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Aladdin's cock

日かげ いつか月かげとなり 木のかげ・・・山頭火       

そして、三草山から・・・

101229mksa0012_RJ.jpg101229mksa0013_RJ.jpg ことし最後の山歩きは三草山で終わった・・・親しい山友、縄師・K氏、ピュア・Cさん、それに地元のN氏と駐車場の東屋でティーブレイク・・・縄師・Kさんが古道再生の探索を始めた再開発ルートが貫通・・・再生古道には炭焼き窯の痕跡が7ヶ所見つかったという説明に心躍らせ、少しだけ調べてみたら、三草山より少し北に位置する西光寺山はウバメガシ(ゼニコメ)植生の北限であるとか・・・ウバメガシの炭は備長炭といわれ良質炭で有名であることは知っているけれど、ウバメガシをなぜ“ゼニコメ”というのかということまでは調べていない。もしかして“銭米”に変わるモノということなのかも知れない・・・などと想いは尽きず、ロマンに膨らむ再生ルートは新年の初歩き(4日)に・・・と約束、残り少なくなったことし最後の山歩をホットに締めたのだった。エロボケ爺は生来のモノ好き、「さ寝カズラの紅い実」からチョット“やまと歌の世界”に首を突っ込み、彷徨っていたら「古今和歌集」の冬の歌にこんな歌があった。・・・昨日といひ けふとくらして あすか川 流れて速き 月日なりけり(きのうといい きょうとくらして あすかがわ ながれてはやき つきひなりけり)・・・昨日のコト言っていたら、もう今日が来て、すぐに明日か・・・花開いて、受粉していつか萎れて枯れる・・・木も花も、虫も鳥もいつか死ぬ 常なるものはどこにもない なんにもない・・・懸命に生きる一瞬に巡り会えるイマに乾杯!・・・諸行無常・・・。ほどなく、きょうの次のあしたが来る、皆さん、生きいきとイマを、良きアシタを・・・。









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さ寝かずらの紅い実・・・

サネカズラ果実サネカズラ果実ボ~ッと過ごす日が多くなると、きょうが何日で何曜日なのかが全く解らなくなる。朝、目が冷めても緊張感の乏しい生活が続くことで、こんな症状はドンドン酷くなっていく・・・この時期になれば墓掃除と墓参りをしているのだけれど見事に忘れていた。今年もあと三日、という朝になってからシャシャキを採りに里山へ出かけ、その日の午後には墓地二ヶ所の掃除に出かけるという有様なのだった。次の日は、やって来た孫を連れて墓参り、墓へ来たときにいつも見るヒヨドリジョウゴとサネカズラ(実葛)の赤い果実を思い出したのだけれど、ヒヨドリジョウゴの果実は時すでに遅く、刈り取られてしまって跡形もなし、かなり哀れな姿になってしまったサネカズラの果実だけがチョッピリぶら下がっていたので昨年と同様に撮って帰った。果実を撮るときは、いつも春には花を撮ろうと思っているのだが、まだ花を見たことがない。サネカズラ果実サネカズラと言われたのは、かなり古い時代かららしく、万葉集にも登場していて、その名前は、種(サネ=核)が剥き出しになっている蔓、と言うところからきているらしい。万葉集に詠まれているサネカズラの歌を探してみたら太古の時代の大らかでエロティックな“男と女の色模様”が生き生きと甦ってくる・・・。

玉くしげ覆ふを安みあけていなば 君が名はあれど我が名し惜しも 鏡王女 (2-93)

 (「玉くしげ」は「覆ふ」にかかる枕詞だが、本来は女性の化粧箱のこと。)
 「この化粧箱を布で覆うように、二人の仲を隠すのは簡単だとおっしゃいますが、あなたの名がでるのはよいとしても、私の名がでるのはいやですよ。
 (私の名がたたないように、夜が明けぬうちに帰ってくださいね。)」

・・・この歌は、天智天皇(てんちてんのう)の御世に、鎌足が天智天皇とかかわりのあった鏡王女(かがみのおほきみ)に求婚した時、鏡王女から鎌足に贈られた歌。


鏡王女(かがみのおおきみ)が「うわさがたつようなことは嫌ですわ」と詠んだ歌への返事の歌がコレ

玉くしげみもろの山のさなかずら さ寝ずは遂に有りかつましじ 藤原鎌足 (2-94)
 
