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Aladdin's cock

日かげ いつか月かげとなり 木のかげ・・・山頭火       

みくさやま再生古道、消えたマーキングテープ・・・

清水寺昭和池小雪舞う日(FRI)三草山を歩く。先行、健脚の西区Tさん夫婦、途中、追い越された急ぎ足の地元・K氏に山頂で温かい飲み物を頂戴し、雪、三草山雪・昭和池ホッとひと息・・・温度計は0℃を指していた。北風に煽られ、舞う雪に霞む清水寺や辺りの見慣れた景色も一変・・・数枚撮影したら指先が痛い。暫く談笑後、皆さんとは別れて下山を急ぎ、古道の入り口に飛び込んだはいいが、コースの豹変ぶりに「アッと驚くタメゴロー!」よろしく、入り口手前まで戻って再度確認・・・古道古道縄師・Kさんの力作、コース案内板もなければピンクのマーキングテープも見当たらない。急ぎ足でグングン下る・・・行けども行けどもマーキングテープの欠片も見えず、結局、沢の最下流、落ちた橋があり「人生迷いっぱなしや・・・」といいながら下山後迷い、再度山頂まで登ってきたというアノ「人生迷いミチ親父さん」が迷った辺りのマーキングもすべて剥がされていた。この剥がし方は尋常ではない・・・気になったので“炭窯跡と山桜コース”の入り口辺りを確認に行ってみたら案の定、見事に剥がされピンクテープの欠片すら落ちていない。病的とすら見えるこの剥がし方・・・いったいどんな人がやったのか??「山は道を探しながら歩くものだ!」と言っているハイラベル?な山屋さんのシワザのような気配もある。偏執的で病的なモノを感じてしまう・・・里山の楽しみ方はいろいろあってしかるべきもの・・・テープ頼りに歩く人がいてナニが悪い!

◆里山の定義(里山利用の方向性)










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歌あそび・・・明石・江井ヶ島

江井ヶ島江井ヶ島より明石海峡大橋を望む・・・

嬉々として 抱きしめようぞ その日まで 
いのち枯れるも 祖谷のかずら橋

嬉しさに 祖谷のかずらに まけじとも 
燃えさかる橋 落つる勢い



江井ヶ島冬の播磨灘・・・

流れ雲 こころ乱して 水鳥の 
消えて失せよと ふゆ海の風

汐風に 雲の流れの うつりゆく 
熱きひかりよ 吾にとどけと



江井ヶ島冬ざれを想いつつ出かけた江井ヶ島は、吹く風こそ冷たいけれど、明石大橋を眼前に防波堤から糸を垂れる釣り人や灯台の眺めはほのぼのと・・・春遠からじ・・・船行き交う海は春の色。日溜まりに身をすくめて“歌あそび”を気取ってみた。








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山はファッショナブル・・・

三草山頂三草山頂より 昨日(TUE)朝、つい先日、貰った“LOWA”を、もう少し足に馴染ませようと雪がチラホラする三草コースを登った。8時過ぎ着いたら、もう先客さんの車が2台停めてあった。靴の感触を確かめながら三草コースをピストンしたけれど、いつになく軽快、且つ快適に歩けたのはこの「LOWAさま」のお陰か・・・なかなかイイ。昨年、頂戴した重戦車のようなLOWAもてこずりながらもなんとか飼い慣らし、今では、ボケ老人里山歩きの従順なお供をつとめてくれている。革靴は足にいいし、ファッショナブルなのが尚いい!レッグウォーマーファッショナブルと言えば、ウワサの“山ガール”とやらを、三草山でも見かけることがある・・・山登りの服装も時代とともに移り変わるのは当然のこととはいえ、なにも山ガールに限ったことでもない・・・数日前に見た“山オヤジ”のファッションは凄かった・・・咄嗟に適当な言葉が出て来ない・・・金色のラメ入りレッグウォーマーに「なんとかアイガー」とかいう厳冬期仕様のゴーカ重登山靴というコーディネイトは圧巻なのだった。レッグウォーマーは“100均ショップ”で、登山靴はネットオークションで手に入れたという・・・この組み合わせ!コーディネイトなどという甘っちょろいモンじゃぁない・・・これぞ「キッチュ」、これをキッチュと言わずして何という!もはやアートの領域なのだった。ラメ入りのレッグウォーマーに少なからずトキメイていた“山オバハン”はレッグウォーマーを手に取るとスルリと腕を通し「どう!?これもいいでしょう・・・?」とアームカバー(腕抜き)にして見せるのだった。超ハイセンスな“山オヤジ”と“山オバハン”の登場にキラキラとミラーボールが回っているような三草山を妄想しつつ雪の消えた道を家路につく・・・ロココ・ジャズが似合うのではとオイゲン・キケロ・トリオの「ソルフェジオ・ハ短調/Solfeggio in C minor」を貼ってみた・・・楽しいなぁ、山は。

















