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Aladdin's cock

日かげ いつか月かげとなり 木のかげ・・・山頭火       

大引蓬オオヒキヨモギの花・・・

オオヒキヨモギオオヒキヨモギオオヒキヨモギ(大引蓬)
 数日前に「ヒキヨモギ」に出会ったと思ったら今度は「オオヒキヨモギ」に出会した。葉の感じは少し違うけれど花がよく似ているので「ヒキヨモギ」では・・・?と睨んだのは全くのハズレではなかったと言うわけで、「オオヒキヨモギ」があるとは知らなかった。うつろう自然界、何十年生きていても知らぬことばかり・・・。










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白山菊の花・・・

シラヤマギクシラヤマギクシラヤマギク





白山菊


生きて散る
白山菊の
しんと咲き


・・・淫蕩火・・・











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ゆくなつ惜しむ花・・・

クサアジサイクサアジサイクサアジサイ(草紫陽花)薄暗い林床にひっそりと咲くクサアジサイ・・・アジサイの草本版・・・素朴で美しい。今までにも出会っていると思うけれど撮影したのは初めて。近頃、寺などで目にするアジサイはあまり美しいとは思わない・・・あのデカいサイズと団子のような花がどうしても好きになれず、あのアジサイの前で「きれいね、きれいね・・・!」と叫ばれても・・・クサアジサイ好きになれないものはキレイとも思えず、花より団子?・・・と無言でやり過ごすのがやっと、ヤマアジサイを最初に観たときは素直に美しいと思った。ヤマアジサイも園芸種がかなり出回っているようだけれど自生種の素朴な美しさには敵うまい。クサアジサイ、ヤマアジサイ、ツルアジサイなど野生種の素朴な美しさは捨て難い。











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松虫草という和名・・・

マツムシソウマツムシソウマツムシソウ 松虫草(マツムシソウ科 マツムシソウ属) 
 「マツムシソウ」の花が咲くと、その和名の由来に関する話にボケ始めた頭が混乱する・・・調べれば調べるほど混乱する。和名の由来には、松虫が鳴く頃、花が咲くからという説と、花が仏具の松虫鉦(まつむしがね)に似ているからという説があり、後者の仏具の“松虫鉦説”が話をややこしくする。仏具の鉦に「松虫」の名がつけられるには、先ず「マツムシ」という虫の名が確立されていることが必須、その上でマツムシの鳴き声に似た音を出す鉦だから「松虫鉦」が成り立ち、この松虫鉦に花後の姿が似ているので「マツムシソウ」でなければならないのだけれど、“古語”にこだわるあまり、「平安時代の松虫」は「現在の鈴虫」だった・・・などと但し書きをつけたりするから、益々混乱を招くことになる。マツムシソウダイミョウセセリ 和名の由来がそれほど重要なモノとはどうしても思えずにいる者としては、「マツムシソウ」と聞けば、花の色や姿形がイメイジ出来れば、それで充分コト足りると思うのだが・・・古来の美学としては、人里をを離れて世を儚むコトこそ、いとあわれ・・・山野に棲む松虫の、心に沁みるような音をこそベストとして来たのだろう・・・が、それほど大事なリーン、リーンが、どうしてチンチロリンと入れ替わったのか、これには諸説入り乱れ、どうやらスジの偉い先生方にも整理がつき兼ねているらしい。松虫はチンチロリンと言う感じの鳴き声だが、平安時代はスズムシと言っていたらしくて、リ-ンリ-ンと鳴く現代の鈴虫がマツムシだったらしい・・・という話なのだった。やって来た蝶はダイミョウセセリ

「虫のこえ」・・・。


あれ松虫が 鳴いている
ちんちろ ちんちろ ちんちろりん
あれ鈴虫も 鳴き出した
りんりんりんりん りいんりん
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫のこえ


◆「松虫」と「鈴虫」の呼称について
◆片思いの花・・・松虫草


















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ミズトンボ花盛り・・・ 

ミズトンボミズトンボミズトンボ(水蜻蛉)[別名] アオサギソウ ラン科ミズトンボ属
 まだ少し早いのでは・・・と、思っていたミズトンボの花が咲いた・・・例年より10日は早い。ここでも連日の猛暑日が影響しているらしい。日盛りに撮ったけれど、この花の、指で触れてみたくなるような透明感が涼しげでいい。
ミズトンボミズトンボ