(「やはり玉くしげ」は、「みもろ」=三諸=三輪山にかかる枕詞。
 「さなかずら」までの上三句が「さ寝ず」を導きだすための序詞となっている。)
 
「そうは言っても、三輪山(三室戸山)のさねかずらが木々に巻きついているように、私は、少しでも長くおまえと寝ずにはいられないのだよ。」













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山橘の紅い実・・・

ヤブコウジヤブコウジ 枯葉の間に、ヤブコウジの実が顔をのぞかせ、落ち葉に覆い尽くされた里山のアクセント・・・紅い色が映える。古くはヤマタチバナの名で、「万葉集」にも出ている。 作者: 春日王(かすがのおおきみ)の歌を書き出してみた。

あしひきの山橘の色に出でて我は恋なむを人目難みすな

あしひきの,やまたちばなの,いろにいでて,あはこひなむを,ひとめかたみすな

山橘(やまたちばな)の赤い実のように、はっきりと表に出てしまって、私は恋しますけど、人の目を気になんかなさらないでくださいな。










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もうひとつのクリスマス・・・

柿水面 “師走”とは名ばかりでボ~ッとしている間に24日、クリスマスイヴということらしい。その昔は、キャバレーとかアルサロがパーティ券を配って人寄せし、とんがり帽子、鼻眼鏡、お土産などをプレゼントしていたらしい。クリスマスといえば、サラリーマンがとんがり帽子を被り、ケーキ片手に千鳥足で家路につくといった“邪道を行くクリスマス”の光景も、今となっては“懐かしい師走の風物詩”ということになるのかも知れない。「クリスマスは静かに過ごすモノ・・・」とか「アレは耶蘇教のやること・・・」などと批判しながらも、その是非はともかく“信教の自由”を謳歌し続けるファジーな宗教観と相俟って、この国のクリスマスはサンタクロースが主役になり“プレゼントが貰える特別な日”とか“願いが実現する日”といった本来のクリスマス理念からは少々ズレた定義のもとではあるけれど、それなりに定着しつつある“日本のクリスマス”・・・宗教的理念や背景の乏しいことが批判的な評価になっている日本のクリスマスではあるけれど、“もうひとつのクリスマス”として“物語”を残し続けているのも事実なのだろう。















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スカイブルーの微笑みがえし・・・

101219usimd0020_RJ.jpg101219usimd0001_RJ.jpg 室津へ二度目の牡蛎ツアーに出かけた。朝早くから出かけたこともあって時間に余裕があり、まだ歩いたことのない“岩見”の漁港を歩いた。
101219usimd0028_RJ.jpg101219usimd0038_RJ.jpgとなりの室津は幾度となく歩いたけれど岩見は初めてなのだった。潮風が抜けていく漁港の朝、海を見つめる老婆にカメラを向けたら、101219usimd0039_RJ.jpg101219usimd0097_RJ.jpgはにかみながら軽く会釈を返してくれた。“老女の微笑みがえし”・・・いい女は幾つになってもいいネ、可愛い女ヒトだったねぇ・・・あまりにも穏やかな時101219usimd0046_RJ.jpg101219usimd0058_RJ.jpg間と陽気に誘われ、西へ西へ、日生からブルーラインに乗り、邑久、そして牛窓まで足を伸ばしてしまったけれど、ちょっぴりエキゾチックな雰囲気も漂わせ活気ある小さな港町、日生からブルーライン・・・以前はブルーハイウェイと言っていたように記憶している・・・展望台から眺める牡蛎棚、ぼんやりと霞む小豆島、行き交うフェリーと漁船、ヨットの白い帆・・・穏やかな海辺にガスコンロを持ち出し鍋焼きうどんに、道の駅で買い込んだ葱や白菜、茹で蛸に蒸しエビ等々・・・牛窓の碧い空と海を独り占め、豪華版ランチタイムと相成った次第・・・スグ隣には、釣り糸を垂れる妻と、後ろからそれをジッと見守る旦那という、風変わりなカップルも楽しませてくれたけれど、穏やかでホットな時間をくれた、ブルースカイの微笑みがえしに感謝の日なのだった。この辺りまでを“播磨灘”というらしい。