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みくさの山の古くて新しい道・・・

三草山昭和池 昨日(SAT)縄師・K氏、ピュアCさんと歩いた三草山を、今日も歩こうと時間は少し遅くなったけれど出かけた。三草コースの駐車場は車でいっぱい・・・これほど多くの車が来ているのは、今年になって初めて見る。「もう登ってこられたんですか?」「えぇ、古道を下りてきた・・・このコース歩き易く、ビューポイントもあり、足にも優しいからなァ・・・!」こんな会話の後、東屋で靴を履き替えたピュアCさんが、「西脇の人らしいけど『先ほど“古道”を下りてきたばかり・・・』と言ってたよ」と、こみ上げてくる嬉しさを抑えきれないといった表情で戻ってきた。それを聞いて思わずニンマリ・・・我らが山友・縄師・Kさん苦心の再生コースが山歩く人たちの“親しみ”を得たことを確信、我がコトのように嬉しくて、弾む心で一気に山頂から“みくさ古道”を下り、陽当たりがよく、風の当たらない場所で鍋焼きうどんを食べていたら、昨日もこのコースの下りで出会ったご夫婦とバッタリ、「教えて貰った“炭窯跡と山桜コース”をあれから早速下りに歩いてきましたよ。いいコースでした、有り難うございました・・・」と数分間の談笑の間にも、軽く山歩のつもりで歩いているうちに、三草山の不思議な深さに惹かれていく初老夫婦の穏やかな姿が垣間見えて楽しい。またお会いしましょうと気持ち良く別れた後、10分も経たぬと言うのに今度は下ってくる老夫婦と挨拶・・・このコースは、食事と下りに以前からよく利用しているけれど一日のうちに、それも30分足らずの間に行き交う2組の夫婦に出会うとは。あれから・・・“みくさピンクロードを歩いた・・・”・・・丁度一年になると言うのに・・・こんなコトは初めてのことなのだった。“三草古道”は通る度に多くの人たちに利用されているようだとは感じていたけれど一年でここまで親しまれる道になるとは想像もしていなかっただけにとにかく嬉しい。炭窯炭窯一方の「炭窯跡と山桜コース」は再生お披露目(そして三草山から・・・)以来、まだ20日が過ぎたばかりだが、数回往き来した結果、はや、赤、黄、緑と3色の目新しいマーキングテープが巻きつけられていて、この道も先が楽しみ・・・。昨日(SAT)は炭窯の構造を確認しようと出かけ、窯の大きさと「弘法穴」、又は「大師穴」の数などを調べに出かけたのだった。サイズの大きい大型の窯には“穴”は三つ、やや小型のオーソドックスなモノには一つということと大きい窯の直径は約370cm、弘法穴の深さは約150cmを確認、何分にもシロートの好奇心任せの調査程度のことで歴史的に重要なことが確認できるはずもないけれど、このコースを歩くことで古人の生活ぶりに想いを馳せるのも悪くはない。春から夏へ・・・谷底を辿るこのコースの楽しみは尽きない。“古道再生第二弾”を見事完遂させた山友・縄師・Kさんと、再生古道を楽しむすべての人たちにカンパイ!!