夏空を
翔ぶか泳ぐか
水蜻蛉


・・・淫蕩火・・・ 


















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穂躑躅の花・・・ 

ホツツジホツツジホツツジ 穂躑躅(ツツジ科 ホツツジ属)
この花は、今までにも幾度か撮ったことはあるけれど、うまく撮れたためしがない・・・というより、いつもバカのひとつ憶えよろしく、100mmマクロレンズ一本槍で何でもかんでもこなそうとするコチラに策がなさ過ぎるのだけれど、山歩途中でのレンズ交換が億劫で、ついついそのまま撮ってしまうのが原因。ホツツジこのホツツジという花は、よく観ればなかなか可愛い花なのだが、雌しべは異様に突き出し、屹立している・・・この長く屹立する雌しべがピントの合う範囲からいつもハミだしボケてしまう。まだ観たことはないけれど、ホツツジの仲間にミヤマホツツジというのもあり、こちらは長く突き出し屹立した雌しべが、更にグ~ンと反り上がっているので簡単に見分けられるという・・・一度お目に掛かりたいものだ・・・。ホツツジの蜜には毒があるらしい・・・ホツツジの花から採った蜂蜜でヒトが中毒になったという報告もあるらしい。









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待宵草の朝・・・

マツヨイグサマツヨイグサ(アカバナ科)
夏の終わりが近づいても相変わらずの猛暑日・・・そんな日を、但馬北西部のマイナーなキャンプ場で幕営、夏の名残を満喫させて貰った。「その歳でキャンプ!?・・・おゲンキなことで・・・」と、周囲の“冷ややかな目”にも快感を覚えながらテントとBBQ(barbecue)コンロ、それに数十年前の遺物、俵詰めの「備長炭」を少し箱に詰め、出かけた・・・といっても“年寄りの冷や水”でもなければ“無気”になっているわけでもない。100817kebi0247_RJ.jpg
そのうちにアルプスへテントを持って出かけてやろう・・・と、数年前に特価で買い込んだ“ARAIのゴアライズ”が未だに“処女”のまま・・・足を傷めリハビリ山歩を続けているうちにエロボケ本体の進行する“老化”は如何ともし難くアルプスは諦めたとしても、このテントを処女のまま葬り去るのは見るに忍びず、躰の動くうちにと但馬の「名残り夏幕営」と相成った次第。マツヨイグサ 予想外に快適だったキャンプ二日目の朝、フラリと辺りの山歩に出かけたら池の畔で目立っていたのが「待宵草」・・・マツヨイグサは同属の変異も多く、その同定には戸惑ってしまう。世間一般の通り名は月見草であるが、これも間違いで、実際の月見草は白花の別の花で日本ではほとんど見られないらしい・・・にもかかわらず、太宰治が「富嶽百景」の中でオオマツヨイグサを「富士には月見草が良く似合う」と書いたとかで、黄色のオオマツヨイグサが月見草として定着してしまったと言われている。ハギ
また、「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待ち草のやるせなさ 今宵は月も出ぬそうな」 竹久夢二が詠んだ「宵待ち草」の詩に曲が付けられ広く歌われた為、宵待ち草(ヨイマチグサ)の名が定着してしまったが、正式名はマツヨイグサで待宵草と書き、夕方から花を開いて朝になるとしぼんでしまうのでこの名があるらしいが、マツヨイグサの仲間はすべて「宵待草」や「月見草」と呼んでも構わないのではないかという意見もあるようだけれど100817kebi0272_RJ.jpg夕方に咲き、月を愛で、朝日を浴びて萎んでしまう姿はセンティメンタルで情緒タップリ・・・日本人好みピッタリの花でもあり、センティメンタルロマンな名前「宵待草」や「月見草」・・・好みで、どちらを使おうとエエやないか。食材の買い出しついでに浜坂漁港辺りを散策、数十年前の記憶をたぐり寄せてみたけれど記憶らしきモノは皆無、完全に消え失せていた。人気のない海水浴場は夏の終わりを思わせ、見つけた食べ物を奪い合うトンビとカラスの叫び声がひときわ高い。100817kebi0262_RJ.jpg連日の猛暑日とはいえ、秋の気配は、それなりに忍び寄りつつあるらしい。テントまで戻る途中に、湯村温泉の浴場に立ち寄り温泉場の雰囲気もチョッピリ味わい、買い集めた食材を炭火で焼きながら呑むハイボールは格別の味がした。

