研))
◆ニトベハラボソツリアブ( 昆虫エクスプローラ)
◆新渡戸 稲造(十和田市立 新渡戸記念館)









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風に吹かれて・・・ミミカキグサ

ミミカキグサミミカキグサ どんな花でも、自身で見つけることから始り名前も知らぬママ取り敢えずは写真に収め、調べていくうちに、コレがアノ花だったか・・・と、初めミミカキグサミミカキグサて知り得たときの感動は格別なのだった。「今、あそこへ行けば、こんな花が咲いているよ・・・」という情報を貰って出掛けることにも、それなりミミカキグサミミカキグサの感動はあるけれど根が違うのだ・・・「コレ、何やろ?」から始まる“めぐり逢い”の「アル、なし」・・・この差は大きい。干上がり始めた溜め池の岸辺で、湿地に腹這いになり、息を凝らせば景色が変わる・・・あの花、この花、風に震える極小の花に向き合い、シャッターを切り続る・・・いったい何枚撮ったか・・・。池畔の木陰に広げたシートに戻り、水面を走るさざ波を眺めていたら、内容など明確な記憶があるワケもないけれど、確か、中学生時代に観た映画、「地上より永遠に(ここよりとわに)」という映画の有名なシーン、デボラ・カーとバート・ランカスター、波打ち際でのあのシーンが鮮明に甦ってきた・・・夢か現か、熱中症か・・・吹く風の心地よさに、うたた寝していたようで・・・。

◆ミミカキグサ タヌキモ科 タヌキモ属 (ミミカキグサ-西宮の湿生・水生植物-)

◆地上より永遠に | Movie Walker










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台風シーズンの草むらで・・・

ナンバンギセルナンバンギセル 台風が多い時季ではあるけれど、律儀にも台風12号が日本列島界隈に近づき、高知県に上陸したのが9月1日(二百十日)
・・・あれから二週ナンバンギセル間が過ぎたところでまた台風15、16号が接近中・・・紀伊半島では、台風12号以降、降り続く雨に「土砂ダム」などという耳慣れないダムが数ヶ所もできてしまったという。・・・実は、9月に入ってから殆どテレビはみていない・・・この「土砂ダム」・・・スッキリしないまま、周囲の話を綜合してみれば「天然ダム」(天然ダム - Wikipedia)のことであるらしいとは見当がついた。そして、現在も台風15号の影響をうけ、それらのダムが決壊する恐れが出てきたというのだ。標高1500mクラスの山がズラリと並び、国内では年間を通じて一番降雨量の多い地域でもある大台ヶ原界隈・・・どこまでも自然の力には恐れおののくばかりの今日この頃なのだった。画像の「ナンバンギセル」は12号が通過した直後の、三草山麓の草むらで大群落を発見し撮影したモノ・・・この山麓には今まで見ることもなかった草花が、ドンドン甦っているようで、雨後の草原を歩くのも心ワクワク楽しみが増えた今日この頃ではあるけれど・・・奈良、和歌山の被災地を想えば複雑なモノが残るのも事実なのだ。

◆ナンバンギセル(南蛮煙管)ハマウツボ科 (観音崎の自然&あれこれ)