◆『縄師・K』などと悪乗りしてネーミングしてしまった張本人、私はエロボケ爺なのだけれど、K氏はいわゆる『縄師』とは無縁のインテリジェンス溢れる好々爺というより、自然を愛して止まない好青年といった雰囲気を漂わせるパワフル爺さんで、まだザイルを操り岩壁登りの現役【縄師・K 参上 !!】なのだった・・・2本の古道再生完遂を期に、どうぞ誤解無きよう念のため・・・昨年3月、三草山の岩場で・・・。








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室津逍遥・・・冬(2)

室津トベラ曲がりくねった路地を気の向くままに歩き続けていれば行き止まりでもない限り、引き返すことはない・・・これぞ路地歩き。賀茂神社の石段を下
室津室津小学校り、海桐花トベラハジける海岸縁を歩けば、美しく積み上げられた石垣の上には伝説の浄運寺。山門前には遊女・友君の墓、少し下れば法然上室津室津人貝掘りの井戸、素朴な地蔵群が見守る室津小学校や保育園が播磨灘に向かって広がり、穏やかな海や空に抱かれて数十年前にまでタ室津室津イムスリップさせてくれる・・・まるで春のような冬の日に、海の見える空き地にカセットコンロとナベを持ち出し、空腹を癒すことにした。食材は道の駅で仕入れたコチにキノコや野菜、スズキの刺身など・・・山で喰う鍋うどんやオジヤも美味いけれど、海の幸のちり鍋もなかなかのモノ・・・トンビがくるり何を狙うか、ピーヒョロロ・・・ああ、美味い!ブルルルルル・・・漁船が行く光る海・・・ヘミングウエイ原作“老人と海”まで妄想してしまった室津、冬の午後なのだった。


椿散り敷くみち たどれば遊女伝説・・・













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室津逍遥・・・冬

室津室津 寒波襲来の狭間を狙って、遊女発祥の地といわれる漁港・室津を散策・・・風は冷たいけれど、穏やかな瀬戸内の冬は春の到来を告げる花
室津ジンチョウゲ沈丁花ジンチョウゲが、はや咲き始めている。千里の彼方まで届くといわれるほどパワフルな香りを放つらしいけれど、まだ香りは淡い。
室津室津潮の匂いに誘われて坂道を上がっていくと灯籠の向こうは瀬戸の海・・・静けさを水鳥の声が渡る。

















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雪の朝、根状菌糸束を想う・・・

雪の朝 “根状菌糸束”などという小難しい話に捉えられ、エロボケ爺、久々の夜更かしに少し寝過ごした朝は、淡雪がチラチラ辺りは薄化粧。カメラを取り出し、家の前に出て数枚撮っているうちに、また、夕べの“菌糸”や“根状菌糸束”がボケたノーミソをつつく・・・雪の朝、根状菌糸束を想う・・・なんて、なんかエエやないか・・・。と、また悪乗りしたワケでもないけれど、「きのこ」のことを復習、整理してみたらこんなことになった。“きのこ”というより、シイタケを例にとれば、私たちフツーは材木の樹皮上に頭を出したモノを「シイタケ」と見ているけれど、これは“子実体”という繁殖のための器官に過ぎず、きのこの本体というべきものは材木の幹の中に広がる菌糸なのだった。材木の中に植え付けられた種菌のシイタケは菌糸を伸ばし、酵素を出すことで周囲の木材を分解し、吸収して成長し、子実体(キノコ・シイタケ)を造ることで“シイタケというキノコ”が“きのこ”として表面から見えることになるのだった。子実体も菌糸から構成されていてホントは樹木の中に広がっている菌糸が本体であり、菌糸として成長し、菌糸から分化することによっていろいろなシステムが構築され、、そこで生殖も行われるということなのだった。美味い!!香りがいい!!といって喰っているのは“菌糸の生殖器”なのだった。ココまで辿り着けば「ほんにマツタケのような・・・」という言い回しにもエロボケ老人ナットクの寒い朝なのだった。

◆材質腐朽菌の感染経路(材質腐朽について)

◆ナラタケというきのこ

◆キノコの話(雑科学ノート)