与謝野晶子が詠っている。


 「月見草 花のしおれし原行けば 日のなきがらを 踏む心地す」 














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盗人萩に戯れる・・・

ヒメキマダラセセリヒメキマダラセセリヒメキマダラセセリ♀盗人萩の小さな花に口吻だけでぶら下がり、吸蜜しているのか、時々羽ばたきホバリングしているようにも見える・・・初めて見る光景に釘付け、しばらく撮り続けた。

ヒメキマダラセセリヒメキマダラセセリ










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河原決明の黄色い花・・・

カワラケツメイカワラケツメイカワラケツメイ(河原決明)ジャケツイバラ科カワラケツメイ属
 曰くありそうな難しい名前の草本ではあるけれど、果実は煎じてマメ茶とする事が多くあり、カワラケツメイの名前の由来は、薬効が決明(けつめい・エビスグサ)に似ていて、川原に多く自生することからこの名がついたという。また、他にも色々な呼び方があり、カワラケツメイの葉がネムノキに似ていて、お茶のように飲むことから「ネムチャ」や、浜辺の湿地に多く自生するので「ハマチャ」、種子がマメのように見えるので「マメチャ」など、地方により色々な呼び名があるという。この草本も黄色い花が咲いていなければ目に止まることもなく見過ごされてしまう地味な草本のひとつ。









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盗人萩の花・・・

ヌスビトハギヌスビトハギヌスビトハギ(盗人萩)
 萩といえば秋の花!・・・なのだけれど、「盗人属」のヌスビトハギは殊のほか美しい。私は「盗人・・・」の方が美しいと思うし、小さな花やマメ、その枝振りが好きだ。そよ風にも柔らかく揺らぐ姿はまさに秋なのだった。ヌスビトハギの花こそ秋を彩る花であり、ヌスビトハギ属は日本には数種あるらしいけれど、花が小さいので鑑賞価値は低くみられているようだが「サイズ」で鑑賞価値が決まるとしたらノン・アルコール(Non-Alcoholic )!・・・いや、これほどのナンセンス(nonsense)!は無い。
ヌスビトハギヌスビトハギ荒れ地に生えるパイオニア・プランツで、放牧地や山火事跡などに一面に生えることもあるらしい。同じ頃、外観はそっくりのフジカンゾウと呼ばれるヌスビトハギを少し大きくした花が野山に咲くけれど、ヌスビトハギの葉が3枚なのに対し、コチラは5~7枚の奇数羽状複葉で、花も大きく区別は付く。ヌスビトハギ属の花は、その実が人や動物に引っ付いて生育範囲を広げる、いわゆる「引っ付き虫」の仲間でもある。

◆ヌスビトハギの仲間:フジカンゾウアレチノヌスビトハギ














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道ばたの朱い花・・・

マルバルコウソウマルバルコウソウ 今年も咲いた丸葉縷紅草(マルバルコウソウ)の紅い花、この美しい朱色を緋紅(ヒコウ)色といい、熱帯アメリカ原産の帰化植物・・・仲間のルコウソウハゴロモルコウソウは野生化していないのに、マルバルコウソウは、今や、いたるところで野生化が進んでいると言われる。妖しく燃える緋紅色・・・アノ人も、惹きつけて離さぬこの色にこんな作品を残して逝ったらしい・・・。

◆縷紅新草:泉鏡花が亡くなる2か月に発表した最後の作品。


縷紅新草
泉鏡花

あれあれ見たか、
  あれ見たか。
二つ蜻蛉(とんぼ)が草の葉に、
かやつり草に宿をかり、
人目しのぶと思えども、
羽はうすものかくされぬ、
すきや明石(あかし)に緋(ひ)ぢりめん、
肌のしろさも浅ましや、
白い絹地の赤蜻蛉。
雪にもみじとあざむけど、
世間稲妻、目が光る。
  あれあれ見たか、
    あれ見たか。