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沢唐辛子の花咲く朝・・・

サワトウガラシサワトウガラシ 久しぶりのお約束山歩に心躍らせ、2時間も早く集合場所に出掛けた・・・9月も半ばにさしかかっているというのに連日の熱帯夜に真夏日、目覚めの早いロージンには、動き易い、涼しい時間帯がありがたくて・・・朝露を踏みながら池の畔で花探し山歩。先日、Mr.こうぼ氏と出合った辺りの水際に出てみたら足元の水生植物らしき草本に小さな花が咲き、涼しげに朝の池畔を彩る。湿っぽい岸辺に腹這いになり、至近距離まで接近し息を凝らして撮ったのがコレ・・・視力が悪くなったか 、ブレたか・・・どうもイカン!まだ他にも5㎜くらいの小さな花があり撮っては来たけれどイマイチ芳しくない。因みに、この美しいブルーの花は「サワトウガラシ(沢唐辛子)」という水生植物の花なのだった。いずれにしろ初めての花との出会いは、いつも
P9110017_Smz.jpg試飲心騒ぐのだ・・・。もうひとつ、黄色の小さい花に狙いをつけたところでケータイが鳴り、縄師・K氏が駐車場まで来てるらしいのだ。ピュア・Cさんが聞いてくれた・・・「はい、エ~ッ!シルエット?・・・??ああ、Hさんね!久しぶりやね、“シルエット・ロマンH”さんね!会いたいわ・・・」シルエット・ロマンH氏か・・・久しぶりや、かれこれ1年になるか。約束の時間か、Mr.こうぼ氏も現れたらしい・・・きょうは、なにやら刺激的な日になりそうで楽しみやなァ・・・持つべきは山友か。途中の“古道登り口”で落ち合い、「マツグミ」その後を観察したけれど花後の果実は期待できずゼロ、取り敢えずはビューポイントまで・・・ココでMr.こうぼさんがコンパクトなカメラと三脚を取り出し、セルフタイマーをセットして「ハイ、チーズ」・・・“オールキャスト三草山に勢揃い”の貴重なショット?と相成りました・・・山頂には上がらず、縄師・Kさん、整備済みの涼しい木陰の休息ポイントへ・・・皆さん手持ちのゴーカ、スペシャルメニューを広げたところで、Mr.こうぼ氏自家製のビール3種・・・スマートなブルーの瓶から注がれ、次々と湧き上がってくる泡の美しいこと・・・素早く啜り込んだアワ、滑らかな肌理の細やかさが口から咽へと広がっていく・・・コレは芸術作品ではないか!!缶入りの発泡酒や缶酎ハイに馴染んでしまった口には・・・いや、楽しかったね。Mr.こうぼ氏に自家製ビールについていろいろ聞いたけれど、そこは呑兵衛、ひとくち呑めば、何もかもスッ飛んでしまい“酵母”の知識だけでも取り戻しておこうと検索、また検索・・・その結果、シロートにもベンキョーになりそうなサイトを下に並べてみた。本筋の美味しいビールの造り方はコチラで手軽で簡単 マイビアを造ろう!(手作りビールのマイビア工房さとる 通販ショップ)・・・Mr.こうぼ氏が懇切丁寧に応対してくれるはずです。Mr.こうぼ氏に尋ねられ、帰り際まで名前が思い出せなかった、ダンサー、女優、映画監督、そしてカメラマンであるスーパー婆さん「レニ・リーフェンシュタール」に詳しいサイトも一緒に上げてみた。あらためて、愉快な山友に乾杯!!

◆酵母とは(酵母なび|酵母とは?)
◆「天然神話」に意味があるか
~「天然酵母」をめぐって
(「天然酵母」とは何だ)


◆サワトウガラシ ゴマノハグサ科 サワトウガラシ属(-西宮の湿生・水生植物-)

◆20世紀最強の女性、レニ・リーフェンシュタール(人間と藝術)
◆LENI RIEFENSTAHL(Leni Riefenstahl: PHOTOGRAPHY/OLYMPIA 1/18)
◆THE NUBA OF KAU(Leni Riefenstahl: THE NUBA OF KAU 1/29)
◆THE NUBA - MASAKIN - QISAR(Leni Riefenstahl: THE NUBA 1/13)
◆LENI RIEFENSTAHL(Leni Riefenstahl)






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「踏みしだかれた」・・・葛の花

クズクズ 葛の花、よく知られている「葛」。葛粉や葛根でお馴染みではあるけれど、季節が巡ってくれば、何処にでも見ることができる花・・・いまの季節、至る所の野山、里山には葛の花が咲き乱れている。赤紫色の葛の花・・・観ているようで、よく観ていない・・・というより観ていなかったというのが、私にとっての「葛の花」なのだった。埃っぽい蔓や葉の陰で、萎れかっている花といった印象だけが強く残っている。「葛の花」が甘い匂いを発散しているなど、匂いを嗅いだこともないので・・・甘い匂いに引き寄せられた虫たちが蜜を吸っている・・・ など想ってみたこともなかった。けれど、今回は咲き始めたばかりの「葛の花」を間近で観る機会に恵まれ、生気漲る花やその色に、なにやら毒々しいほどの彩を見せつけられ、エロティックな妄想に耽ってしまうエロボケ老人、真夏日の朝なのだった。今、まさに“花盛り”という「葛の花」をじっくり眺めてみたら、花は花穂のつけ根から次々と咲き初め、淡紅色から濃い紅になり、さらに紫へと変化してゆくのだけれど、その色は鮮明というにはやや暗く、その姿は美しいというより妖しい…上へ上へと開花していき、それに連れて、先に咲いた下の花が萎れていくようなのだ・・・これが「葛の花」を見るときは、いつも埃っぽい葉陰で萎れかかっているというイメージの元になっているのかもしれない。花が咲き初めた「葛の花穂」を観ていると、ゆらぎの中で、ときどき明るくなるローソクの炎を連想してしまう・・・「葛の花」を詠んだ歌はないものかと検索していたら・・・「“葛の花”を詠んだ有名な歌」・・・があった。