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ナラタケの菌糸束・・・

ナラタケ菌糸束 みくさ再生古道“9つの炭焼き窯跡コース”を歩いていたら不思議な模様が描かれている木に出くわした。黒い線が複雑に絡み、美しくデザインされているのだった。調べてみたら「ナラタケの菌糸束キンシソク」ということだった。またまた、新たなややこしいモノの出現に頭を悩ませるハメになった。「菌糸束」とはなんぞや?より深く知りたいと思われる向きはココをクリックし、ベンキョーして貰うことにして・・・「ナラタケ」は、主に枯れた広葉樹の株や根に菌糸束を伸ばし、それを分解して、栄養にしている木材腐朽菌で、人気のあるキノコであるらしいのです。「木材腐朽菌」・・・なにやらまた難しい名前の出現に頭が痛くなりそうだが、簡単に言えば「枯れ木のキノコ」のコトなのだった。枯れた木に繁殖し、樹を腐らせ、分解などをする菌糸類で普通は枯れ木の表面には見えず、キノコの形として見えているのは、胞子を飛ばすための菌糸の繁殖器官が見えているので・・・植物で言えば花に該当するものでシイタケやサルノコシカケなどもこの仲間なのだった。食用もあれば、毒性のあるものなどがあり、 ときには、生きた果樹や、作物にもとりついて、病気にしたり、枯らしたりすることもあるのだった。画像の場合はとりついた木が何なのかは解らないけれど、生きた木にとりついた「菌糸束」が、なにかの弾みでその姿が樹皮の表面に現れたというのが正解らしい。「森の殺し屋」?ナラタケといった記述もあり、なるほど撮影した木は死にかかっていたのか枝が脆くなっていた。菌糸類・・・生き物の不思議に尽きることはないようだ・・・

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以上の記事をエントリーしたところで、当日同行し、菌糸束の撮影時に手伝ってくれたピュアCさんより「あの時見た木は、椿の木で、しかも上の方には生き生きとした葉っぱまで確認していますが・・・これ如何に?」と連絡が入り、急遽再調査。あれやこれやある中で、最も解り易いのはこれではないかと一部抜粋転載させて貰ったのがコレ

県立広島大学環境学部 森永力 
公開講演会「魅力のあるキノコの世界」より・・・

・・・生きたものにつくキノコと死んだモノにつくキノコの仲間には、植物、動物そして菌につくものがある。植物につくものでは、植物の根に寄生し腐らせてしまうものや、マツタケのように共生という形で植物と一緒に生活しているモノもあります。植物の根に寄生するキノコについてですが、ナラタケというキノコがあります。このキノコは林産家にとって非常に厄介なモノで、ときに木を腐らせて森を全滅させます。ナラタケは人工培地で分離し、生育させると培地中に目で見える太い菌糸束を形成します。通常のキノコの菌糸束は5μmほどで、肉眼では見ることができないがナラタケは根状菌糸束と呼ばれる非常に太い菌糸束を形成し、それで植物の根に巻きついて栄養を奪い取り木を枯らせてしまうのです・・・

◆人工培地とは:例えば寒天培地
◆μmとは?環境用語:1マイクロメータ。
μm=1/1000mm=1/1000000mの長さ。

どうもこの辺りの記述が、まるでテキスタイルデザインのような模様、即ち、これが肉眼でクッキリと見ることができる「根状菌糸束」を形成した状態らしいのだが、なぜ樹皮の外に形成されたのかは後日の課題として残ったけれど、この椿の木もほどなく枯れていく運命にあるということらしい。


 