縷紅新草:泉鏡花 青空文庫より抜粋














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ままこ菜の花・・・

ママコナママコナママコナ ゴマノハグサ科 ママコナ属

 桔梗の花咲く土手に、ママコナの花も咲いていた。下唇の白斑をご飯粒に見立てたところからこの名が付いたらしい。◆ママコナの仲間
 ママコナのママコは「飯子」と書くらしい。てっきり「継子」だと思い込んでいた・・・「継子」には、“継母の継子虐め”といったエゲツないイメージがいつもついて回り、ママコノシリヌグイなどはその代表格なのだろう。近年、この逆パターンではないかと思われる“継父の継子殺し”といった事件が多い・・・幼い子どもを連れて離婚した女のところへ男が入り込み、新しい父親をやり始めたまではいいけれど、“幼い父親”には“女の連れ子”が邪魔になる・・・幼い父親の我が儘を聞き入れてしまう“幼い母親”との共同作業の結果として「継子虐め」から「幼児殺し」といった“悲劇”が繰り広げられている・・・“飯子菜”の花は、下世話な話とは無縁に咲く可愛い花なのだけれど、継子虐めの古典「落窪物語」“現代版・シンデレラ”のような“落窪姫君”の出現など望むべくもないのか・・・落ち目な世のオチメな話ばかりで。

◆落窪物語を現代語訳していくブログ(落窪物語)












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引蓬ヒキヨモギの花・・・

ヒキヨモギヒキヨモギヒキヨモギ 名前のヒキヨモギはヨモギの名があるけれど、ヒキヨモギは、ヨモギに似ていないしヨモギの仲間ではない。半寄生植物で、自らも葉緑素を持ち、光合成によって栄養分を作るが、根を他の草の根に吸着させ、そこからも栄養分を吸収し、多くはヨモギに寄生するらしい。名前の由来ははっきりしていないが、寄生するものと、寄生される宿主植物との関係からきた名前ではないかと言われている。絶滅危惧Ⅱ類に指定されている地域もかなりあり、減少の要因は、やはり自生地の開発があり、もともと個体数が少ないらしい。













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桔梗・・・

キキョウキキョウキキョウ(キキョウ科 キキョウ属)
 山野に自生する桔梗は美しい!もう桔梗が咲いている頃・・・と、三草山を久しぶりに訪ねたらグッドタイミング!桔梗ほどよく知られている花も、そう多くはない。根茎を水洗いし乾燥したものが漢方の桔梗恨で薬用にされ、咳や痰をとり気管支炎に効くとか・・・。また、『枕草子』には「草の花はなでしこ 唐のはさらなり やまといもいとめでたし をみなえし 桔梗 あさがお 刈萱 菊 壷菫」(六四段)と美しい草花を書き連ねてあるのだけれど、古文に疎いエロボケ爺は、もっぱら、橋本治「桃尻語訳・枕草子」を愛読し楽しませて貰っているのだった。この「夏の花はなでしこ・・・」が桃尻語訳によるとこうなる


草の花は。

撫子! 中国のはモチロン。日本のもすっごくすぐれてる。

女郎花(オミナエシ)
桔梗(キキョウ)

朝顔(アサガオ)
苅萱(カルカヤ)



壷すみれ

竜胆リンドウは枝ぶりなんかも気に入らないけどさ、他の花なんかが全部枯れちゃってるとこにすっごく花やかな色彩トーンで目立ってるのは、すっごく素敵。

・・・・・・・・・・・・・・

ザッとこんな調子で流れていく・・・。また、キキョウは丘陵の乾いた草原に自生し、日本全土から朝鮮、中国までに分布、キキョウ科のキキョウ属一種と言う東アジア特有の多年草で、植物学上の貴重な存在でもあるらしい。キキョウキキョウこんな記述もあった。