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コスギゴケは蘚類・・・

101215ysr0052_RJ.jpgコスギゴケ(スギゴケ科 ニワスギゴケ属)スギゴケ科の蘚類。秋から冬にかけ、雌株からはツクシのような、長さ1~3cmの柄を持つ胞子体・・・緑色をした茎や葉の部分を「配偶体」、茶色の部分を「胞子体」という。胞子体の先のふくらんでいる部分を「(さく)」といい、中に胞子がはいっている・・・が形成され、雄と雌の生殖器は、別々の株の丁端につき、雄は、その部分が花のように見え、雄器盤と呼ばれる小さな花のような形をした胞子嚢がたくさん立っている。これに雨が当たると、精子は雨水と共にとばされて雌株に届くらしい。画像のモノは雌株で胞子体のサクには、「帽」というを帽子状におおうものがついているが、これをつまんで引っ張れば簡単に取れるらしいのだが、なにぶんにもコケ初心者、直に触れたこともないので、日を改めて試してみようと思っている101215ysr0089_RJ.jpgコケ植物は身近な存在でありながら知らないことが多い。チョットかじってみたけれど面白い・・・ハマりそうになっている。図鑑やネットで調べるにしても、基本的なことを知らないことには何も始まらず、コケ植物はスギゴケに代表される蘚セン類,ゼニゴケの仲間の苔タイ類、それにツノゴケ類の3類に分けられるということまでは知ったけれど、これらを見分けるにはどうすればいいのか。見分ける方法はと調べてみたらこんなことらしい。ヒマに任せてボツボツ楽しんでみようかと想う今日この頃・・・なのです。



セン類、タイ類、ツノゴケ類の区別方法について

コケ植物の分類には茎や葉、すなわち配偶体の特徴とともに、胞子体の特徴も非常に重要である。コケ植物の胞子体の一部であるは多様に分化し、セン類、タイ類、ツノゴケ類を分ける重要な特徴である。ツノゴケ類の胞子体は緑色で角のような形をしており、表面に気孔がある。タイ類のは葉緑体をもたず、成熟するとふつう先端で4片に分かれ十字形になる。胞子はの中にある弾糸(だんし)という糸の乾湿運動でから弾き出される。タイ類のは腐りやすく、短期間しか観察できないが、セン類のは腐りにくい。セン類のの口に並ぶ歯(さくし)は多様に分化し、その構造が目や科を分ける重要な特徴となっている。
 のほかに、外見的には次のような点に着目すると、セン類、タイ類、ツノゴケ類を比較的容易に区別することができる。
①植物体が扁平な葉状のものは,すべてタイ類かツノゴケ類であり、そのほとんどがゼニゴケ目かフタマタゴケ目に限られる。
②褐色、赤褐色などに色づいた、硬い柄(え)のついた胞子体をもつものは、すべてセン類である。
③葉に深い切れ込みのあるものは、すべてタイ類である。
④葉に中肋(ちゅうろく)とよばれる多細胞層の葉脈状の筋があるものは、すべてセン類である。










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姫藪蘭の種子・・・

ヒメヤブラン種子ヒメヤブラン種子 葉を落とした冬木立の中を歩いていたら草むらに黒い果実を見つけた。よく歩いている里山なので、この場所には、いつ頃、どんな花が咲いていたかということを、ボケたとは言え、記憶を辿れば思い出すのだが・・・今回は細い葉が残っていたので、花の色や姿はスグに浮かんだけれど、名前が出てこない。喉元まで来ているのにコトバになって出てこない・・・焦れったさの余り、パーンとヒザを叩いたら、出掛かっていたものがすべて消し飛んでカゲもカタチもなくなってしまった。取り敢えず写真だけ撮り、帰宅後、過去のblogのエントリー記事を検索したら林縁の花・・・姫藪蘭に辿り着いた。ヒメヤブラン(姫藪蘭)の果実なのだった・・・正確には果実果で、その果皮は熟す前に落ち、黒紫色の種子がむき出しなって果実のように見えているのだった。ならば、種子のように見える果実は、あるのか無いのか・・・。ボケ老人の好奇心に応えてくれる話がココに→・・・ひまわりの果実(日本植物生理学会-みんなのひろば-)・・・あった。


◆果(さくか) 熟すと果皮が裂開する果実。さくともいう。2枚以上の心皮が合成した果実で、成熟すると乾き、各室ごとに縦列して種子を散らす果実。
◆果実(かじつ) 実のこと。袋果、痩果、穎果など乾いた果実は乾果、石果や液果など水分の多い果実は多肉果ともいう 。