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大師穴という煙道・・・・

zu_kabe4.jpg110109mks0008.jpg 縄師・Kさん渾身の再生古道、第二弾!“7つの炭焼き窯跡と山桜コース”を1月4日の初歩き以来、すでに3回歩いた。標示板に7つと書かれていた炭窯も見落としていた2ヶ所を新たに加え9つと訂正されている。このコースを歩く度に、その昔、炭を焼いて暮らしていた人たちの生活に想像を膨らませてしまうのだけれど、「炭を焼く」ということすらよく知らない現代ボケ老人にとって“木炭の歴史”といえば“炭窯の歴史”を避けて通るわけにもいかず、こんどは炭窯に頭を突っ込んでしまったのだ・・・炭を焼くための窯の構造を知るべく探し回った結果青川炭焼きの会というサイトにあった「炭窯の略図」が従来の窯の構造を理解するには最適と判断、イラストだけを転載させて貰った。110107mksy0088.jpgzudanhei.jpg下左の窯はかなり大きく直径は370cm、外壁の高さは約150cmあり、内側を撮った最下段左画像の通り「大師穴」が両サイドに空けられている。備長炭の歴史は弘法大師・空海が中国から製炭技術を持ち帰ったといわれる平安時代にまで遡り、関西の炭焼職人たちが炭窯の煙道の入口を「大師穴」とか「弘法穴」と言うのは、日本での製炭の始まりに由来しているのだという。それにしても、煙突の入り口を“大師穴”とは、なかなかのネーミングではないか。木炭の製法を知るに連れ、木炭には黒炭(くろずみ、こくたん)と、白炭(しろずみ、はくたん)の2種類が在ることも知った・・・一般的に多く普及しているのは黒炭で、白炭は備長炭が有名ではあるけれど、黒炭・白炭は製炭方法の違いで区別されていて、原木の種類による違いではないことも知った。どのような木でも黒炭・白炭のどちらにでも製炭できるワケで、黒炭とは、耐火製の土で窯を作り、原木を入れて火を点け、炭化させる。蒸し焼きされた木炭の窯を密封し、酸素の供給を絶ちきって消火し、窯が冷えてから木炭を取り出したものを言い、これとは逆に白炭は、耐火製の石で窯を作り、原木を入れて炭化させ、炭化終了直前に空気を入れ、窯内の温度を高くすることによって不純物を燃焼させる。その後、中から炭をかき出し、水分を含んだ土と灰の混ざった消し粉を掛けて消火・冷却する。極めて高温に熱せられるので樹皮は完全燃焼し、消し粉で消火するため木炭が灰に覆われて白色・灰白色になる。白炭は「精錬した炭」とも言われ、黒炭に比べると火は点きにくいが火持ちがよく、ガスの発生も少ない。こうした特徴から高級品とされ、価格は黒炭より高い。110107mksy0092c2.jpgzu_haien7.jpgこんなことを知るに連れ、この谷底で焼かれていたのは白炭であったことは想像がつくけれど、大師穴が2つあるのはどういうワケか・・・この窯は他のモノに比べて、かなり大きいので構造上二ヶ所の煙道が必要だったのかも知れない・・・カマやアナを知るほどに古の人々への想いは膨らむばかりで萎むことがない・・・窯跡コースはロマン街道なのだった。




















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玉箒(たまばはき)と帚木(ははきぎ)と玉ヒモの歌・・・

コウヤボウキコウヤボウキ 時々、雪雲の間から顔を出す鈍い陽光にもキラリと光る冬のコウヤボウキ・・・くるりとカールした真っ白の花弁も綺麗だけれど、厳冬の頃に見せるプラチナブロンドの冠毛は殊更に美しい。語り尽くされた感のある「高野箒」という名の由来について、いまさら書こうとも思わないけれど「箒ホウキ」にするなら冠毛を纏った「冬のコウヤボウキ」がより似つかわしいのではないかと想ってしまうのはエロボケ爺だけではなかろう・・・。別名には、 タマボウキ、ウサギカクシ、キジカクシなどあり、古名を玉箒(たまばはき)というらしい。調べていくうちに「ウサギカクシとはコウヤボウキの狸称で遠くからは見えるが近づくと透けているという景観は和歌で有名な“ははきぎ(箒木)”の原型である・・・~コウヤボウキ利用の民俗学~」こんな記述が目に止まったまではいいけれど、これを鵜呑みにしたドシロートの悲しさ、・・・「遠くからは見えるが近づくと・・・和歌で有名な“ははきぎ(箒木)”の原型~」・・・この記述によって迷路に飛び込み、完全に攪乱されてしまったようなのだ・・・「ははき‐ぎ【箒木/帚木】」とは - 信濃国園原伏屋にあるヒノキの木。遠くから見れば箒を立てたように見えるが、近寄ると見えなくなるという伝説の木で、『古今和歌集』の坂上是則の歌

「園原や伏屋に生ふる帚木のありとてゆけど逢はぬ君かな」

で広く知られることになったらしい。そこから、近づいても逢ってくれない人、逢えそうで逢えない人の喩えに用いられ、『源氏物語』では第二帖の巻名にもなったと言われている。どうも~コウヤボウキ利用の民俗学~のセンセは「玉箒(たまばはき)」と「帚木(ははきぎ)」を早トチリし、混同されているようにお見受けしたが・・・高野箒も万葉集には大伴家持のこんな歌が詠まれている

初春(はつはる)の初子(はつね)の今日の玉箒(たまばはき)
                             手に取るからにゆらく玉の緒(を)