朝鮮の二大民謡に『アリラン』と『トラジ』がありますが、このトラジとはキキョウのことです。

トラジ トラジ トラジ

可愛いトラジの花が咲いている

峠を越えて行く道 幼なじみの道だよ

エイヘイヤ エイヘイヤ エイヘイヤ

◆桔梗 植物文化史の視点から:小野 達二











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姫白根の白い花・・・

ヒメシロネヒメシロネ(姫白根 シソ科 シロネ属)
 シロネの名は太い地下茎が白いことからきているらしい。ネット図鑑などを見ると山野の湿地であれば全国どこでも生えるとあるけれど、小さい白い花が咲いていなければ、今回も気に止めることもなく見過ごしてしまうところなのだった。山野での草花との出会いはいつもこんなコトから始まる。










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カワラナデシコの花・・・

カワラナデシコカワラナデシコカワラナデシコ (ナデシコ科 ナデシコ属)
よく知られている「撫子」と言う花について「カワラナデシコ」という名前と、そのピンクの花姿以外は何も知らない。名前は、撫でてやりたい可愛い子、愛しい子、が語源らしい。「撫子」「大和撫子」或いは「常夏」などとも呼ばれ、カラナデシコ(唐撫子)とともに古くから美女を形容するコトバとして用いられてきたようだけれど、平安時代の日本では、「常夏」とは、植物を指す言葉であったらしい。「常夏」とは、ナデシコ(撫子)のことで秋の七草の一種として知られているけれど、正確には、「カワラナデシコ」という種の草で、秋の七草であるのに、なぜ「常夏」なのか?・・・と、力むほどのこともない。夏から秋にかけてが花期であり、秋に夏の名残のように咲く姿から「常夏」と名付けられたという話なのだった。馴染みのある花なので解ったつもりになっているだけで、実は殆どなにも知らない・・・その昔、中国産の撫子と交配し多くの品種が生産され、そのなかには化け物のような品種もあり、花弁が長く垂れ下がっているというのだ。それは「伊勢撫子」と呼ばれる品種で、花弁の長さが20cm以上になるものもあるというのだ。こんな記述があったけれど、どちらかといえば、どう見てもカワラナデシコの素朴さがいい。

伊勢撫子(イセナデシコ)

 伊勢撫子は、三重県松阪地方で江戸時代に改良が進んだ伝統園芸植物の一つです。別名、大阪撫子、御所撫子と言い、三重県の天然記念物に指定されています。
 セキチクの改良種、あるいはセキチクとカワラナデシコの交雑種より改良されたとも、中国から渡来したと思われるカラナデシコが、薩摩、大阪と伝わるうちに変異を起こし、伊勢(松阪)を経て江戸に伝わったものとも考えられています。
 何本にも分かれ縮れながら、長く下垂する花弁が特徴で、繊細で幽玄な印象を与えます。蕾から自力では整った姿に開花しないので、爪楊枝などで髪をとかすように、花弁をほぐすという作業が必要となり、長く垂れた花弁は15cmを越えます。

伊勢撫子の画像は→◆伊勢撫子(加茂花菖蒲園) 















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犬山椒の緑アオい花・・・

イヌザンショウイヌザンショウ 盆の墓参りに使うシャシャキを採りに里山へ入った。最初に目に飛び込んできたのがコレ・・・イヌザンショウ、葉を揉んで匂ってみたけれど匂いはイマイチで“イヌ・・・”と呼ばれるだけのことはある。手にハサミ、首からカメラ、腰には蚊取り線香をぶら下げ、ザックには水・・・という出で立ちで、使えなくなった黒のゴミ袋にいっぱい美しいシャシャキを頂戴してきたけれど、私がシャシャキと呼んでいるものは「ヒサカキ(ツバキ科 ヒサカキ属)」というのが正式名で、地域によっては、ビシャコ、シャシャキ、ハナシバ、シバ等様々な呼び名があるということで、一般的に仏事に用いられる葉モノということらしい。因みに、神事一般に使用される葉物は「サカキ」と呼ばれて“正式名”では紛らわしい。薄曇りの日を狙って出かけてみたけれど蒸し暑さに変わりはなく、上から下まで汗でビッショリ濡れネズミ・・・まだまだ熱い日は続く。