     葛の花 踏みしだかれて 色あたらし。 この山道をゆきし人あり

                                    ・・・釋迢空(しゃくちょうくう)


 大阪生まれの国文学者、折口信夫は、歌人の釋迢空としても一流の人であったらしい。「折口信夫」という名前は知っていたけれど、「葛の花」を詠んだのが折口信夫で、氏の歌がこれほど“有名な歌”だったとは、いまの今まで知らなかった。無知ということは気楽なのだ・・・この歌は「踏みしだかれて」に尽きると想っている。「踏み潰されて」では存在し得ず、「踏みしだかれ」ていなければ・・・ならないのだ。そして「色あたらし。」・・・短歌に句読点「。」が使われているのも初めてみる・・・思わず山下清の句読点のない文章を連想してしまったけれど、エロスの哀しみを匂い立たせるような、妖しい歌ではないかと想っている・・・









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オオフタモンウバタマコメツキ がやって来た日・・・

昭和池雲 久し振りに三草山を歩いた・・・ピュア・Cさんを誘い、雲海を期待して早朝から出掛けたけれど、三草山に近づくに連れ雲海は消え失せ見事に期
ヒノキバヤドリギヒノキバヤドリギ待は外れた。雲海はともかく、早朝の山は清々しくて空気がうまい。時間が経つに連れ、クッキリと晴れ上がった青空にポッカリ浮かぶのは、はぐれ雲か・・・久し振りに観る「ヒノキバヤドリギ」は、弾けそうな果実をビッシリとつけ、宿主のソヨゴはかなり弱っている。道草を繰り返しながら辿り着いた山頂に人影はまばら・・・“みくさ古道”を下山、涼しい風の通るビューポイントで腰を下ろし、暫し雑談に耽る・・・日曜日は Mr.こうぼ氏にも声をかけてみよう。体力にモノを言わせ、かなりの重装備で出掛けたとかNo.2120.Mr.こうぼ > 7泊8日の槍ヶ岳(あしアト do_On!)彼のみやげ話は期待できそうや。今夜メールで誘ってみることに決め、下山を開始・・・昼食は涼しい木陰でということになり池の畔をウロウロ、結局、いつも通るチョットした岩壁が見渡せる池畔の木陰にシートを広げた。昼食にはまだ少し早いけれど、握り飯を頬ばり、冷たい飲み物を口に含めば・・・う~ン、美味い!快カ~ン!!
オオフタモンウバタマコメツキオオフタモンウバタマコメツキ咽を潤し、向こう岸に目をやれば、剥き出しになった岩肌をダイナミックに横切っていく男が一人・・・アレッ!?Mr.こうぼ氏ではないのか・・・??「Mr.こうぼさ~ン!!Mr.こうぼ氏じゃないですか?」暫くして「は~い、そうですよ」と岸に下りてこちらに向かってくる・・・これは奇遇!あとは「食いねぇ・・・呑みねぇ・・・スジ食いねぇ・・・」口角泡を飛ばす状態で喋り続けているうちに木陰はドンドン移動・・・さぁ、帰りますか!?とシートの上を見たらコメツキムシ、コレは帰ってから撮影しようとスー
オオフタモンウバタマコメツキオオフタモンウバタマコメツキパーのレジ袋に入れたら、また、同じコメツキがやって来たのでレジ袋へ・・・ネットで調べてみたら「オオフタモンウバタマコメツキ/コメツキムシ科/コウチュウ目」で、国内に生息するコメツキムシ科の昆虫では最大級の種で、ほとんどのコメツキムシは1センチから2センチほどの小ぶりな虫だが、本種の体長は3センチほどもあり、とても臆病な昆虫なので、脅かしたり、つかんだりすると足を引っ込めて、木屑などと同化して目立たなくなってしまうというのだった。持ち帰った2匹のサイズは 3.5cmと3cm あった。調べていくうちに大型の「オオフタモンウバタマコメツキ」は一匹が5,250円で売られていることも知り、急遽、死んだようになっている2匹が何を食べるのか調べたら、この種に近い種類の「ウバタマコメツキ」の幼虫は松の朽木の中で、他の昆虫の幼虫やさなぎを食べて育つようで、意外にも肉食と言うのに驚きエサの与えようがないなぁ・・・と思っていたら、それは幼虫時代だけの話で成虫になれば草食?のようだとの記述もあり、最終的には、カブトムシのゼリーを食べたという記録に出くわし、ホームセンターに走った。夏休みも終わり、棚晒しになりかかっているぜりーを買い、早速、与えたら・・・食べる!口を突っ込んだまま動かず、食べ終わると見違えるようになった。活発に動き回り、ときには跳ね上がり・・・どちらかと言えば夜行性の昆虫のようで、いつまで続くか分からないけれど暫くは飼育、観察を続けてみよう・・・因みに「ナナフシ」も一匹飼育中・・・。