                                               
                                     巻第 20 - 4493
新春のはじめての子の日の今日,玉で飾ったほうきを手に取るだけで,ゆらゆらと揺れて鳴る玉の緒よ。

エロボケ老人には、この歌 「玉ヒモ」の歌”程度にしか響いてこないのだが・・・「玉ヒモ」は美味いけれど、やはり、これではヤカモチセンセに失礼なのだろうか・・・。











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淡雪の里山・・・

冬景色ヤブコウジ撮影した植物やその花を調べていたら、古の“やまとうた”との関わりを無視してやり過ごすには忍びない、植物や花が少なからずあるコトに思い当たる。万葉集をはじめ、“やまとうた”などは全く無縁のものとして、学ぼうともせず現在に至る無知無学な老人が「万葉仮名とは何ぞや」という“万葉・序の口”に辿り着き、「万葉仮名一覧」などに好奇の視線を送り始める今日この頃なのだった。

原文: 此雪之 消遺時尓 去来歸奈 山橘之 實光毛将見

この雪の消遺る時にいざ行かな 山橘の実の光るも見む
        
                      (万葉集:巻一九の四二二六・大伴家持)


この雪の 消え残る(けのこる)ときに いざ行(ゆ)かむ 山橘の 実の照るも見む

「この雪の消え残っている間に、さあ行こう。山橘の実の照り輝くのも見よう」

里山 淡雪の消えぬ間に・・・と、里山の冬景色を撮りに出かけたらヤブコウジの赤い実がより鮮やかに映え、大友家持の歌そのままの景色が展開されていたけれど、ヤブコウジの赤い実を見ることに、コレほどの思い入れで、歌を詠む万葉人の自然と向き合う姿勢には、並々ならぬ不思議を想わずには居れない冬日の里山なのだった。









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地衣類・・・アカミゴケとコナアカミゴケ

コスギゴケコスギゴケアカミゴケ 花の無いときのコケ頼み・・・冬の里山は、歩いていても木々は葉を落とし寒々として花も無し、ときどき目を惹くのは落ちた木の実かコナアカミゴケの赤い子器。コケに興味を持ち始めてまだ日は浅いけれど、切っ掛けになったのが「コナアカミゴケ」・・・画像は右下・・・「アカミゴケ」も「コナアカミゴケ」も名前には「・・・ゴケ」と付いているけれどコケ類には属さず、藻類菌類とが共生する「地衣類」に属するのだった。地衣類の和名の約70%には○○ゴケとついているらしく、コケ類と混同されることが多いのだという。コナアカミゴケ地衣類は植生遷移の一番手・・・つまり“何もない”土地に最初に発生し、森の最初の作り手でもあるのだった。アカミゴケが岩の上や崩れた岩のような場所に生えるのに対して、コナアカミゴケは低地や山地の切り株や倒木、古くなった杭、時には地上に生えるらしい。よく似た名前の地衣類二種ではあるけれど、知るほどにその違いが見え、ボケ老人の好奇心をそそるのだった。コナアカミゴケでは、高さ1~3㎝位の爪楊枝状の子柄が一本立ちするけれどアカミゴケでは高さこそ同じくらいなのだが、根元からラッパ状に拡がり盃になる。子柄は、ほぼ全体が粉芽と呼ばれる粒状体で覆われ、子柄の先端に子器を付けるるところはどちらも同じだけれど色が少し違うようだ。何れにせよ初めてのコトバに戸惑いながら、少しずつ生物の根源に潜り込んでいくような、妙な快感に捉えられそうになっている今日この頃なのだった。