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蝦夷砂苔(えぞすなごけ)は蘚類・・・

エゾスナゴケエゾスナゴケエゾスナゴケ(ギボウシゴケ科 シモフリゴケ属)
 単に「苔」と言えども、チョット首を突っ込んでみるだけで、ややこしい話が複雑に絡み合い「苔」を理解するには気の遠くなる・・・生物の起源にまで遡る・・・ような時間が不可欠であるように想えてくるから凄い!「たかがコケ、されど苔・・・」なのだった。前々回エントリーの「コナアカミゴケ」は、名前に「コケ」と付いてはいても「コケではない地衣類」という生物であることを初めて知った。コケ植物は大きく分けて蘚類(せんるい)と苔類(たいるい)、そしてツノゴケ類に分類され「エゾスナゴケ」は蘚類(茎と葉が明確に区別できる)に入り、”こけ”は小さな植物をさすことばで、古い日本語の「木毛」や「小毛」からできたコトバだと考えられている。コケ植物は、維管束(水や養分の通り道)をもたず、胞子でふえる植物で、スギゴケやゼニゴケの仲間がこれに含まれる。専門用語ではスギゴケの仲間は蘚セン類、ゼニゴケのなかまは苔タイ類と呼ばれている。セン類とタイ類の他にも、田んぼなどで見られるツノゴケという仲間もあり、セン類・タイ類・ツノゴケ類という植物をまとめてコケ植物と呼ぶのだという。あまり気に止めることもなく見過ごしてきた「苔」ではあるけれど、なにやら「不思議をソソル植物」ではないか・・・と好奇のムシが頭をもたげる寒い朝なのだった。









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みくさ初冬・・・ネズのヤブ漕ぎ・・・

昭和池三草山 錆色が消え、見ようによっては新緑と勘違いしそうな三草山、昭和池界隈の初冬・・・近頃、歩行者がとみに多くなり、歩き易くなった感のある“みくさ古道”、山頂直下のビューポイントからの眺望には、四季折々の味わいがあり一見の価値はある・・・空気の澄み切った日には六甲山系から雄岡山(おっこさん)、雌岡山(めっこさん)、明石海峡大橋から淡路島、播磨灘へとダイナミックに展開される東播磨の景観が手に取るように望める。この“みくさ古道”再生のパイオニア、縄師・K氏より新たな情報が届いている。それはNo.1851.縄師K > ≪錆色の森に侵入≫(あしアト do_On!)に詳しいので、そちらを見て下さい。三草山初冬三草山初冬 縄師・K氏の奮闘ぶりを想像するだけでワクワクしてくるけれど、今回潜り込んだ沢づたいのヤブとは、あの“みくさ古道”西側の谷底ではないのか?・・・と、想像しているのだけれど、どうなんやろ!?もし、そうだとするなら途中で東、西、どちらかの尾根に取り付かなければ、山頂まで直登は至難の業ではないのか・・・などと“野次馬の不安”を感じながらも、貫通すれば「三草山に、また楽しみが増えるなぁ・・・」と、早くも尻馬に乗る算段をしている今日この頃なのだけれど、三草山のいいところは、地元の人たちには、新しい楽しみ方を受け入れ、それを育てていくだけの懐の深さがあることと、“ヘンに力みの入ったボス”が居ないことではないかと想う・・・初冬の朝。









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コナアカミゴケ・・・は共生体

コナアカミゴケコナアカミゴケ コナアカミゴケ 粉赤実苔 植物遷移の最初に現れる生き物で、荒れた有機物の少ない岩肌にも張り付いて生活し、やがて土壌を作り出し他の生物の侵入を助けている、大切な生き物でもあるらしい。名前に”コケ”と付いていてもコケ植物ではなくて、”コケ”には、小さなシダ植物や種子植物、地衣類、水のなかに生える藻類や芝生に生える藻類、キノコの類などがあるけれど、コナアカミゴケは“地衣類”に分類されている。草花や樹木はよく見ているけれど、頻繁に出会ってはいても“苔”に関する知識は全くない。コナアカミゴケコナアカミゴケよく見れば美しくて不思議な“生き物”なのだった・・・ファンタスティック!!


 地衣類(ちいるい)とは・・・
わたしたちの身の回りにまったく存在しない生き物ではなく,その存在を知らないだけでごく身近に生活している生き物なのです.ふつう「こけ」の仲間とされていますが,生物の分類ではほんとうの「こけ(蘚苔類)」とはまったく異なった仲間です.