◆オオフタモンウバタマコメツキ (むしむしぱらだいす)








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吾木香の花は 精液の匂い・・・

ワレモコウワレモコウ ワレモコウの花盛り・・・ゴマシジミという高原の蝶・・・ゴマシジミはワレモコウに卵を産み、ゴマシジミの幼虫はワレモコウの花を食べながら
ワレモコウワレモコウ成長するという話を知った。花を食べて育つなんて、なかなか“オトメなヤツ”が居るもので・・・。ゴマシジミの幼虫は、不思議な体液を分泌するそうで、その体液はアリの大好物で、アリは幼虫を一生懸命に世話をするらしい。ときには自分たちの幼虫がゴマシジミの幼虫に食べられても気にしないでいるとか。因みに、ワレモコウの花の臭いは、人間の精液にそっくりやそうで・・・コレは、まだ確認していないので、次の野原歩きはワレモコウの花を嗅ぎ回ってみようと想っている。


     吾木香 すすきかるかや 秋くさの 
          さびしききはみ 君におくらむ・・・若山牧水

     あるが中に 恋の涙の われもかう
           われの涙の 野のわれもかう・・・与謝野晶子




◆ゴマシジミ(ゴマシジミ・リスト蝶の生態写真)
◆ワレモコウ バラ科 ワレモコウ属(-西宮の湿生・水生植物-)








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花と蝶・・・と、蜘蛛・・・

セセリチョウ花と蝶 雨混じりの日の野原には、乾き切らない翅を休める蝶や、網に掛かった獲物を整理にかかる蜘蛛など好天の日には、あまり見ることのない光
ワレモコウと蜘蛛蜘蛛と花景が目に止まる。蜘蛛の巣に掛かる獲物もこんな天気の方が多いのかも知れない・・・蜘蛛は掛かった獲物をより確実に確保することに余念がな
蜘蛛とバッタいけれど、花の蜜を求めて渡り歩く蝶は、翅がまだ乾き切らぬせいか羽ばたきが鈍い。時として強く吹く風に吹き飛ばされそうになるのを必死でこらえ、差し入れた長い口吻を花から離すまいと激しく羽ばたく。秋一番の花に最後の生の営みをぶっつける・・・夏の終わりに見せる、虫たち最後の姿なのかも知れない・・・また蜘蛛は、Wikipediaによれば、大部分が肉食性で、どの種も自分とほぼ同じ大きさの動物まで捕食し、オオヒメグモなど網を張るクモの一部は、自分の数倍もある大きさの獲物を網に捕らえて食べることもあるらしい。捕食対象は昆虫類から同じクモ類、軟体動物、小型の脊椎動物まで多岐にわたるり、沖縄県石垣島では日本最大のクモであるオオジョロウグモがツバメを、同じく沖縄県糸満市ではシジュウカラを捕食していたのが観察されているという。クモと糸とのつながりは深い。全てのクモは糸を出すことができ、生活の上でそれを役立てている。全てのクモは歩くときに必ず「しおり糸」という糸を引いて歩く。敵から逃れるために網から飛び落ちるクモは、必ず糸を引いており、再び糸をたぐって元に戻ることができる。ハエトリグモが獲物に飛びついたとき、間違って落下しても、落ちてしまわず、糸でぶら下がることができるのだ。横糸に粘液の着いた糸があって、獲物に粘り着くようになっている。網を歩く時にはこの糸を使わず、粘りのない縦糸を伝って歩くので、自らは網に引っかからない。粘液をつけた糸を全く使わない網もあるという。ハデな色彩の腹を大きく膨らませたジョロウグモの巣の片隅に、メス蜘蛛の1/10位しかない小さなオス蜘蛛が、なにをするでなくメスの様子を窺っているのを見かけるけれど、蜘蛛の生殖行動もオスは命がけでチョット変わっているらしい。