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“樹液酒場”にて・・・ホシアシナガヤセバエ

ホシアシナガヤセバエ 今年も“樹液酒場”を観察していたけれど、どの“酒場”も客の入りが悪い・・・ヒト社会の不景気が影響したとでも・・・一体どうしたというのか。ホシアシナガヤセバエとアリ、カナブンなどは、それなりに集まっているけれどサトキマダラなど蝶の常連客も際立って少ない。カブトムシはハーレムを形成・・・数匹のグループが二日間連続で現れ、かぶと虫のオスがやりたい放題のレイプを繰り返している側で刺激を受けたか、カゲの薄いホシアシナガヤセバエまでが交尾を始めた・・・絶倫カブトムシほどパワフルではないけれどアリやカナブンがうろちょろする中でシッカリ決めたアシナガヤセバエの♂に乾杯!!因みに“樹液酒場”の常連ホシアシナガヤセバエはカナブンの尻を舐めたりしているけれど、食事のためだけに集まる訳ではないらしく、産卵もするらしい・・・幼虫は発酵した樹液で育つようなのだ。









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夏景色・・・草むらの蜻蛉

チョウトンボアカトンボ 日盛りに、池畔の草むらで翅を休めるトンボ・・・ホッとひと息つく夏景色。今年は、例年に比べて活動する昆虫の数がかなり少ないように想えてならない。春先からの異常気象が、虫たちの世界にも少なからず影響しているようで、こんなコトが、これからも続くようなことになれば“環境変化”は確実に進行していくことになる。秋の味覚「サンマ」の不漁が伝えられ「夏場の主な漁場となる北海道沖の表面水温が、猛暑の影響で上昇し、サンマが集まってこない」との指摘がでている・・・とか。シオカラトンボ100728ysr0304_RJ.jpg暑い最中にカメラをぶら下げ、山や野原をウの目タカの目で右往左往している写真バカには、草に止まったトンボは「翅を休めている」としか見えないけれど“トンボの飛翔”についてこんな記述があった。

トンボの羽ばたき数は毎秒20~30回程度です。
イエカ(蚊)で毎秒約300回、ミツバチで毎秒約200回、モンシロチョウは毎秒約10回なので昆虫の中では羽ばたき回数が少ない方になります。
しかし、1秒間に移動できる距離では、毎秒5~10mと速い方になります。
なぜかというと、普通の昆虫は翅に直接筋肉がついていないのですが、トンボの場合はそれぞれの翅に筋肉が直接ついていて、前翅と後翅を別々に動かすことが出来るので効率よく速く飛ぶ事が出来るのです!
更にトンボの翅には驚きの機能が備わっています。
トンボの翅の先端付近についている縁紋(識別のトンボの体の仕組みを参照下さい)はただの飾りではなく、飛翔中に不規則な振動を調節する大切な役割があります。
飛行機が飛んでいる時に翼に発生する有害な振動をフラッターといいます。
飛行機にはフラッターで翼が壊れないようにフラッター防止装置がついていて、飛行機と同じ役割をするのが縁紋という訳です。
更に飛行機のフラッター防止装置とトンボの縁紋は同じ位置にあるそうです!

飛ぶ宝石・蜻蛉の世界

人類の叡知にも凄いモノはあるけれど、自然界に於ける進化の歴史は“神秘”としか言いようがない













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雌薮苧麻(メヤブマオ)の花・・・

メヤブマオ メヤブマオ(雌薮苧麻)・・・初めて知る名前。 アカソ(赤麻)カラムシ(苧麻)ヤブマオ(藪苧麻)等のイラクサ科の植物で名に麻の字が入っているものは、昔から繊維を取り出し衣服の材料として使われ、縄文時代の遺跡から出土した糸の繊維は総て植物性のアカソやカラムシ等であり、絹や木綿等が普及する迄は、日本各地で栽培もされていたと言われているけれど、今では全くの雑草であり、見向きもされない。「上布ジョウフ」というコトバがある。上等な布を意味する「上布」とは、苧麻(ちょま)という麻の中でも特に細い糸で織った薄い布を、真水や新雪に晒したモノのことらしい。麻のシワが美しい……なんていうのはウソで、本来「上布」とは、シワになったら着替える、贅沢で高貴な衣裳だったと言われている。つまり、日々忙しく動き回り、着替える暇なんか無い一般人が着るものではないということなのだった。そういえば・・・「麻」はシワがカッコいいのだ・・・という話をかつて聞いたことがあり、現在イマの今まで、そう思い込んでいた。現在、愛用している登山用衣類や用品に目を向けるとき、繊維の「進化」にもめまぐるしいものがあるけれど、果たしてどこまでを「進化」といえばいいのやら・・・。