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そして三草山から・・・

地形図 三草山で締めた山歩は、三草山から・・・今年も三草山から始めようと縄師・Kさん、地元の好々爺Nさん、西区のTさん夫婦、ピュア・Cさんと初歩きを約束、地域の正月行事のため参加できなくなったNさん・・・ワザワザ集合場所まで伝えに出向いてくれた義理堅さに一同感激・・・を除く5名で・・・縄師・K氏渾身の再生古道・・・“みくさ古道”に続き、貫通したばかりの新・再生ルート“7つの炭焼き窯跡と山桜コース”を初歩き・・・縄師・K氏から頂戴した地形図最上段が在来の三草コース、二段目が再生“みくさ古道”、三段目が新・再生ルート“7つの炭焼き窯跡と山桜コース”、山頂から延びる最下段が在来の“鹿野コース”のショートカットコースまでが表記されている。新ルート中の7ヶ所が数百年前?に造られた“炭焼き窯跡”なのだけれど、今回の初歩きで、更に+α個の窯跡を発見・・・戦国の古へ、ロマンのタネは尽きることがない・・・110104mksy0004_RJ.jpg窯跡谷底をなぞるように歩くこのコースは想像以上に楽しめるコースなのだった。いつも、山頂から遠目に眺めていた山桜を下から愛でることになり、春が待ち遠しいルートでもあり、ホッと、心和ませてくれる木陰のせせらぎは、夏の里山歩きのオアシスになることは間違いなし。
沢窯跡老々男女の好奇心を刺激し、いつ果てるともなく膨らみ続ける想像力には、心かき立てられユメ弾む・・・西区のTさんが窯の辺りを探せば数百年前の炭がキットあるはず・・・と辺りをほじくっていたらあった!石炭のようになった真っ黒の“炭の欠片”が・・・辺りを探し、更に数個を拾い集め持ち帰り、木炭の歴史と文化(炭の歴史)などを少しかじり始めたら奥は深い。「平安時代以降は税金の換わりに木炭で年貢を納める納炭もあり日本各地から中央に集められた・・・」といったような記述もあり、ウバメガシのことをゼニコメと呼ぶのは“銭米”に変わるモノということではないのか・・・と書いたことがあるけれど、全く外れた想像ではなく当たっていたようなのだ。窯跡炭江戸時代になれば、木炭は大部分が暖房用として使われるようになったらしい。江戸時代の炭焼き職人の地位は低く、最下層であったという。関西では元禄時代に備中屋長左衛門がウバメガシ(馬目樫)を使った、白炭窯を完成させ、その名前が備長炭と言う名で現在も生き続けている。今回の再生ルートを歩いたことで三草山への興味は深くなるばかりで山歩きの楽しみは尽きることがない。窯跡窯跡素晴らしいルートを再生してくれた山友・縄師・K氏をはじめ、同行の皆さん、好々爺Nさんに乾杯!・・・そうそう、“みくさ古道”を下っていたはずが、いつの間にやら新ルート初登り中の我がグループに追いつき、「下っていたつもりがいつの間にか登っている・・・アタシの人生は迷いっぱなしヨ・・・」とノタマウ珍おじさん、迷いがあればこそのめぐり逢いにホロリ感謝・・・この日は正月の初山歩に相応しい飛び入りの珍客があったことも忘れることはないだろう。小野から来たという“迷いオジサン”にもカンパイ!!楽しかった・・・。

みくさの山はまだまだ深い◆三草山城( 山城賛歌)






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一月二日、ぶらり初詣・・・

鳥居神木 近頃の天気予報はよく当たる・・・元日の午後からは、平野部でも雪がパラつきそうだと言っていたのが見事に的中、日が暮れる頃には、辺りは雪化粧・・・底冷えのする元旦になり、二日の朝は、まっ白になった雪景色が見られるかと思ったけれどさほどでもない・・・暮れから、入れ替わり立ち替わりやって来る孫どもに少々疲れ気味、くたびれたノーミソの空気を入れ換えるのもヨシ・・・と、やや凍結気味の路面を気にしながら雪景色散策に車を走らせた。巨木110102ysr0019_RJ.jpg 30分も走った辺りで、入念に飾りを施された小さな神社が目に止まり、立ち寄ってみた。鳥居をくぐり、手入れの行き届いた石段を少し上がると、枝を広げ、そう広くもない境内を抱きかかえるように立ち上がる巨木があった。樹皮を見ただけで同定できるほどの眼力も持ち合わせず、樹木の名前までは解らないけれど、しめ飾りを施された幹周りの太さはかなりのモノで樹齢数百年はあろうかと思われる巨木なのだった。少し上がったところにある拝殿で鈴を賑やかに鳴らし、吹けば飛ぶような賽銭を投げ入れると、怪しくなった記憶から“神社参拝の作法”を手繰り寄せながら二礼、二拍手、一礼・・・をなんとかこなし、「より良きアシタを・・・」と、静かに初詣を済ませた。

◆<巨木の定義>






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Tokira

Author:Tokira
写真、山歩き。
マイルス・デビスやチャーリー・ミンガスもいいけれど
浅川マキのセンチメンタルジャーニーにシビれるジャズ好き。
近頃は吉田日出子の「リンゴの木の下で」を聴いては
ホロリと黄昏れている・・・
時々、照れ隠しに『淫蕩火』を名乗るエロ老人。



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