雄が触肢に入れた精子を雌の生殖孔に受け渡すという、動物界で他にあまり例のないやり方を行う。雄の触肢の先端には、雄が成熟すると複雑な構造が出来上がる。スポイトのようになっていて、精子を蓄える袋と、注入する先端がある。雄は雌の所へゆく前に、小さな網を作り、ここへ生殖孔から精子を放出し触肢に取り入れる。ほとんどのクモは肉食性であるので、雌が巨大である種の場合、雄の接近は危険が伴う。そのため安全に接近するための配偶行動がいろいろと知られている。コガネグモ科など造網性のものでは雄が網の外から糸をはじいて雌の機嫌を伺う種が多いと言われている。因みに、天敵は、狩り蜂類のベッコウバチ類がクモを狩るハチとして知られている。これらのハチは、クモの正面から突っ込んで、大顎の間に針を刺して麻酔を行い、足をくわえて巣穴に運ぶらしい・・・雨模様の日の草むらは蜘蛛がゲンキなのだった。









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藪蔓小豆の黄色い花・・・

ヤブヅルアズキヤブヅルアズキ夏の終わりの頃になれば、黄色の変わった形の花に出会い、忘れかけていたアズキの花を想い出す。野ではノアズキ、ヤブツルアズキ、畑でヤブヅルアズキヤブヅルアズキはアズキの黄色い花が目にとまる頃になり、いずれもそっくりな花をつける。今年も台風通過後の野原歩きで見つけたのだが、咄嗟に名前が出ず、ヒザを打ち、やっと出たのが「ノササゲ」・・・そのあとにノアズキ、ヤブツル・・・と来た。なぜ「ノササゲ」だったのか未だに分からない。分かり難いアズキの花ついでに「おしることぜんざいの違い」について“雑学”してみたら「おしるこ」と「ぜんざい」の違いというよりも関東圏と関西圏の違いといった方が早いようで・・・

おしるこ

関西でいうところの、こしあんを溶かした汁のことで、これに焼き餅などを入れ、関西ではアズキの粒の【有る(ぜんざい)・無し(しるこ)】が2つの違い。

ところが関東では関西で言う前の2つをどちらも「しるこ」と呼んでいる。では関東に「ぜんざい」は、ないのかというと・・ 関東では汁のない粟餅、道明寺餅、白玉などにアズキの濃いあんをかけたものや固めたものを「ぜんざい」としています。


◆ヤブツルアズキ(福原のページ(植物形態学・生物画像集など) )
◆ノササゲ(野大角豆)マメ科ノササゲ属(松江の野草樹木の花図鑑)
◆ノアズキ (マメ科 ノアズキ属)(植物生態研究室(波田研))



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濡れた花・・・釣鐘人参

ツリガネニンジンツリガネニンジン この花も二百十日の“花探し”の際に群生しているのを見つけ、台風一過の好天にもならず、時々、スコールのような雨に濡れながら再度撮っ
ツリガネニンジンツリガネニンジンてきた「ツリガネニンジン」・・・雫に濡れた花は美しい。雨の後は、どの草花も生き生きとして蘇ったように見える・・・濡れた草むらを掻き分けながら歩いてみたら、いつも見慣れている草むらもシットリとして、草陰の生きものたちも心なしか動きが鈍い。雨の草むらには炎天下では見え難い生きものたちの営みが垣間見えて新たな興味をそそられる。

◆ツリガネニンジン キキョウ科 ツリガネニンジン属(-関西の花・夏~秋の花・西宮-)












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南天萩というハギ・・・

ハギハギ ハギといえば秋の花の代表的なモノとして扱われているけれど、一口にハギといっても似たような花をつけるマメ科の落葉低木の総称で何種類もあ
ナンテンハギナンテンハギり、“秋の花”とは言っても夏に咲くハギもあり、その種類は多い。よく知られているのはヤマハギやマルバハギで、他にシロハギ、キハギなどが比較的
ナンテンハギ知られているハギと言えるのかも知れないが、ナンテンハギは←↑ハギの名は付くが、ハギとは関係なく、花がハギに似て、葉が南天(ナンテン)に似ているということでこの名がある。フタバハギとも呼ばれ、二枚一組の葉からなり、普通マメ科の花は奇数の羽状複葉が多く、その意味では珍しい花である。万葉集の中には萩の花を読んだ歌が140首近くあり、梅を抜いて草木部門のトップでもあるらしい。一般的に花見といえば桜であるが、万葉の時代には花見といえばハギとかウメであったらしい。これだけ身近にあるハギではあるけれど、いまだにどれが何ハギなのか区別が付けられない・・・ただ、ナンテンハギ(南天萩)は畦道の草むらでも見かけるので比較的記憶に残る草本ではある。「あずきな」と呼び、春には若い葉や茎を採り、茹でて和え物やお浸し、煮物にして食べる地方もあり、くせがなく、味もまろやかで、上品な風味が昔から好まれているという・・・また、個人的には、これを天ぷらにすれば最高に美味い!タラの芽よりコッチの方が美味しいという人もいるらしい。