動物なのか植物なのか?
じつは菌類と植物が共生生活することによって独特の形と色彩をもった共生体なのです.生物の分類では,動物でもなく植物でもない,菌類の仲間として取り扱われています.しかし,これまで植物の仲間とされてきたために植物として便宜的に扱われています.地衣のからだをつくっている菌類としては,子嚢菌類と担子菌類が関係しますが,大部分(98%以上)の場合は子嚢菌類です.藻類はほとんどが単細胞の緑藻で,一部は糸状のシアノバクテリア(あるいは藍藻とも呼ばれる)です.緑藻と共生している場合は,地衣のからだはぬれると緑っぽい色合いを呈し,シアノバクテリアの場合はくすんだ藍色を呈します.共生する緑藻のことをフォトビオントと,菌のことをマイコビオントと呼ばれます.

◆地衣類ってどんなもの?(広島大学デジタル自然史博物館)

◆共生とは(ハブの館)
◆地衣類の探究











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錆色の森で・・・

101208mksy0014_RJ.jpg101208mksy0013_RJ.jpg 錆色が少しずつ少なくなっていく初冬の森・・・枯葉を落とし春を待つ。「枯れる」というコトバには、とかくマイナスイメージが付きまといがちではある。“枯渇”とか“枯死”などがその代表的なものではないかと思うけれど、自然界に於ける「枯れるという現象」を直視するならば、その見え方も少し違ってくる・・・それは、生殖によって繋いだ新しい生命イノチのスタートでもあるのだった。繁殖活動を終えて、なお生き続ける生物は、人間を除いて他にないらしい。言い換えれば“更年期”を迎えて生き続けるのは人間だけなのだ・・・この時間が「老後」という人間だけが手に入れた高齢化社会の“特権?”なのだろう。この“退屈な時間”が“終の栖(ツイノスミカ)”とか“死に至る病”・・・死は生物の宿命であり、生と死は、この世に生まれ落ちたときから隣り合わせである・・・等々、どちらかと言えば“暗く長い、悩ましい時間”になりがちなのだけれど、「枯れる」ということは、それぞれの道、その味わいを知り、心の成長に連れ、やがて辿り着く「冷えて」「痩せた」境地・・・これこそ「枯れる」ではないのかと想う、錆色の森の今日この頃なのだった。












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ヒノキバヤドリギの果実・・・三草山

ヒノキバヤドリギヒノキバヤドリギ 小春日和を想わせる初冬の朝、三草山を歩いていたら久し振りに見る「ヒノキバヤドリギ」に小さな果実がついていた。コノ山ではよく見かけるヤドリギで、以前にもヒノキバヤドリギの花を撮ったことがあり、果実も小さい(約2mm)けれど花も小さくて撮影には手こずった記憶がある。ヤドリギの仲間は、緑の葉を持っているものが多く、半寄生植物とされる。ヤドリギは鳥に食べられ移動し、排便によって増殖していくのが一般的ではあるけれど、ヒノキバヤドリギの、約2mmの小さな果実を食べる鳥はおそらくいないハズ・・・果実は熟すと果皮が破れ、その付近の枝や葉に1mも飛び散り、樹皮についたものだけが発芽するらしい。ヤドリギ三草山には、もうひとつのヤドリギを間近で観察できるところがある。“みくさ古道”の途中、やや開けた場所にそれはあり、この日も側を通り撮ってきたのが右の画像。コチラはアカマツに寄生していて非常に元気、宿主のアカマツが少し弱ったように見受けられる。このヤドリギは果実が一個だけ残っているのを撮ったことがあるだけで、幾度となく側を通っているけれど花が咲いているところも見たことがない・・・それに、今回調べていく内にチョット気になったことがある。アカマツに寄生しているヤドリギといえば「マツグミ」と言われるモノで、子どもの頃、粘りッケのある実を噛み続けるコトで、進駐軍の兵士達が噛んでいるガムの代用にし、チョッピリ「アメリカ気分」を味わっていたアレではないのか・・・確か「ミドリ」と呼んでいたと思う・・・が、「アカマツの幹から生えているマツグミはヤドリギの場合のようなコブにはならない・・・」といった記述もあり、この木の場合は、少しコブになっていたように思う。それに、マツグミのような赤い果実ではなかった。ということは、アカマツに「マツグミ」ではなく「ヤドリギ」が寄生した・・・またまた珍しい“珍木”ということか