◆苧麻:ちょま
イラクサ科の多年草で、茎の皮の繊維が宮古上布の伝統的な材料になっています。光沢があり、耐久力が大きく、耐水性に富み、汗を吸収してよく発散するので、夏の衣材料に適しています。


◆ヤブマオの仲間









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紫の星降る天の滝・・・

イワタバコイワタバコ 裏六甲・白石谷で煌めく紫の星に感動・・・4日後、色気を出して兵庫の名瀑、大屋町の“天滝”まで足を伸ばし“柳の下のどぜう”を探しに出かけた。柳の下に“どぜう”は居るもんですなぁ・・・こちらでもドンピシャのグッドタイミング、紫の星は、きらめき始めたばかり・・・六甲・白石谷ほどの環境ではないけれど、暗い岩壁に目を凝らせば特徴のある葉陰にキラリ、キラリ・・・キラキラ・・・今、まさに煌めき始めたばかり。天滝のイワタバコの花はやや小ぶりで紫色も少し濃く見える。天滝は、いつ来ても登ってくる人は多いけれど、折々の野草を観に来ている人は意外に少ない・・・“天の滝”があまりにも知られすぎているからなのかも知れないけれど此処に群生する珍しい花もある。










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雛の臼壷という花・・・

ヒナノウスツボヒナノウスツボ ヒナノウスツボ(雛の臼壷)という不思議な名前の花に出会した。「雛臼壺」などと聞けばそれなりの物語がありそうに想い、探してみたけれど期待はずれもいいところ・・・ヒナとは小さい=ミニチュア・・・ウス(臼)とツボ(壷)という見たママのこととか・・・。ヒナノウスツボヒナノウスツボアップの画像はいずれもピントが浅く判り辛いけれど頭の丸いのが雄しべで画像ではボンヤリとしか見えないが下に長く垂れているのが雌しべということらしい。渓谷沿いの薄暗いガレ場で観た花・・・花は数ミリしかなく、ともすれば見落としてしまうけれど、この日は運が手伝う幸運日・・・初見の花。レッドデータにランクされている地域もあるらしい。











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栃葉人参の赤い実・・・

トチバニンジントチバニンジン暫く目にすることもなかった赤い実・・・トチバニンジンの赤い実を見つけた。登山道脇で笹の陰に隠れるようにあった。鮮やかな赤い実は小さいけれど存在感があり、深緑の森にあって際立つワンポイント、秋立つ日・・・。

◆生薬・・・竹節人参








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ダイコンソウの花・・・

ダイコンソウダイコンソウ 六甲山・紅葉谷への林道脇に咲いていた黄色い花・・・今までにも、いろんな所でよく目にしている花として、漠然とした思い込みがあり、よく観ようともしないで通り過ぎている花は多い。ダイコンソウの花もそんな花のひとつで、写真に撮り調べてみて、コレがダイコンソウ(バラ科 ダイコンソウ属)と初めて詳細を知ることになる・・・こんなコトを繰り返しながら記憶にとどめていくことになるのだけれど、代わりに、消え去って行くかつての記憶も限りなくあり、記憶と忘却の間を限りなく同道巡りするだけの花も多い。ダイコンソウの花もそんな花に仲間入りしそうな花ではある。

◆ダイコンソウの種子









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紫の星ちりばめた岩壁・・・

白石谷イワタバコ 1週間ぶりに裏六甲・白石谷を訪ねた。イワタバコの可憐な花にあいたくて・・・イワタバコイワタバコタイミングはドンピシャのグッドタイミング・・・どの花を見てもこの日を待っていたのか、イワタバコイワタバコみずみずしく生気に満ち溢れているのだった。折からの曇り空に薄暗くなった岩壁の狭間を白石谷イワタバコ舐めるように撮って回った・・・白龍滝の水飛沫にうたれ、花咲かせるイワタバコの健気な姿も愛おしく、吹き抜けていく風は肌寒くすらあるこの空間・・・“聖なるモノ”に魅入られたか・・・俗物たちのキラリ、キラめく瞬間トキに乾杯!