◆ナンテンハギ(南天萩)(松江の野草樹木の花図鑑)
















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露草咲く雨の朝・・・

ツユクサツユクサ 二百十日の朝、時間潰しに立ち寄った空き地の片隅でツユクサの花を撮った。珍しくもない露草ではあるけれど、「されど露草」でもあるのだっ
ツユクサた。小止みの雨の中でファインダー越しに観る露草はコトに美しい・・・この花のもつ不思議な構造や、その仕組みもさることながら雫に濡れたその佇まいは、よく歌に詠まれている「儚さ」も漂わせ、それらしく見えてくるから不思議だ。よく観ればハナアブなど小さな虫がひっきりなしに訪れている。露草は異名の多い植物で、「月草」以外にも「青花」「縹(はなだ)花」「蛍草」「帽子花」「かまつか」「碧蝉花(へきせんか)」など様々なニックネームで呼ばれたという。 青く澄んだこの花の色は、アントシアンとマグネシウムが結びついてでき、水溶性で、洗い流せるので藍染めの下絵用として古くから使われているらしい。朝露の降りる頃に咲き、日の出とともに花はしぼんでしまう。早朝に咲くので、花粉を媒介してくれる昆虫も少なく、露のため風でもあまり飛ばないので、花の終わり頃になると、前に突き出たオシベが巻き戻り、メシベに接して同花受粉をする。これが露草の子孫繁栄戦略なのだった。万葉集にもよく詠まれている「月草」、こんな歌を拾ってみました。

原文: 朝露尓 咲酢左乾垂 鴨頭草之 日斜共 可消所念
よみ: 朝露(あさつゆ)に、咲きすさびたる月草(つきくさ)の、日くたつなへに、消(け)ぬべく思ほゆ
意味: 朝露(あさつゆ)をうけて咲いていた月草(つきくさ)が、日が暮れるにつれてしぼんでゆくように、あなたを待っている私の心も消え入りそうになります。

原文: 月草之 徙安久 念可母 我念人之 事毛告不来
よみ: 月草のうつろひやすく思へかも、我が思ふ人の言も告げ来ぬ
意味: 露草(つゆくさ)のように変わりやすいからでしょうか、私が想っているあの人がなんにも言って来ないのは。


◆ツユクサ(ツユクサ科) (植物形態学・福原のページ)













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「ニヒャクトーカ」・・・二百十日

チョウ 週末には台風12号が近畿地方に最接近しそうな気配・・・今日、9月1日は、「二百十日」[ニヒャクトーカ]・・・それに、二百二十日「ニヒャクハツカ」、この頃になると台風がやって来るというので、子どもの頃からの記憶として残っている。当時の台風は外国人女性の名前で呼ばれていて「ジェーン台風」という名前が何故か記憶に残っている。「二百十日」は「立春」から210日目、9月1日頃をいい、イネの開花期でもあり台風がよく来るので厄日とされているのだ。因みに、大正12年(1923)9月1日、京浜地域を中心に大被害を被った関東大震災の教訓を忘れないために、この日は「防災の日」となっている。

◆ジェーン台風(昭和毎日:(毎日新聞))
◆1953年06月04日
中央気象台が台風の呼び名を番号方式に変更した。
( | 1953-06-04 | Time-AZ)
◆二百十日・・・夏目漱石(夏目漱石・青空文庫)
◆ヒメウラナミジャノメ( [ 大阪市とその周辺の蝶 ] )









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Tokira

Author:Tokira
写真、山歩き。
マイルス・デビスやチャーリー・ミンガスもいいけれど
浅川マキのセンチメンタルジャーニーにシビれるジャズ好き。
近頃は吉田日出子の「リンゴの木の下で」を聴いては
ホロリと黄昏れている・・・
時々、照れ隠しに『淫蕩火』を名乗るエロ老人。



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