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錆色のめざめ・・・

101205ysr0012_RJ.jpg101205miksy0010_RJ.jpg 穏やかな陽射しを背に、錆色の森に佇めば詩ごころにめざめたか・・・俗物・エロボケ爺もカンキョウの生き物、錆色の詩人になる・・・。




                    穏やかに

               ときには熱く

               かさね合う

               心のあやは

               偶然じゃない

               錆色の恋


                          ・・・・・淫蕩火

【広辞苑 第五版】

こい【恋】 コヒ
(1)一緒に生活できない人や亡くなった人に強くひかれて、切なく思うこと。また、そのこころ。特に、男女間の思慕の情。恋慕。恋愛。万葉集(20)「常陸さし行かむ雁もが吾(あ)が―を記して付けて妹に知らせむ」。「―に身を焼く」
(2)植物や土地などに寄せる思慕の情。万葉集(10)「桜花時は過ぎねど見る人の―の盛りと今し散るらむ」
→―に上下の差別なし
→―は曲者(くせもの)
→―は思案の外(ほか)
→―は盲目
→―は闇








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秋の野芥子・・・初冬

アキノノゲシアキノノゲシ 花らしきモノが殆ど見えなくなる・・・そんな季節。“初冬”とはいえ、春のような陽射しに誘われて、赤茶けた錆色の野原を歩いた。春爛漫、花咲く季節には、珍しくもないので目もくれずにやり過ごした草木の数々・・・その冬姿に「これは何の花やったかなぁ?・・・」と足を止め見入ってしまうことがある。タンポポのような白い冠毛が風に光る・・・錆色に銀色のアクセント「秋の野芥子」の冬姿なのだった。











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ヤマラッキョウとラッキョウ

ヤマラッキョウヤマラッキョウ ヤマラッキョウは、その殆どが種子になっていたけれど、三草山の麓、昭和池の土手にはまだ花を咲かせているモノもあった。以前から気になっていたヤマラッキョウとラッキョウの見分けと同定を試みるいい機会と、お尋ねサイトで教えて貰ったように、花弁を少し開きクローズアップしてみた。
ラッキョウヤマラッキョウ 「ラッキョウなら雄しべと雄しべの間に突起があり、突起がなければヤマラッキョウである」ということで土手で見たモノには突起は認められず「ヤマラッキョウ」というコトになる。下右は参考のために、教えていただいたMM-改氏撮影、「ラッキョウ」の画像を比較用に転載させて貰ったのだけれど、矢印の先に小さな突起が確認できる。














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坂越の海・・・

 赤穂市坂越の知人宅に身を寄せている友人を訪ねた。時々、便りは貰っていたけれど、会うこともなく三十数年ぶりの再会となり、坂越の海を眺めながら懐かしい話から雑多な話まで二、三時間に及ぶ“爺放談”なのだった。帰宅後も単純なノーミソを駈け巡る複雑な想いに、悶々として一週間が過ぎてしまった。誕生日が全く同じということから最初に話した男・・・高校入学時以来の友人なのだが、数年前に退職、更に数年は団体役員を勤め上げ、退職したのも束の間、奥さんの自殺に始まり、昨年末以来、動脈瘤の大手術、以後、傷口に菌が入り感染症で受けた手術が5度、その上に腎臓ガンの手術と入退院を繰り返し・・・この春以来、週2回のリハビリ通院中、新たに直腸ガンが見つかった・・・と、話す彼は痛々しさなど微塵も感じさせず、すこぶる元気なのだった。「・・・最も会いたかった君に会え、幸せを感じる年の瀬となり感謝の念でいっぱい・・・世の中雑音ばかりで落ち着きませんが、今更ジタバタしても始まらず、残り少ない人生を最大限楽しく生きよう!・・・」こんな内容の手紙が今日届いた。諸行無常 色即是空 空即是色・・・。

ハスハス枯れはちす  

首うな垂れて

春想い
      
   
   ・・・淫蕩火





海100220akho0003_RJ.jpgまた光る 

坂越の海に 

むな騒ぎ

     
     ・・・淫蕩火












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Tokira

Author:Tokira
写真、山歩き。
マイルス・デビスやチャーリー・ミンガスもいいけれど
浅川マキのセンチメンタルジャーニーにシビれるジャズ好き。
近頃は吉田日出子の「リンゴの木の下で」を聴いては
ホロリと黄昏れている・・・
時々、照れ隠しに『淫蕩火』を名乗るエロ老人。



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