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水引の色・・・

キンミズヒキキンミズヒキ キンミズヒキ(バラ科 キンミズヒキ属)が咲いた・・・よく似た名前のミズヒキ タデ科 ミズヒキ属 もあり、バラ科とタデ科で種は違うけれど「水引」に見立てたところだけが共通項というワケなのだろう・・・アト数日で“立秋”。8月は“初盆”など仏事に関わる機会が多くなり“熨斗袋”のお世話になることも多くなるというもの・・・アノ熨斗袋に掛けられた「水引」について探りを入れてみた・・・ 「水引」とは、贈り物の包み紙や「熨斗袋」などにかける和紙で作られた紐で、色を付けた「こより」に糊水を引き、乾燥させて固めたものであり、慶事や仏事などに用いられる「熨斗袋」の「水引」に関しては、その用途によって「色の使い分け」がある。仏事には“黒白”の水引が掛かった熨斗袋が一般的に使われているけれど“黄白”の水引が掛かったモノというより印刷された熨斗袋もよく見かける。関西では、葬儀では黒と白の水引で、その後の香料・ご仏前には黄と白の水引・・・といった使い方が一般的になっているらしい。「黄色」は仏教の色。仏事にはオールマイティの色ということらしい。「黒白」の水引は関東地方では全般的に使われているが、以前は、関西(特に京都)では、葬式当日までも「黄白」の水引を使っていたらしい。京都の「黄白」についてこんな記述があった。

京都では仏事に黒白の水引は使ひません
必ず 黄白の水引 を使ひます
京の人にとって御所は生活の上でも密着しており
この紅白の水引と間違い易い黒白を避けました
御所さんに申し訳ないからです


この記述を読んでいて、どうしても納得がいかないのは「黒白」と間違い易い「紅白」とは・・・「黒」によく似た「」とはどんな染料でどんな「色」に染め上げられていたのか・・・現在でも見られるものなら見てみたい。水引の色は、この他に左右全部が銀色の「双銀の水引」というものがあり、京都では、葬式の香典にも『黄白の水引』を用いるらしい。そのワケは、皇室で使う『紅白の水引』の「」が黒に近い色をしているため、京都では『黒白の水引』は使わないということらしい。

















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林縁の花・・・姫藪蘭

ヒメヤブランヒメヤブラン 里山を歩いていたら、やや湿り気味の林道脇に、ヒメヤブラン がうす紫色の可憐な花を咲かせていた。1cm足らずの小さな花で、花茎も数センチという小型で気付かずに踏み潰しそうになる。「ヤブラン」の仲間で名前には「蘭」と付いていても「ユリ科」の花・・・“小型のヤブラン”ということで“ヒメヤブラン(姫藪蘭)”・・・この業界にはありがちな「その名の由来」なのだった。ヒメヤブランヒメヤブランと虫レンズを透して見ていたら、この小さな花にも相応の虫がやって来て花蘂に潜り込む・・・自然界の摂理といえばそれまでの話ではあるけれど、どこまでもよくできている。写真の虫が何モノなのかと昆虫のお尋ねサイトで尋ねてみたけれど、掲示板にはエロサイトからの怪しい画像ばかりが貼り付けられ・・・まだ若齢虫のせいなのか、未だに回答は頂戴していない。余談になるけれど画像が掲載できる掲示板は管理人がチョット油断するとアッという間にアラレもない姿の女達の画像で埋めつくされ、手の施しようもなくなっている掲示板をよく見かける。エエ加減にせよ!と言いたいけれどあんな画像が頻繁に登場するということはそれなりに需要もあるということなのだろう・・・世間は広い。因みに当blogの掲示板“あしアト do_On!”を「画像ナシ文字のみ」に設定したのもこの煩わしさを避けるためなのだった・・・。








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写真、山歩き。
マイルス・デビスやチャーリー・ミンガスもいいけれど
浅川マキのセンチメンタルジャーニーにシビれるジャズ好き。
近頃は吉田日出子の「リンゴの木の下で」を聴いては
ホロリと黄昏れている・・・
時々、照れ隠しに『淫蕩火』を名乗るエロ老人。



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